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今後の治療方針等について

[管理番号:9611]
性別:女性
年齢:43歳
病名:トリプルネガティブ乳がん
症状:左乳房のしこり、腋窩の腫れ、鎖骨下の腫れ、左耳閉感、左顔のむくみ
投稿日:2021年7月30日

皆様
この度はお世話になります。

以下に、症状等を記載いたします。

6月(下旬)日 個人病院にて行った病理細胞診断より
 浸潤性乳管がん、トリプルネガティブ
7月(上旬)日 某大学病院にて行ったMRI画像診断より
○左乳房 径12mmの腫瘤 大胸筋に近接
○左乳房 径10mmの腫瘤 乳頭基部に至る単孔性血性分泌を伴う
○左腋窩レベルⅠに短径9mmを最大とする少なくとも4個の腫大リンパ節。
レベルⅡに2個のリンパ節、転移の疑い。
レベルⅢにも小リンパ節あり。

7月(中旬)日 某大学病院受診にて、ステージⅢa、悪性度3との診断。
また、免疫療法が効くかどうか調べるとのこと。
手術は7週待つ必要があることなどから、術前化学療法を行うこととなりました。

7月(下旬)日からドーズデンス療法(AC:2週×4、タキソール2週×4)を開始し、直近では、8月4日に受診、抗がん剤投与の予定です。

質問させていただきたい内容は以下のとおりです。

①化学療法の効果がなかった場合、速やかに方針転換する必要がありますが、効果判断の目安(がんの大きさなど)及びどのような方針(その他効果が見込まれる薬剤、速やかな手術など)が考えられるか、アドバイスいただけませんでしょうか。

②化学療法中に、遠隔転移が起こることも考えておいたほうがよろしいでしょうか。

③この際、やっておけば良い検査などごさいましたらご教示いただけますでしょうか(マイクロアレイ法は意味がないと言われました)。

④7月(上旬)日ごろから、左耳閉感、左顔のむくみがあり、がんと関係あるようで不安です。
ご意見お聞かせいただけまさんでしょうか(7月(上旬)日頭部MRIでは異常無しでした)。

⑤入院待ちが長く、大変困っております。
このようなものなのでしょうか。

⑥温熱療法というものを知りました。
補助的に活用すれば効果的とも思われますが、先生のご意見をお聞かせいただけますでしょうか(主治医の先生は、乳がんには使えないとおっしゃっていましたが…)。

長文となり申し訳ございませんが、アドバイスいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

何のための術前抗がん剤なのか不明ですが…
レベル2まで転移があり、レベル3も疑わしいのであれば、大事なことは、(術前抗がん剤でリンパ節が画像上見えなくなったとしても)必ず「鎖骨下(レベルⅢ)まで」郭清してもらってください。(誤魔化されないように!)

「①化学療法の効果がなかった場合、速やかに方針転換する必要がありますが、効果判断の目安(がんの大きさなど)及びどのような方針(その他効果が見込まれる薬剤、速やかな手術など)が考えられるか、アドバイスいただけませんでしょうか。」
⇒3週ごとに必ずエコーしてもらい、(効いていないと判断したら)1か月後に手術ができるように、「仮日程」を入れながら行いましょう。

「②化学療法中に、遠隔転移が起こることも考えておいたほうがよろしいでしょうか。」
⇒そのリスクも(高くはないですが)あります。
 それ以上に注意すべきは「手術不能とならないように」3週間ごとに確認すべきなのです。

「③この際、やっておけば良い検査などごさいましたらご教示いただけますでしょうか(マイクロアレイ法は意味がないと言われました)。」
⇒ありません。

「④7月(上旬)日ごろから、左耳閉感、左顔のむくみがあり、がんと関係あるようで不安」
⇒それは10000%ありません。
 ご安心を。

「⑤入院待ちが長く、大変困っております。
このようなものなのでしょうか。」

⇒病院の事情によります。

「⑥温熱療法というものを知りました。
補助的に活用すれば効果的とも思われますが、先生のご意見をお聞かせいただけますでしょうか(主治医の先生は、乳がんには使えないとおっしゃっていましたが…)。」

⇒無意味です。
 きちんと標準治療しましょう。