[管理番号:10129]
性別:女性
年齢:67
病名:再発乳癌
症状:自覚症状は無し
投稿日:2022年3月6日
西暦2000年に右乳癌で切除術、腹直筋皮弁術を同時に受けました。
ステージは2b腋窩転移で郭清
この時は確かエストロゲン受容体は低くプロゲストロン受容体のみプラスだったと思います。
術後10年で病院でのフォローは終了との事でその後は左に関しては定期的にマンモグラフィーを受けてましたが右のチェックは怠っていました。
今から思えばかかりつけ医を持たなかった事に悔いが残ります。
昨年の市のマンモグラフィーで左の精密検査をいわれ、乳癌で治療を受けた病院で両側のエコー
左は問題無し
右の鎖骨下リンパ節に数個の腫脹あり、細胞診を受けました。
1月造影CT検査で肺、肝臓、骨の転移は今のところは無いとの事
細胞診で悪性、鎖骨下なので病理検査は難しい、晩期再発なのでルミナールタイプと思われる。
1個の鎖骨下リンパ節は節外浸潤で小胸筋にくいこんでいるため全身療法の方針で
アナストロゾールのみの服薬となりました。
CDK4/6阻害剤に関してこちらからお聞したら希望があれば…との事副作用もありますからと言われました。
このまま薬だけでの治療で積極的に何かできないのかと思って先生の鎖骨下リンパ節の手術のYouTube動画を見つけ乳がんプラザを知り今回質問をさせて頂きます。
① 小胸筋に食い込んでいるものも手術適応になりますか。
②もし適応になりそうなら先生に診ていただきたいのですが治療中の病院にセカンオピニオンでの手続をしてからでないと診察は受けられませんか。
先生の治療の取り組みに希望を持ちたいと質問させて頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
同様のケースで(局所治療を)諦めている方は「全国的に」多いと推測しています。
そもそも初回手術でさえも、鎖骨下郭清を避けている医師が多い(QAや、大学病院から当院に手術助手に来てもらっている医師らの話からは「ほぼ全て」の乳腺外科医に鎖骨下郭清の経験がない!)
のに、ましてや「再発」となると「それらの医師が最初から手術を選択肢に入れない」ことは容易に想像(理解)できます。
鎖骨下領域は①「視野が悪く」 ②「危険な鎖骨下静脈に接している」という乳癌手術の領域では「唯一のリスク領域」と言えます。
懐かしの「染之助・染太郎」ではないですが、リスクを背負ってまで手術をしても
『これで、ギャラは同じなの』がネック? なのかもしれません。
話は少し脱線しました。
① 小胸筋に食い込んでいるものも手術適応になりますか。
⇒無論、私自身が「術者の目で」実際にエコーしないと回答できませんが…(そもそも、担当医は自分自身でエコーしてますか? そもそも手術する気がないのであればエコーもしないかもしれませんね?)
小胸筋は(リンパ節と)一緒に切除してしまえばいいので(リンパ節が浸潤している部分の小胸筋も部分合併切除)、問題ないように(メール内容だけでは)想像します。
②もし適応になりそうなら先生に診ていただきたいのですが治療中の病院にセカンオピニオンでの手続をしてからでないと診察は受けられませんか。
⇒そもそも…
セカンドオピニオンとは(診察無の紹介状+画像だけの診療なので) セカンドオピニオンで来てもらっても「診察ができない=実際に私自身がエコーできない」となり全く無意味!
寧ろ、担当医からは「こっそり」受診して「私自身がエコーを行う」方がいいのです。
もしもご希望であれば、(水曜日の時間外予約ではなく)「秘書メール(もしくは確定診断希望メール)」してください。