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ベージニオについて

[管理番号:10074]
性別:女性
年齢:42
病名:乳がん
症状:しこり
投稿日:2022年2月10日

はじめまして。

昨年、乳がんと診断され、温存手術を受けました。
腫瘍1.8センチ、ルミナルb(ki67=40以上)、HER2陰性、グレード3、リンパ転移一個のステージ2aとなり、現在化学療法をしています。
今後、放射線治療とホルモン療法を予定しています。

先日、ベージニオの適応が追加されたとの記事をみました。

追加の対象がホルモン受容体陽性で、かつHER2陰性(HER2陽性より再発リスクが高い)の早期乳がん。
さらに「腋窩リンパ節転移4個以上」「腋窩リンパ節転移1~3個+腫瘍サイズ5センチ以上または腫瘍グレード3」のいずれかを満たす場合に、術後、ホルモン療法と併用して2年間、内服投与される。
との記載でした。

この記事を読んで、まさに私だと思ったのですが、現時点で主治医からベージニオのお話は何もありません。
子どもが幼く、少しでも再発率を下げられるのであれば、トライしたいという気持ちがありますが、今後の運用がどうなりそうかとか、留意点が分からず、躊躇する気持ちもあるので、質問させていただきました。

主治医の先生は標準治療が大事とよくお話されています。
よく分かっていなくて申し訳ないのですが、保険適用されたことと、標準治療は別でしょうか?
別だとなると、現時点では保険適用されたものの、術後のベージニオの服用が標準治療として検討されるという状況にはないということでしょうか?ベージニオの服用に関して、効果と副作用の問題など、課題や留意点はどんなところになるでしょうか?

対象になる患者さんがいた場合、先生はベージニオの服用を勧めますか?
勧める理由、勧めない理由があれば教えていただきたいです。

また、今後、抗がん剤治療が終了次第、放射線治療とともにホルモン療法をする予定ですが、ベージニオを内服する場合はそれと同時に服用開始となりますか?
それとも放射線終了後に追加で内服を開始することになるのでしょうか?または放射線治療後にホルモン治療とともに内服開始ということもあるのでしょうか?

よく分かっておらず、分かりにくい文章ですみません。
今後の治療の参考に教えていただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

質問者は以下の条件を満たしています。
①luminal(HER2 陰性)
②リンパ節転移1-3個+グレード3

Abemaciclibの2年間投与の適応条件を満たします。(抗がん剤をしてもしなくても無関係)

おそらく主治医は失念しているだけなので、「私、abemaciclibを希望します!」と主治医に希望しましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

ベージニオ
性別:女性
年齢:42
病名:乳がん
症状:しこり
投稿日:2022年2月18日

先日、ベージニオの件で質問させていただきました。

主治医に、ベージニオの服用を相談したのですが、現時点ではお勧めしないとのことでした。

理由は、副作用の下痢がかなり強く出ること、再発率を下げたとしても数%と思われること、再発高リスクとして抗がん剤治療をきちんとしていること(fec4回、パクリタクセル16回予定)、ホルモン強陽性でホルモン治療を予定していること等を踏まえると、
強い副作用を考えるとお勧めしない、予定する治療で十分に効果は期待できるのではないかとの意見でした。

先生に質問なのですが、副作用の下痢はかなりきつくでるものなのでしょうか?
コントロールも難しそうでしょうか?ベージニオの副作用の程度について教えていただけると嬉しいです。

病理結果は、腫瘍は1.8センチ、リンパ転移はセンチネルのみ一個(術前の画像では確認できず、手術時も一見腫れたリンパはなく、転移はなさそうと思っていたら病理で陽性だったとのことで、大きさは2mm以上ではあるものの小さいと思われるとのこと)、グレード3、ki67は60%です。

私の場合であれば、先生はベージニオの服用についてどうお考えになるでしょうか?

