[管理番号:9573]
性別:女性
年齢:49歳
病名:葉状腫瘍 良性
症状:
投稿日:2021年7月14日
はじめまして。
49歳女性です。
良性ですが葉状腫瘍と1ヶ月前に診断されました。
術前検査を終えて8月下旬の手術待ちです。
腫瘍は現在10cm超です。
数ヶ月ですごい速さで大きくなり、針生検で良性診断後の今も少しずつ大きくなっています。
混みあっているからと手術までかなり時間があり仕方ないことはわかっているのですが、その間に良性から境界性や悪性に変化することはないでしょうか?
葉状腫瘍は情報が少なく不安です。
また、再発しやすい腫瘍だと聞き全摘出を希望したのですが部分切除と言われ、再発を繰り返したら全摘出も考える。
とのことでした。
再発の可能性をあるなら予防的に全摘出という治療の選択はできないのでしょうか?
乱文で申し訳ありません。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「混みあっているからと手術までかなり時間があり仕方ないことはわかっているのですが、その間に良性から境界性や悪性に変化することはないでしょうか?」
⇒そんな短期間ではそんな心配はありませんが…
そもそも10cmであれば(現時点で)「境界悪性以上」の可能性は当然考えるべきです。
★針生検では「そこまで」解らないのです。
「再発の可能性をあるなら予防的に全摘出という治療の選択はできないのでしょうか?」
⇒10cmであれば当然、選択肢にいれるべきでしょう。
質問者様から 【結果2 】
葉状腫瘍
性別:女性
年齢:50歳
病名:葉状腫瘍 良性
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
こんにちは。
先日はお忙しい中、質問に回答いただきありがとうございました。
あれから手術枠に空きが出たとのことで予定より1週間早く手術を受けることができました。
摘出した腫瘍の病理診断の結果は良性でした。
境界性~の部分はなく、診断に悩むところない良性だそうです。
本当にありがとうございました。
<Q&A結果>
質問者様から 【質問3 】
葉状腫瘍
性別:女性
年齢:50歳
病名:
症状:
投稿日:2021年9月10日
田澤先生
よろしくお願いいたします。
以前、葉状腫瘍について質問させていただきました。
管理番号9573の者です。
摘出した腫瘍の病理診断は良性。
12cm×8cm
断端陰性でした。
若い頃から両側乳房に複数の嚢胞があると指摘されていて、右側のD領域にある嚢胞はしこりとして自分で触れてわかるものでした。
自分でチェックしていた感覚では、そのしこりがどんどん大きくなり今回葉状腫瘍と診断されたのですが、最初に駆け込んだクリニック、紹介され手術していただいた総合病院の乳腺外科では、「嚢胞が葉状腫瘍に経年変化するわけではない」と言われました。
葉状腫瘍発生に関してはあまり解明されていないようですが、
葉状腫瘍になる方は嚢胞持ちが多いのでしょうか?
葉状腫瘍の症例を色々ご存知の田澤先生のご経験上はいかがでしょうか?
再発に怯えており、今存在している嚢胞を全て摘出したいと考えてしまっています。
閉経すれば嚢胞は消滅するかごく小さくなる、と以前に他院で言われましたが、不安で仕方がなく。
お忙しいところ、不躾な申し訳ありません。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
「葉状腫瘍になる方は嚢胞持ちが多いのでしょうか?」
⇒無関係
「再発に怯えており、今存在している嚢胞を全て摘出したい」
⇒無意味です。(葉状腫瘍と無関係)
「閉経すれば嚢胞は消滅するかごく小さくなる」
⇒正しい。
物事は論理的に考えましょう。
嚢胞とは「正常」乳管が「詰まって、分泌液が貯留しただけ」のものです。
そもそも腫瘍でも何でもない。「水風船」と呼ばれる所以です。
更年期にはホルモンが不安定となり、乳癌が閉塞⇒嚢胞形成 がよく起こりますが、
閉経すると(当然ながら)乳管への刺激がなくなり「乳管が詰まらなくなる⇒嚢胞ができにくい」となるのです。
ご安心を。
質問者様から 【結果4 】
葉状腫瘍
性別:女性
年齢:50
病名:葉状腫瘍 良性
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
ありがとうございます。
術後の経過も順調で仕事復帰しましたが、精神的に不安定なままでおりました。
手術していただいた病院では、主治医は決めずチーム医療でということで毎回ドクターが代わり、なかなか聞きたいことも聞けずにいます。
田澤先生の患者さんではないのに、相談させていただける場があり気持ちが救われます。
本当にありがとうございました。
<Q&A結果>