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血性単孔分泌と非浸潤性小葉癌

[管理番号:9930]
性別:女性
年齢:28歳
病名:非浸潤性小葉癌
症状:
投稿日:2021年12月7日

田澤先生、はじめまして。

今年の11月中旬に左胸全摘手術+センチネルリンパ節生検を受けました。

告知を受けてから本当に辛く何もできない日々が続いている中で、こちらで田澤先生に出会いQ&Aやコラムを熟読するうちにだんだんと病気と向き合うことができました。
本当に感謝しています。

【手術までの経緯】
高校3年生から両胸に複数線維腺腫があり、25歳から1年に一度のエコーと定期的にセルフチェックをしていました。

1年程前から、両胸から透明~黄色の分泌物がありました。
この時点では単孔性かは不明で、生理前に気づくことが多かったです。
継続性は感じませんでした。

そして今年の8月下旬、左胸から明らかに単孔性の血性分泌が自然に出るようになりました。
(右胸の様子は変わりなし)
地元の総合病院を受診し、マンモと技師エコーで異常なし。
(乳管造影検査はやっていない病院のようです。)
主治医がやはり単孔性の血性分泌が気になるからと造影MRIを行い、
写し出された小さなしこりを狙っての医師による再エコーと針生検にて、10月上旬に5ミリの非浸潤癌の診断を受けました。
(この針生検後、明らかに分泌が減りました。)
また、造影MRIを見る限り、他にも怪しい病変が複数あるとのことで
抜粋して2つ針生検を行い、1つは良性もう1つはALHでした。

そして11月中旬に手術を受け、先日術後の病理結果が出ました。

病理レポートはいただけず、口頭での説明でした。

【術後病理結果】
・センチネルリンパ節生検陰性、8個の非浸潤癌が別の乳管系にバラバラにあった(最大7ミリ、全て低悪性度)
・8個全てが非浸潤性小葉癌だった(血性単孔分泌のあったしこりとALHと他に6個)
・非浸潤性小葉癌でも血性単孔分泌を起こすことはある
・乳管癌なのか小葉癌なのか気にする必要はない
・乳管癌も小葉癌も対側のリスクは同じである
・全摘してもわずかながら再発することがある

自分なりに勉強したつもりでしたが主治医の説明に疑問と不安を感じました。
主治医に質問しましたが「非浸潤なのに考えすぎ」のような雰囲気であまり聞いてもらえず、、、
田澤先生に質問させていただきたいと思いました。

①単孔性の乳頭分泌は乳管内病変(私の場合は非浸潤性乳管癌)だと勝手に思っていたのですが、分泌を起こしていたしこりも本当に非浸潤性小葉癌なのでしょうか?非浸潤小葉癌でも乳頭分泌を起こすのでしょうか?

②別の乳管系に複数バラバラとあったというのは、小葉癌の特徴である『多発性』ということでしょうか?

③田澤先生のQ&Aでたくさん勉強させていただきましたが、非浸潤性小葉癌は浸潤癌のリスク病変であり、それは対側にもリスクがあるということ。

左胸を全摘しましたが、それでもやはり『右胸のリスク』は変わりがないのでしょうか?

非浸潤で見つけることができたことは本当によかったと思っています。

しかし8個もあったこと、乳がんは若年化が進んでいるとはいえ20代で発症し、しかも頻度の低い非浸潤性小葉癌であり対側にもリスクが高いことに大変不安を感じております。

術前は、手術を受けて今後は明るく前向きに過ごすんだ!と気持ちを奮い立たせていたのですが術後の結果に不安が拭えず、、、
主治医には非浸潤で見つけていただいたことに大変感謝しておりますが術後の説明の様子や病理レポートをいただけなかったことに少々不信感を抱いてしまいました。

主治医の言うように、非浸潤性小葉癌をそこまで気にする必要はないのでしょうか?

今後私がやるべきことは、色々と深く考えすぎず、定期的な右胸のセルフチェックと病院での定期検診で良いのでしょうか?

長文になりまして申し訳ありません。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

非浸潤癌で全摘なのだから「根治」です!
何を悩んでいるのか(私には)全く信じられない!

「主治医の言うように、非浸潤性小葉癌をそこまで気にする必要はないのでしょうか?」
⇒その通りです。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

対側にも単孔血性分泌が起きてしまいました
性別:女性
年齢:28歳
病名:左胸 非浸潤性小葉癌
症状:右胸 血性単孔分泌
投稿日:2021年12月20日

田澤先生に左胸は根治だと言っていただけてとても安心しました。
ありがとうございます。

今回の質問なのですが、
左胸非浸潤全摘手術を11/(中旬)に行い、その1ヶ月後の12/(中旬)に右胸から血性分泌がありました。

単孔性で間違いありません。

両胸1年程前から透明黄色の分泌がありましたので、(1年間継続していたかは不明)透明黄色が血性へ変化した次第です。

左胸も透明黄色が血性へ変化し、非浸潤癌が見つかりました。

今回の右胸は、数日間強めに絞っていました。
その時点では透明黄色で、汁が出なくなるまで絞るを1日数回繰り返していると、急に血が出てきました。
ティッシュに取ると、鮮血でした。

