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治療方針について

[管理番号:9368]
性別:女性
年齢:40歳
病名:左浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2021年5月9日

病理結果
腫瘍径 1.8cm
エストロゲン受容体 90% Allred score 7
プロゲステロン受容体 90% Allred score 8
HER2陰性
ki67 13%
組織学的異形度 2
核異形度 2
リンパ節転移 1/2(マクロ転移)
脈管侵襲 なし
ステージ T1N1M0 ステージ2A
乳房温存術+センチネルリンパ節生検をし、センチネルリンパ節にマクロ転移1個ありましたが、リンパ節郭清はしていません。

今後の治療方針は、放射線、抗がん剤、ホルモン療法の予定になっています。

抗がん剤はした方が良いのでしょうか。

腫瘍内科の医師は、リンパ節転移があること、若いから抗がん剤をした方がいいと言われました。

私はできれば抗がん剤をしたくないです。

先日、オンコタイプDXを受けたいことを伝えたのですが、リンパ節転移があることから該当しないので、できませんと一方的に言われてしまい、検査できませんでした。

また、断端陰性(近接 〈0.1m m)となっており、ブースト照射+腋窩照射が追加になるようですが、追加手術はなくていいのでしょうか。

返答をよろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「リンパ節転移があること、若いから抗がん剤をした方がいい」
⇒全く根拠薄弱

 「リンパ節転移があること」と「抗がん剤が効く事(上乗せ効果があること)」は、(理屈で考えれば解る事ですが、コラムで勉強しましょう!)全く無関係

Ki67=13%であれば、(おそらく)ルミナールAであり抗がん剤による上乗せは無いと思います(気になるならOncotypeDXしましょう)

それよりも鍵なのは「macrometastasisがあったのに追加郭清しなくていいのか?
(抗がん剤や放射線で誤魔化すのがいいのか?)」という事です。
よく話し合いましょう。