[管理番号:9361]
性別:女性
年齢:41
病名:乳管内乳頭腫、乳腺症
症状:乳頭分泌 、しこり
投稿日:2021年5月2日
数年前から乳腺症、この3月にしこりが大きくなり、針生検やMRI、造影CT、血液検査、分泌液の検査をして乳管内乳頭腫といわれました。
以前から左の乳頭1か所から黄色透明の分泌があり、それは数年前に田澤先生にも診ていただいて特に悪いものではないと診断をうけていたのですが、
3月の針生検のあとしばらく透明茶色のとろみのある分泌(コーラみたいな色です)に変わり、つい最近はまた黄色透明に戻りました。
しかし、左の乳頭もう1つから茶色透明の分泌が出るようになりました。
そして、これまでは無かった右の乳頭1か所からも黄色透明の分泌が出るようになりました。
どちらも、しぼらなければ出てきません。
両胸とも、よくチクチク、ピリピリします。
乳管内乳頭腫には良性でも血性の分泌もあると聞きましたが、私も気にしなくてよいのでしょうか。
これは多孔性だからあまり心配いらない、のうちに入るのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「3月の針生検のあとしばらく透明茶色のとろみのある分泌(コーラみたいな色です)に変わり、つい最近はまた黄色透明に戻りました。」
⇒それは「針生検による一時的な出血」なのだから「至極、当たり前」です。
「しかし、左の乳頭もう1つから茶色透明の分泌が出るようになりました。」
⇒腫瘍とは無関係(多孔性ということは、特定の乳管内の病変が原因ではなく、正常乳腺のホルモンによる刺激ということです)ということです。
「そして、これまでは無かった右の乳頭1か所からも黄色透明の分泌が出るようになりました。」
⇒上記。
「どちらも、しぼらなければ出てきません。」
⇒「無理やり」絞る必要は全くありません。
「浮きは沈むまで待つ」でいいのです。 「浮きを(自ら)無理やり沈めても、魚はかかってはいません」
「両胸とも、よくチクチク、ピリピリ」
⇒これこそ、まさに「ホルモンの刺激症状(更年期に伴う)」です。
「乳管内乳頭腫には良性でも血性の分泌もあると聞きましたが、私も気にしなくてよいのでしょうか。」
⇒「そもそも」血性分泌=癌ではありませんよ???
★分泌で重要なのは性状(血性とかではなく)「単孔性」と「継続性(絞らなくても、3か月以上継続する)」です。
「これは多孔性だからあまり心配いらない、のうちに入るのでしょうか。」
⇒その通りです。(上記)