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部分切除後の断端陽性について

[管理番号:9804]
性別:女性
年齢:46歳
病名:浸潤性乳管ガン
症状:
投稿日:2021年10月14日

部分切除後の病理検査にて、3か所断端陽性ありと診断。

主治医からは、全摘再手術を提案されましたが、先日手術を終えホッとしていた矢先でしたので、受け入れることができませんでした。

ガンのタイプから増殖スピードも遅い様子なので、しばらく様子を見る形でも良いと言われましたが、そのまま過ごす事に(定期的に検査をしていても転移などしないか等)不安もあります。

自分では決断することができず迷っています。

疑問なのは、事前に精密検査(エコー、マンモ、造影剤ありMRI)をしているにも関わらずわからなかったということは
断端陽性となった腫瘍は、ごくごく小さな微小腫りゅう?(細胞?)
ということなのでしょうか。

もしかするとガン化しない可能性もあるのでしょうか。

放射線治療とホルモン療法で抑え込める可能性はありますか?
他の先生の意見もお伺いしたくご相談させていただきました。

よろしくお願いいたします。

⑥症状
左胸A部位に13㎜×13㎜の境界不明瞭・形状不整の腫りゅうがあり
9月末に部分切除(切除範囲は大きめに25㎜ほど取られたようです)
センチネルリンパ節生検結果転移なし。

CT、造影剤ありのMRI、骨シンチ検査を術前に行い転移の疑いなしと診断。

術後の病理検査結果は下記の通りです。

(どう抜粋していいかわからないため、資料そのまま記載します)
『1ヵ所静脈侵襲が疑われる部位があります
断端1について、DCISを認めますので裏の標本を作製します。

3,6についても1ヵ所ずつ異形腺管があり、裏の標本を作製します。

→裏の標本を作製しましたが、1,3,6いずれにも腫瘍があり3については浸潤がありました。
また、娘結節を疑い、8の標本を作製しましたが乳腺症の所見のみでした。
3の真の断端に出てきた腫瘍が娘結節かもしれません。』

浸潤度:g(+)f(+)S,P,W(-)
リンパ管浸潤:1y0
血管浸潤:v1
断端浸潤:(+)
組織学的グレード:G1
Stage1A:pT1c,pNO,MO←そのまま記載しました。

ER:90%
PgR:0%
HER2:1+(ばらつきあり1~一部3+)
MIB1:5%

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「もしかするとガン化しない可能性もあるのでしょうか。」
⇒勘違いしていますね?

 断端にあるのは(前癌病変ではなく)「癌そのもの」です。
 「摘出した側にあった」わけだから、「残した側にもある」可能性が高いということです。

「放射線治療とホルモン療法で抑え込める可能性はありますか?」
⇒無論、あります。
 ただし「乳房内再発のリスク因子」となります。