[管理番号:10069]
性別:女性
年齢:44
病名:
症状:石灰化
投稿日:2022年2月9日
初めまして。
お忙しい中すみませんが、相談させて下さい。
市の乳がん検診にてマンモグラフィを撮りましたら、石灰化があり要精密検査の通知が届きました。
内容は、カテゴリー3・集簇性・微小円形,多形性です。
先日マンモグラフィとエコー検査をしたのですが、少し気になる形の石灰化ではあるものの、エコーでは腫瘤は見つかりませんでした。
医師には、様子を見るor試しにエコーのもしかしたらここかもとゆう部分から生検をしてみる(結果に正確性はないが)or大学病院紹介と言われました。
(医師が)もう一度エコーで確認した後、「マンモグラフィしながら細胞取れるかどうか、大学病院に確認してみます」と言われました。
「腫瘤が無いと、石灰化が良性・悪性か判断出来ませんか?」と質問しましたら、生検するには腫瘤が無いと出来ないと言われました。
「では、万が一これが悪性だった場合は、腫瘤が出来て生検出来る様になるまで待つしか無いですか?」の問いに「そうなります」と言われ、何だかモヤモヤしてしまいました。
コレが悪性だった場合、腫瘤が出来るまで様子見だとしたら、要は癌の進行を待ってる事になるんですよね?
検診は、早期発見・治療の為にするものなのに、何のための検査だったのかと疑問です。
色々調べてたところこちらに辿り着き、色々拝見させて頂きました。
そこで、マンモトーム生検と言う言葉を初めて知り、医師がおっしゃっていたのはこれの事では無いか?と思いました。
従兄弟伯母も乳がんなので、このハッキリしない状況が不安です。
画像が無い中で難しいとは思いますが、田澤先生でしたらどう思われますか?
やはり可能性は極めて低く、様子を見る方が良いのでしょうか?
それとも、次回医師にマンモトーム生検をお願いした方が良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
申し訳ありませんが…
その医師の説明不足のようです。
そもそも「石灰化の原因が癌なのかどうか?」と言う問題であり、エコーで見える見えないは無関係!
その石灰化が気になるなら(癌が否定できないなら)、エコー所見とは無関係に「石灰化をターゲットとするステレオガイド下マンモトーム生検」を行えばいいのです。
質問者様から 【質問2 】
ステレオガイド下マンモトーム生検について
性別:女性
年齢:44
病名:
症状:石灰化
投稿日:2022年2月17日
前回はお忙しい中、ご回答頂きありがとうございました。
再度受診し、教えて頂いたステレオガイド下マンモトーム生検をお願いしようと思っていた所、場所が悪く大胸筋を傷める恐れもある為、紹介予定の大学病院でも出来ないと言われてしまいました。
また、造影剤を使用したMRI検査も、持病の気管支喘息があり(現在も内服・吸入薬使用中)リスクが高い為に出来ないと言われ、結局は確定診断には至れず、定期的に検査しながら(変化無いとは思いますが、次回は3ヶ月後にやりましょうと言われました)フォローして行く事になりました。
石灰化は右胸上部にあるのですが、他にも乳頭付近までに少しの石灰化が2~3ヶ所あります。
ただ、ここからは小さすぎて生検は取れないと言われました。
この石灰化がもう少し広がるか、腫瘤が出来て来たら生検しましょうとの事です。
万が一癌だとしても、そんなに急激には進行しませんので、安心して下さいと。
気分がモヤモヤする中、ほんの一部ではありますが田澤先生の様々なコラムや相談を拝見させて頂きました。
今まで様々なケースを診て来られ経験豊富である事、そしてマンモグラフィにハッキリ写る石灰化に採れない物は無いとゆう結論に達されている事や、コラム203回目の難関症例も拝見させて頂きました。
文章のみでは明言出来ないのを承知でお伺いします。
私の場合、本当にマンモトーム生検は出来ないのでしょうか?
もし出来る可能性があるのでしたら、田澤先生の病院でマンモトーム生検をして頂き、確定診断をして頂く事は可能でしょうか?
お忙しい中申し訳ありませんが、ご回答頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「場所が悪く大胸筋を傷める恐れもある為、紹介予定の大学病院でも出来ない」
⇒まず、この「大胸筋を痛める恐れ」というのは(其の医師の)「全くの無知(もしくはST-MMTの経験不足)」を露呈した表現です。
メール内容から想像するに、「引っ張り出しにくい場所なのかな?(つまり、胸壁に近い部位)」と、想像します。(実際の画像所見を見ていないので、あくまでも「想像」ですが…)
ただ、それは(乳がんプラザを熟読すれば理解していただけるように)ターゲットに捉えずらいということであり、「大胸筋を痛めるかもしれない」という理由では全くありません。
★つまり「胸壁に近いと、引っ張り出しにくい⇒ターゲットしずらい」が正解であり、「大胸筋を傷つける」は完全な誤り(実情を知らないだけ)なのです。
私の場合、本当にマンモトーム生検は出来ないのでしょうか?もし出来る可能性があるのでしたら、田澤先生の病院でマンモトーム生検をして頂き、確定診断をして頂く事は可能でしょうか?
⇒私の正直な感想としては…
(ST-MMTに経験不足の医師の発言とは異なり)実際には「全然大した難関症例ではない」可能性も(経験上)十分ありそうです。
★ただし、(かなり稀ですが)本当の難関症例も実在します。
やはり画像を見ないと判断できないので、「絶対、可能だよ!」と確約はできませんが、一つの提案としては、
ST-MMT日程を仮予定(結構混んでいるので、先にはなりますが)したうえで、外来予約しては如何でしょうか?
昼前に受診して、感染症採血、説明同意書⇒(昼食食べてもらったりして) 13:30から準備、14:00からST-MMT開始 となります。
実際は難関症例でなければ、検査はすぐ終わりますが、難関症例の場合には1h以上かかる(挟みなおしなど数回する必要あるため)かもしれないし、最悪「結局採れなかった」となる可能性もゼロではありません。
上記で宜しければ 確定診断希望メール」してください。