[管理番号:10063]
性別:女性
年齢:40
病名:乳癌
症状:
投稿日:2022年2月7日
おはようございます。
現在、乳がんの治療中で、時折ここを訪れては勉強させていただいてます。
最近疑問に思っていることがありますので質問させていただきます。
それは、センチネルリンパ節生検についてです。
センチネルリンパ節生検ができるのは術前の検査でリンパ節転移が疑われない人の場合で、明らかに転移ありの場合はセンチネルの注射等せずに最初からレベル1~3まで郭清する、というのをネットやこちらで見て私はそう理解しました。
しかし、最近ブログやSNS等でよく目にするのが、術前では画像上だと思いますが、
(画像上だけなのかリンパ針生検までしているのかは分かりませんが)
リンパ転移ありなのに、手術する時にセンチネルの注射をして生検をして、「術後病理で癌は発見されなかった!術前検査で言われた転移ありは何だったの?!
良かった~」みたいな書き込みです。
こういう方々は術前抗がん剤の方です。
リンパ郭清をされているかどうかは分かりません。
そもそも術前でリンパ転移陽性の方はセンチネル生検の適応ではないというのは病院によって何か方針が違うんですか?
最近あまりにもこういう方を多く見かけるので気になってしまいました。
お忙しいところつまらない質問して申し訳ありません。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「そもそも術前でリンパ転移陽性の方はセンチネル生検の適応ではない」
⇒勿論、その通りです。
それをしてしまうと、術後の「腋窩リンパ節再発の高リスク」となってしまいます。
乳癌診療ガイドラインでも「偽陰性率が13%となるため、(センチネルリンパ節生検は行わず)リンパ節郭清を行うこと」が推奨されています。