すぐに主治医のもとへ行きましたが、左胸のように分泌物細胞診、分泌物CEAの検査をしました。

結果、「悪いものは出なかったが、乳管に腫瘍があることは間違いない。
しかし、3ヶ月前に検査したエコー、MRIで悪性所見は無いようなので経過観察としましょう。
何か変化が出てきたら針を刺してみます。」
と言われました。

私が想像していた流れとなってしまいました。

今も分泌は単孔で続いております。

良性であれ悪性であれ、乳管内に何かあるのは間違いないと言われている状況で、それが可視化されるまで待つ、なんてとても不安です。

左胸の手術を終えてまた明るく過ごそうと思っていたのに、いつまでも不安が消えません。

ここでは乳管造影検査はしていないし、県内でしている病院はないだろうと言われてしまいました。

田澤先生、乳管造影検査をしていただけませんでしょうか?
その場合は市川の方に予約の電話をすれば良いですか?
すぐに予約が取れないことは承知しております。

数ヶ月先でも田澤先生に診ていただきたい気持ちです。

どうかよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

分泌で慌てるのは厳に慎みましょう。
特に皆さん「血性」に敏感なようですが…
「血性」よりも「継続性」を重視しましょう。

「田澤先生、乳管造影検査をしていただけませんでしょうか?」
⇒これから毎日絞って「3か月間連続して、同じ単孔性だったら」予約してみてください。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

よろしくお願いいたします
性別:女性
年齢:28歳
病名:
症状:右胸単孔性乳頭分泌
投稿日:2022年1月4日

田澤先生、こんにちは。

あれから軽く絞るだけで茶色の単孔性の分泌が確認できるようになりました。

軽く絞れば必ずある程度の量がでます。

左胸のときと同じ色で分泌物の出方も同じなのですごく不安です。

主治医からは分泌物の検査で異常なし、3ヶ月前の左胸術前検査で行ったエコー、MRIでも右胸には異常なしだから、と言われており経過観察となるようです。

左胸と同じように、浮きが自然に沈んだように感じましたので、本日市川へ予約の電話をしまして、1/(下旬)土曜に予約を入れていただきました。

田澤先生をはじめ、秘書の方、電話対応をしてくださった看護師さん、迅速な対応をありがとうございます。

システムがわからず、一方的に乳管造影検査をお願いし、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。

1/(下旬)は受診時に、左胸のときの検査や手術の資料?があれば持参するよう言われましたが、主治医からはとくに資料をいただいていないので持参できないと思います。

それと、乳管造影検査をしていただき、結果はその日にわかるのでしょうか?
万が一乳管に何かしらの病変が見つかった場合のその後の流れを簡単に教えていただきたいです。

新潟に住んでおりまして、家族は一緒には行けず
私一人で受診しますので、受診前に家族に理解をしてもらい安心させてあげたいと思っております。

自分勝手なお願いをたくさんしてしまい申し訳ありません。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

私は分泌を数多く診ているので…
本当に「有意な分泌(つまり乳管内病変が原因なもの)なのか?それとも、無意味な分泌なのか?」診察すれば解ります。

★私が実際に診察して「有意な分泌であれば、乳管造影します」のでご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

よろしくお願いします
性別:女性
年齢:28歳
病名:
症状:単孔血性分泌
投稿日:2022年1月12日

田澤先生、こんばんは。

あれからもやはり単孔の血性分泌が続いております。
今までは分泌がある度に心臓がバクバクして不安で仕方なかったのですが、田澤先生の予約を取らせていただいている安心感で冷静に検査日まで過ごせそうです。

田澤先生に診ていただけることで、こんなにも気持ちが落ち着いていられることに感謝いたします。

分泌がある程度の量、軽く絞ればありますのでおそらく乳管造影検査をしていただけるという前提で、質問とお願いがあります。

①乳管造影をしていただければ、この分泌は何?何かあるのか?あるのなら良性?悪性?などの、不安やモヤモヤはスッキリしますか?
右胸にも悪いものがあるのでは?という不安な現状がつらいです。

②右胸の下の方に5ミリ~1センチほどのコロコロしたしこりが連続するように3つほど触れるのですが、予約の日にエコーもお願いできますでしょうか?
③3ヶ月前にマンモ、エコー、MRI等検査をしているので、右胸に万が一悪いものがあったとしても深刻な状態ではないでしょうか?

あれこれ悩まず田澤先生にお任せすることが間違いないのに、色々とお聞きしたりお願いしたりと申し訳ありません。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは田澤です。

乳頭分泌は
1.乳管内病変が原因であるもの
2.乳管内病変が原因ではないもの(主としてホルモンによる乳管閉塞が原因)

上記に別れます。(1の中で更に①乳管内乳頭腫など良性病変と②乳癌に別れます)

私が絞って、その分泌の出方を見れば1なのか?2なのか?は区別がつきます。
その上で1だと判断できれば乳管造影しますが、(2の場合には)乳管造影はしません。

(まだ受診もしていないのに)「あれこれ」考えるのは全くナンセンス!
★以前にもコメントしましたが、分泌自体には「全く」緊急性はないのです。(例え、乳管内病変が原因であるとしても)
ご参考に。