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ki67値55.5、腫瘍4mm。オンコタイプDXや抗がん剤は必要か

[管理番号:10009]
性別:女性
年齢:47
病名:浸潤性乳がん
症状:なし
投稿日:2022年1月13日

いつも学ばせていただきありがとうございます。

13年前に2ヶ所初期の乳がん発見→部分切除と凍結療法、放射線とタモキシフェンで処置。

その後、定期検診を受け、術側は問題なし。

しかし、昨年8月に逆側に新たな原発乳がんが発見される。

1年で4ミリの浸潤ガンに成長しており、10月に全摘。
リンパ節転移はなかった。

ki67が55.5で、ルミナルB判断を受け、オンコタイプDXの開始を待って抗がん剤をすると言われている。

生理は不定期になってきていたからか、現在、フェアストンを飲みながらオンコタイプDXのスタートを待っている状態。

以下、質問です。

こちらのブログにオンコタイプDXの適用は大きさが6ミリ以上でそれ以下は必要がないとあったが、自分の腫瘍の大きさは4mmである。

しかし、
ki67の数値的には高いため、オンコタイプDXをせずとも抗がん剤をすべきである。

自分はオンコタイプDXをする意義があるのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「生理は不定期になってきていたからか、現在、フェアストンを飲みながら」
⇒誤り!!

 Toremifen(商品名フェアストン)の適応は「閉経後」乳癌です。
 「生理が判定=閉経前」です。
 適応外診療なので(主治医に、きちんと指摘して)tamoxifene(商品名ノルバデックス)へ変更してもらいましょう。

「自分はオンコタイプDXをする意義があるのでしょうか。」
⇒浸潤径4mmであれば抗がん剤の適応はありません。
 私であれば(一瞬も迷うことなく)ホルモン療法単独とします。
 ご参考に。