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治療法及び予後について

[管理番号:9678]
性別:女性
年齢:45
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2021年8月30日

田澤先生
おはようございます。

一件相談させていただきたいことがございます。
ご多用のところ恐縮ですが、宜しくお願い致します。

20代の頃より年に一回乳腺外科にて検診を受けており、乳腺症、良性の石灰化はあるものの異常なしとのことで経過観察を続けておりました。
今年2月、ふと右胸にしこりを触れ、慌ててかかりつけ医を受診しましたが異常なしとのことでした。
それでも何となく気になり、5月末他院を受診、針生検を受け乳癌の確定診断を受けました。
その後手術のため大学病院に転院し、PET、MRIなどの術前検査を受けたところリンパ節、遠隔転移はないものの、3センチ以上の広がりがあると言われショックを受けておりました。
今月初めに右乳房全摘術を受け、術中迅速診断でセンチネルリンパ節生検も受けましたが幸いにもリンパ節の転移はなかったようで腋窩郭清はせずに済みました。
そして、病理の結果が以下の通り出ました。

浸潤癌 スキルス癌
断端陰性
浸潤径4.5センチ
異形2 分裂1
エストロゲン70%以上
プロゲステロンマイナス
ki67 20%
HER2 陰性
リンパ節転移なし
遠隔転移なし

主治医からは、ホルモン療法が効くタイプではあるが、プロゲステロンがマイナスのためホルモン療法だけだと少し効きが弱い可能性がある、併せてEC療法4回、ドキタキセル4回を半年間でするとパーフェクトだと示唆されました。

娘がまだ幼いため、再発や転移の恐れが少しでも軽減されるのであれば,との思いで化学療法を受けることを決めましたが、先生もやはり同じご意見でしょうか。

また、この治療を受けることで、予後はどの程度になるでしょうか。
再発率、10年生存率など教えていただけたら幸いです。
そして、私の癌は比較的おとなしめのものに分類されるのでしょうか。

お忙しいところ誠に恐れ入りますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「再発や転移の恐れが少しでも軽減されるので
あれば,との思いで化学療法を受けることを決めましたが、先生もやはり同じご意見でしょうか。」

⇒全く違います。

 Ki67=20%だからルミナールA(抗がん剤が無効)の可能性が高いので(OncotypeDXしないのであれば)「ホルモン療法単独」を勧めます。
 この結果で「抗がん剤を勧めることは100%ありません」

「再発率、10年生存率など教えていただけたら幸い」
⇒それを知りたかったら…
 OncotypeDXしましょう。