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右乳房上内側部乳がんtubule forming type

[管理番号:9443]
性別:女性
年齢:60
病名:右乳房上内側部乳がんtubule forming type
症状:
投稿日:2021年5月31日

年齢:60才、女性
病名:右乳房上内側部乳がんtuble forming type
・4月に乳房部分切除
・大きさ 7mm×7mm,近くに5×4mm
・ER +100% ,PgR +60-70%,HER2 1+
・核異形度:2
・リンパ管浸潤が散見(最大6mm×6mm)
・センチネルリンパ節①に1.3mmの微小転移
・Stege 1 ,T1bN0M0 mi+  Ly1,Vo1
・Ki-67 20-30%

田澤先生 はじめまして。
いつも拝見して参考になります。
ありがとうございます。

質問させてください。

・オンコタイプスコア報告書のサンプルに「リンパ節転移陰性」と「微小転移および
リンパ節転移陽性」とありました。

微小転移は陰性にはいるのかと思っていましたが、陽性に分類されるのでしょうか。
ステ-ジ1と言われてたので気になりました。

・主治医は腫瘍の大きさなどもあり、おそらく化学療法は不要とのことでしたが、不安もあり希望してオンコタイプDX
検査をして結果待ちです。
遺伝子の検査なので大きさにかかわらずRSが高くでることもあるのでしょうか。

・RSの26以上であれば化学療法となるとおもいますが
オンコタイプの結果で抗がん剤の種類は決定されるのでしょうか。
温存手術ということも考慮されますでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「・オンコタイプスコア報告書のサンプルに「リンパ節転移陰性」と「微小転移およ
びリンパ節転移陽性」とありました。
微小転移は陰性にはいるのかと思っていましたが、陽性に分類されるのでしょうか。
ステ-ジ1と言われてたので気になりました。」

⇒勘違いされているようです。

 微小転移は(微小 2mm以下とは言え)「転移は転移」です。
 ただし、(予後に影響がないため)ステージ1Bとなります。(転移陰性は1A)

「・主治医は腫瘍の大きさなどもあり、おそらく化学療法は不要とのことでしたが、
不安もあり希望してオンコタイプDX検査をして結果待ちです。
遺伝子の検査なので大きさにかかわらずRSが高くでることもあるのでしょうか。」

⇒RSと「腫瘍の大きさ」は無関係

「・RSの26以上であれば化学療法となるとおもいますがオンコタイプの結果で抗がん剤の種類は決定されるのでしょうか。」
⇒無関係

「温存手術ということも考慮されますでしょうか。」
⇒「全く」無関係