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トリプルネガ ティブの再発戦略

[管理番号:9769]
乳がん 骨転移
性別:女性
年齢:40
病名:左乳がん 背中側左肋骨単発骨転移
症状:
投稿日:2021年10月3日

 
 
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質問者様の別の質問

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管理番号:6239「トリプル乳癌
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こんにちは。

前回、背中肋骨に単発骨転移をして、放射線治療を一月半ほどしました。
治療1年後には画像上効果が見られているとのことで安心していたのですが、その半年後の骨シンチと単純CT検査でまたその同じ骨の部分から癌が見えてきているとのことでした。

今のところ、ここの部分以外には見えないとのことでしたが、次回PETでもう一度全身を見るとのことです。
そういえば、数ヶ月前くらいからその辺りに違和感があり、押されてるような、鈍痛といえば鈍痛かなという変な感じはありました。
初めに転移がわかった時は無痛でしたが、今のような感じや痛みが出てくると、それだけ進行してきてるということですか?そして、今後の治療は、私の通う病院では、今回異常が見られたところは放射線を受けたところなので、同じ部分には打てない、再発した時の抗がん剤はやり始めたらずっとするとの事でした。
B R CAは陰性でした。

この状態では今後ずっと抗がん剤にしていくことになるのでしょうか?他の病院だったらちがうのかも、と、転院も考えた方が良いのか等悩んでいます。
転院しても同じですかね?私の周りの人に話をすると、何か他にあるかも!と、温熱療法や免疫療法をしたという人もいるよ、と勧めてくれるのですがそういうのも取り入れていくのが良いのか、と、悩んでいます。

抗がん剤が効かなくなったら…使う薬がなくなったら…と思うと、とても不安です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

メール内容の要点は「単発の骨転移に対して(局所療法である)照射だけ」行い、
(全身療法を追加せずに、いるうちに)「再燃してきた(かもしれない)」のようです。

以前の回答に戻りますが、PD-L1は検索していないのですか?
先日、Pembrolizumab(商品名 キイトルーダ)が、(PD-L1抗体陽性かつトリプルネガティブの「再発及び手術不能乳癌」に対して適応拡大されました。

トリプルネガティブでの再発治療では(下記3の適応追加により)以下のようになりました。
1.一般的な抗がん剤
2.免疫チェックポイント阻害剤①atezolizumab
3.免疫チェックポイント阻害剤②pembrolizummab

2と3のPL-L1抗体検査は「やり方が異なる」ので、(それぞれの)抗体検査をしなくてはいけません。

★現在 nab-paclitaxelの流通制限があり、使いない+(それの煽りをうけて)
paclitaxelも使えない施設も多いので現実的には
1もしくは3(Pembrolizumab+gemcitabine+carboplatin)のみの選択となります。
(atezolizumabはnab-paclitaxelの併用しかないため)

以上のことは次回の「今週のコラム」に取り挙げることに(今)決めました。