お忙しいところ、再度の質問で申し訳ありませんが、ご教示いただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

副作用は勿論、個人差がありますが…
下痢の副作用は尤もポピュラーですが、整腸剤や止痢剤などで通常コントロールできます。

どんな治療もそうですが…
開始してみて、(それから)判断しては?
ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

ベージニオについて
性別:女性
年齢:42
病名:乳がん
症状:しこり
投稿日:2022年3月4日

ベージニオについて、先日質問させていただいたものです。

術後の補助療法の内服について、先生のアドバイスも踏まえ、主治医と相談していますが、どうしたらよいか悩んでしまっているのでまた質問させていただきました。

あれからベージニオについて主治医に再度相談したところ、主治医の方でもいろいろ調べてくださっていました。

ただ、やはり効果と副作用をの兼ね合いを考えると、今の抗がん剤とホルモン療法で十分と思われること、万が一の再発のときにベージニオを取っておく方がよいと思われることから、勧めないとのご意見でした。

どうしても心配なら、標準治療から少し外れてしまうけれど、
UFTという経口抗がん剤であれば副作用も少なく検討できると話がありました。

術後にベージニオを使用した場合は、再発時にベージニオは使用できないのでしょうか。

新しくUFTというお薬も出てきたのですが、選択肢になり得るでしょうか。

ベージニオの術後補助療法としての使用は承認されたばかりで、
やはり標準治療としてはまだ認知されていないという状況でしょうか。

ベージニオの治験をしている病院でのセカンドオピニオンも検討しているのですが、今後の治療選択に有意義な意見を得ることはできますでしょうか。
あまり意味は無いでしょうか。

お忙しいところ、再々度の質問で大変申し訳ありませんが、先生のお考えを聞かせていただけると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

申し訳ありませんが…
私の印象では、たんにその医師の「abemaciclibの使用経験が乏しい(副作用の対処に医師自身が不安をもっている)」ことから話が複雑になっているだけですね。
UFTは(確かに)適応外診療ではありませんが、エビデンスに乏しく(明らかに有効性が確認されている)abemaciclibの替りに提案すること自体「滑稽」に思います。

Abemaciclibについては「下痢が唯一」の問題になりますので、まずは(整腸剤や止痢剤を併用しながら)トライしてみては?
ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

ベージニオについて
性別:女性
年齢:42
病名:乳がん
症状:しこり
投稿日:2022年4月4日

ベージニオについて、先生にいろいろご助言いただき、がんセンターのセカンドオピニオンも受け、主治医とも話し合い、内服する方向で考えていましたが、その後、また悩ましい状況になり、質問させていただきました。

術後の病理検査では、センチネルリンパ転移一個という記載しかなく、大きさが分からなかったため、今回のベージニオ内服に関係して、先日主治医が改めて病理医に確認したところ、2ミリとの回答があったとのことです。

いろいろ調べていて、よくわからなかったのですが、2ミリというのは微小転移なのでしょうか?
2ミリ以下となっているものもあれば
2ミリ未満となっているものもあり、病院によっても違うのでしょうか?
また、微小転移は予後に余り、影響しないとの先生の記載もあるのですが、その理解で良いのでしょうか?グレード3でも変わりないですか?

今回、ベージニオの内服の件でご相談させていただいていますが、微小転移もしくは微小転移に近いサイズの転移だとすると、
ベージニオの内服についてどうお考えになりますか?
適応対象と考えるか、過剰な治療と思われるか、悶々と、悩ましく考えてしまっています。

子どもが幼いため、できる限りのリスクは減らしたいと思っているので、再発リスクを下げられるならやりたい気持ちと、やってもあまり変わらないのかもしれないという気持ちもあり、今のこの状況をどう理解すればよいか分からず、ご助言いただけたら嬉しいです。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

回答通りです。

(コピペ)
質問者は以下の条件を満たしています。
①luminal(HER2 陰性)
②リンパ節転移1-3個+グレード3

Abemaciclibの2年間投与の適応条件を満たします。(抗がん剤をしてもしなくても無関係)

★ 再度、同じ質問はしないように「厳に」お願いします。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/11
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