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病理結果のご意見および今後の治療ついてのご相談

[管理番号:10054]
性別:女性
年齢:47才
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2022年2月3日

田澤先生、こんばんは。

昨年10月に右乳がん乳房温存手術を受け、先日トモセラピーによる放射線治療が終了いたしました。
(16回+ブースト3回、計19回)
現在、ホルモン治療(ノルバデックス)服用中です。

以下が病理結果です。
(主治医より知らされた情報はこれだけです。)

Breast,right,wide excision,intermediate to high nuclear grade DCIS, with foci of stromal invasion,consistent with invasive ductal carcinoma,scirrhors type, pT1a,SLN(0/2),pNO(Sn),margin(+),Ly0,V0,g,histological grade-Ⅱ
ER(+),PgR(+),HER2/neu(-),MIBI-index(<15%),p53(overexpression-)

告知当初は辛くてたまらず毎日何とか精神バランスを保ち生活してきました。

再発の不安がいつも頭から離れず、これから先の人生を考えると恐怖心で頭がおかしくなりそうです。

再発のリスクが高い断端陽性だったことも不安を増長させていると思います。

・私の場合、再発率はどれくらいか教えていただけないでしょうか。

また、DCIS(一部浸潤)でホルモン治療は検討してもよいとガイドライン上ではなっているかと
思うのですが、子宮への副作用を一番不安に感じており、できることなら服用したくありません。

服用しなかれば再発リスクが上がると主治医に言われ、気が重いですが現状毎日服用しています。

今後副作用の発現によっては、服用中止も視野に入れようと考えています。

・ホルモン治療を中止した場合の再発率はどれくらい上昇するのでしょうか。

また服薬は最低5年と主治医より聞いておりますが、先生なら今後どのような治療方針にされますか。

5年でも気が遠くなりそうですが、10年服薬の必要はありますでしょうか。

お忙しい中恐れ入りますが、ご回答いただけると助かります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「・私の場合、再発率はどれくらいか教えていただけないでしょうか。」
⇒再発率は「局所」再発率と「遠隔転移」再発率に、きちんと分けましょう。

 局所再発率は(温存手術なので)5年間で(放射線をかけても)3%程度は想定されます。(断端陽性とあるので、少し高めかもしれません。)
  断端陽性の程度がわからないので、主治医に聞いてみましょう。

 遠隔転移再発率はpT1aなので 殆どゼロ(5%以下)となります。

「・ホルモン治療を中止した場合の再発率はどれくらい上昇するのでしょうか。」
⇒私なら、「そもそも」pT1a(しかも質問者の病理レポートを見る限り、微小浸潤に近いようです)なのでホルモン療法は提案しません。
 ★ホルモン療法をしてもしなくても上記(再発率は殆どゼロ)と思います。

「また服薬は最低5年と主治医より聞いておりますが、先生なら今後どのような治療方針にされますか。
5年でも気が遠くなりそうですが、10年服薬の必要はありますでしょうか。」

⇒「そもそも」不要です。

★ 私の印象では主治医は「断端陽性を気にするあまり」厳しい言い方をしているようです。(おそらく)
  

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

ご回答のお礼および追加のご質問
性別:女性
年齢:47才
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2022年2月16日

田澤先生、こんにちは。

ご多忙の中、No.10054のご質問に対するご回答誠にありがとうございました。

先日、断端陽性の程度を主治医に確認してきました。

「垂直断端だからそんなに気にする必要はない」とのことでした。

不安は全く軽減されませんでしたが。

・先生のご印象では局所再発する方はやはり断端陽性の方が主でしょうか。

また術後ホルモン治療につきまして、「必要なく提案しない」とのご回答をいただき精神的に救われました。
私の状況でホルモン治療をしない選択肢も残されているのだと大変驚きました。

ご質問時にお伝えし忘れておりましたが、腫瘍径は2cmありました。

主治医からは「腫瘍径+ハイグレードでもあるため服薬を勧める、再発予防のエビデンスもある」と言われました。

・腫瘍径2cmでも田澤先生の治療方針にお変わりありませんでしょうか。

・主治医と話すと混乱するのですが、ホルモン治療は局所再発予防ではなく、遠隔転移の予防との認識だったのですが、違うのでしょうか。

局所再発予防「放射線」、遠隔転移予防「ホルモン治療」と理解しています。

・今後服薬中止を決断するにあたって、田澤先生に資料一式と病理検体を持参の上、ご相談にのっていただくことは可能でしょうか。

度々のご質問恐れりますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

・腫瘍径2cmでも田澤先生の治療方針にお変わりありませんでしょうか。
⇒勿論!
 同じ質問には、そう何度も回答しませんよ(笑)

・今後服薬中止を決断するにあたって、田澤先生に資料一式と病理検体を持参の上、ご相談にのっていただくことは可能でしょうか。
⇒無意味(このQAで十分!)

 私に(いくら「違う角度から」しつこく訊いても)「ホルモン療法は不要」としか回答しません。
 ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

ご回答のお礼および追加のご質問2
性別:女性
年齢:47才
病名:
症状:
投稿日:2022年2月28日

田澤先生、こんにちは。

先日のご回答誠にありがとうございます。

「ホルモン治療は不要」とのこと、理解いたしました。

私の主治医が田澤先生であれば、今後の治療についてこんなにも悩み苦しむ必要はなかったのにと悔やまれます。

度々恐縮なのですが。
再度ご質問させてください。

・主治医はホルモン治療は「必要」と言うのですが、それが一般的な「標準治療」なのでしょうか?
(セカンドオピニオンに行ったとしても「ホルモン治療は必要」と言われる可能性が大きいと思われますか。)

・田澤先生ご担当の患者さんは、基本的にpT1aならホルモン治療をせず過ごされているのですか。

・(服薬中止をした場合)対側がんの発生は心配しなくて大丈夫でしょうか。

・(服薬中止をした場合)今後の経過観察は半年に一度のエコーとマンモ(血液検査も?)でよいと思われますか。

現在の病院は入院時からいろいろと辛いことがあり、経過観察は安心して信頼のおける病院でと考えています。

今後の治療や病院探しにも毎日悩み考え続けいるのですが、関西で先生の
ご信頼のおける専門医の方はいらっしゃいませんでしょうか。

(遠方でなければ田澤先生にお願いしたいのですが。残念です。)

いつもご多忙の中、ご対応くださりありがとうございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

申し訳ありませんが…
同じ質問には再度回答しません。

担当医との相違について疑問に思う気持ちも理解はできますが…
私にとって「その主治医の意見など」どうでもいいことなのです。