[管理番号:9364]
性別:女性
年齢:54
病名:
症状:
投稿日:2021年5月6日
はじめまして。
2年振りに、乳がん検診をしたところ、右胸にしこり(1cm未満)と石灰化(大きさはわかりませんが細かく丸く集まっていました)がみつかりました。
しこりの方はその日に、パンパンと音のする針生検をし、後日乳腺症とのことでした。
石灰化の方はエコーには映らず、細かい石灰化なのと私がホルモンパッチを2年間使用中でしたので、後日STマンモトームをしました。
(乳腺外科の先生は2年毎の検診でよいとおっしゃっていました)
その時に機械が新しく変わったらしく、2回取り直しました。
検査結果は石灰化が細かいのと、形が少しいびつなのだが、癌とは出ていないのでグレーとのことでした。
今後は4ヶ月後の経過観察で変化があれば、再検査。
現在コロナで病院が大変なのか、「ある程度は検査で採取したけどコロナじゃなければ、気になるようならもう少し大きく切って取ってしまってもよいのだけどね」と言われました。
マンモトーム検査のあとから、傷の下から血管が3本、長いものではあばらの下、骨盤のあたりまで浮き出ていて、体を伸ばしたり手を上げるたびに痛み、主治医に聞いたところ血管が詰まって使えなくなったので、しばらくは痛いけれど、このままで大丈夫とのことでした。
そこでお伺いしたいのですが
①針生検で乳腺症と診断されましたが、はっきりとさせるにはやはりMMTEをするのがベストですか?
②STマンモトーム検査をしても、はっきりとわからず(グレー)の時もあるのでしょうか?
③このような場合、田澤先生ならどうされますでしょうか?
④乳がん検診を3月25日に受けてから検査をし、4月(下旬)日に結果を聞き、今は他院に紹介状を書いてもらっている状態ですが、診断に不安が残るようなら、田澤先生のところで診察して頂きたいと思っておりますがお願いできますでしょうか。
もし乳がんの場合、時間的余裕はまだありますでしょうか?
⑤検査後の血管が痛むのは、主治医の言うように、様子を見ていて(何もせずに)大丈夫でしょうか?(自分で感じることは、緩めの衣類を着て体を動かしていた方が楽のような気がします。)
先生のサイトにあるモンドール病に形は似ているような感じがします。
STマンモトーム検査が終わるまでは、怖いのと大丈夫だと思おうとする気持ちで、あえて乳がんに関する情報を避けていましたが、結果を聞き、本当にこのままで大丈夫かと思い直し、他の病院に紹介状を書いてもらっています。
そんな中、連休中に先生のサイトにたどり着きました。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「傷の下から血管が3本、長いものではあばらの下、骨盤のあたりまで浮き出ていて、体を伸ばしたり手を上げるたびに痛み」
⇒典型的な「モンドール」です。
「①針生検で乳腺症と診断されましたが、はっきりとさせるにはやはりMMTEをするのがベストですか?」
⇒病理結果に100%自信がないのであれば、MMTEすべきです。
②STマンモトーム検査をしても、はっきりとわからず(グレー)の時もあるのでしょうか?
⇒あります。
その場合には「外科的生検を選択」しましょう。
③このような場合、田澤先生ならどうされますでしょうか?
⇒外科的生検を推奨します。
「④乳がん検診を3月25日に受けてから検査をし、4月(下旬)日に結果を聞き、今は他院に紹介状を書いてもらっている状態ですが、診断に不安が残るようなら、田澤先生のところで診察して頂きたいと思っておりますがお願いできますでしょうか。」
⇒可能です。
この場合には
シコリをMMTEしつつ、石灰化の外科的生検(全麻下の手術)を予定することになるでしょう。
「もし乳がんの場合、時間的余裕はまだありますでしょうか?」
⇒勿論!
時間的余裕がなければ「4か月後フォロー」などとはならないことは自明です。
「⑤検査後の血管が痛むのは、主治医の言うように、様子を見ていて(何もせずに)大丈夫でしょうか?(自分で感じることは、緩めの衣類を着て体を動かしていた方が楽のような気がします。)
先生のサイトにあるモンドール病に形は似ているような感じがします。」
⇒モンドールは自然に軽快します。
ご安心を。