[管理番号:9749]
性別:女性
年齢:44
病名:浸潤性乳がん
症状:
投稿日:2021年9月24日
9月に全摘手術を受け、病理検査の結果がでました。
当初針生検や画像診断では腫瘍2cmでステージ1との診断でしたが、病理検査で腫瘍径4.3cmのためステージ2の診断。
ステージ1から2へ病期が上がったことにショックを受けております。
ステージ2の10年生存率や再発率の数値は資料により違いがありますが、何を信頼すればよいか判断がつきません。
田澤先生の見識ではどの位の生存率・再発率とお考えですか?
また、早期がんとされるステージ0、1は完治すると聞きますが、
ステージ2も完治が望めるものなのでしょうか?
よろしくお願い致します。
浸潤性乳がん(右胸)
サブタイプ ルミナルB
・エストロゲン 陽性
・プロゲステロン 陽性
・HER2 陰性
・ki-67 31.7%
全摘手術済
センチネルリンパ節生検→リンパ節転移なし
病理検査結果
・腫瘍4.3cm
・核グレード3
・ステージ2(T2、N0、M0)
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
再発率について勘違いしている方が多いので、ここでは「遠隔転移」再発率とします。(全摘手術に局所再発率などというものは存在しません)
「田澤先生の見識ではどの位の生存率・再発率とお考えですか?」
⇒
情報が少なすぎますが…
pT2, pN0だとすれば、(いずれのサブタイプでも)それに応じた術後療法を行えば
①遠隔転移再発率は10~15%程度
②生存率は(その裏返しだから)85~90%程度
「また、早期がんとされるステージ0、1は完治すると聞きますが、ステージ2も完治が望めるものなのでしょうか?」
⇒??
冷静に考えてください。
実際に85%以上の方が「遠隔転移再発しない」のだから、「完治が望めない」という発想そのものがナンセンス!(そう思いませんか??)