[管理番号:10072]
性別:女性
年齢:61
病名:乳癌
症状:8月下旬に右乳房温存術をしました。
投稿日:2022年2月9日
田澤先生 始めまして。
●今後オンコタイプDX検査を受け、その結果からの抗がん剤治療について悩んでいます。
もし、抗がん剤治療を受ける場合、乳房温存術から8か月~12か月後になっても抗がん剤治療を始めてもよいでしょうか。
(抗がん剤治療の効果はあるでしょうか)
詳細は以下に記します。
8月下旬に右乳房温存術をしました。
浸潤性乳管癌 硬癌 pT1c腫瘍径13㎜ リンパ節転移なし リンパ管浸潤軽度
(ly1)
血管浸潤軽度(v1) 核異型度中間(NG2)(a2m2) 組織異型度中間(HG2) ホルモン陽
性(ER8) HER2陰性(1+)PGR0 センチネルLN;0/1 Ki67不明(測定しないといわれた)です。
手術から1か月たってアナストロゾールの服用を始めました。
その2週間後から放射線治療を27回行いました。
病理検査の結果説明で、「ステージ1ではあるが、リンパ管と静脈に浸潤があり、再発リスクが高い。リンパ節や肝臓に転移することもある。放射線治療とホルモン治療(10年間服薬)。」と言われました。
抗がん剤治療は必要ないかと聞くと、「ガイドラインではやらない分野なので化学療法はしない」と言われました。
もし、抗がん剤治療を希望する場合は、オンコタイプDX検査を受ける必要があるといわれました。
オンコタイプDX検査の保険適応を待って検査をしようと思っていましたが、保険適応が進まず、自費でも検査ができない状況になりました。
抗がん剤治療は、術後2か月以内に行わないと効果が十分でないとも言われ、今更遅いのかと悩んでいます。
今、自費でオンコタイプDX検査を行い、その結果から抗がん剤治療が必要となって始めると手術から早くても
8ヶ月ほど、場合により12ヶ月たってしまいますが、抗がん剤治療の効果はかなり低くなるのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「今、自費でオンコタイプDX検査を行い」
⇒自費では(現在も、今後も)OncotypeDXできません。
春(4月?未確定)からの保険収載までは今週のコラムに載せたように『OncotypeDX Breast Recurrence Scoreによる検査結果提供プログラム』でしか提供されません。
上記は2021年10月以降であり質問者には該当しないのです。
そもそも放射線を先行したり、OncotypeDXすると、その程度の期間になりますが、全く問題ありません。
ご参考に