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乳がんの告知を受けました。

[管理番号:9260]
性別:女性
年齢:42
病名:乳癌
症状:しこり
投稿日:2021年3月23日

田澤先生こんにちは。

いつも自分の心を落ち着かせるために、このQ&Aを読ませて頂いています。
ありがとうございます。

私は4年前に初めて人間ドックで右乳房に乳腺腫瘤がみつかりました。

経過観察ではありましたが、初めてのことで不安もあり人間ドックをした総合病院に連絡をしMRIを撮ることにしました。

MRIの予約まで1か月くらいあったので、その間に別の乳腺内科でマンモとエコーをして頂き、嚢胞との診断を受けました。

その後、MRIをし、結果は良性で経過観察。

それ以来、人間ドック内の乳がん検診をやめ、同じ乳腺内科で毎年マンモとエコーを受けていました。

1年目に嚢胞と言われたものは2年目も3年目も大きさに変化はなく経過観察でした。

そして今年(2月(下旬)日)の検診で嚢胞があった同じ場所に癌が見つかりました。
エコーで見ると2つの影があり、大きい方が1.5cm×1cm。
その隣に5mmあけて5mmくらいの小さい影があり、お腹に押し当てる角度によっては繋がって見えました。

繋がった状態の大きさは2cmでした。

そして3月(上旬)日に針生検、3月(中旬)日に浸潤性乳管癌と告知を受けました。

その日、先生から告げられたことは以下です。

①浸潤性乳菅癌です。

②グレードは3、悪性度が高いです。

③ki67は85%、増殖スピードが早いです。

④治療は抗がん剤を先にして手術となります。

(パクリタキセルを週1で3回、1週間後ACを1回)
 これを4回やります。

⑤手術は総合病院になります。

⑥抗がん剤をするために総合病院でポートを
 入れて来てください。

※トリプルネガティブでしたが、その説明はありませんでした。

その後、一度診察室を出たのですが、このままでは家族にも説明できないと思い、再度先生と話をさせてもらいました。

(予め考えていた質問の中から質問する形でした。)

⑦ステージは?
→ステージは1か2だけど
 なんでステージ知りたいのかな?
 やる治療は一緒ですよ?

⑧リンパは?
→転移はエコーで見る限り無さそうです。

⑨1年前になかったのになぜこんなに大きいのか?
→増殖スピードが早いタイプだからでしょうね。

⑩2つの腫瘍は隣あっているのか?合体しているのか?
 同時にできたものなのか?転移したものなのか?
→同時にできたのがくっ付いたんじゃない?

以上が告知までの流れです。

それから1週間が経ちました。

気持ちが少しずつ落ち着いてきたので、田澤先生に相談させて頂きます。

気持ちが落ち着き、やはり手術を先にしたいと思うようになりました。

今の病院は乳腺内科の個人病院です。

乳腺内科で抗がん剤を一通り終え、総合病院にパスする形が効率的なんだろうなとは思います。

看護師さんの話によれば、手術は立て込んでいるそうで、そのために先に抗がん剤とも言われています。

予定では抗がん剤を4か月やり、その後副作用が抜け切ってから1~2ヶ月後に手術とのことです。

(1)手術が立て込んでいるのであれば、手術日を予約した上で、その間にできる抗がん剤をするという形をとりたいと考えているのですが、こういうことは可能でしょうか?
コロナの影響で総合病院の1つが新規受入中断していることも不安材料の1つです。

(2)抗がん剤は定期的にやらないと効果が下がるということはないのでしょうか?

(3)抗がん剤を手術の前後にすることで、個人病院の乳腺内科と総合病院の乳腺外科で連携が難しいことはあるのでしょうか?

(4)住まいが(東海)県なのですが、手術を田澤先生にして頂くことは可能でしょうか?
可能であれば手術以外にも術前の検査等で何回くらい診察する必要がありますか?
最短でどれくらいで手術して頂けるでしょうか?
治療後の定期検診は乳腺内科でも大丈夫でしょうか?

告知を受けて1週間ですが、やっと気持ちの整理ができてきたので、今週金曜日に主人と一緒に今後の治療計画の希望について、主治医に話をしに行く予定です。

回答宜しくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

早期乳癌なのに、(トリプルネガティブやHER2タイプの場合に)「術前抗がん剤ありき」という頭でっかちな医師が増えていることに眩暈がします。
癌を身体に置いた状態での治療はリスクを伴うもの(抗がん剤が100%有効とは限らないのです)であることを認識し(それ相応の)責任を持った診療が必要です。

「(1)手術が立て込んでいるのであれば、手術日を予約した上で、その間にできる抗がん剤をするという形をとりたいと考えているのですが、こういうことは可能でしょうか?」
⇒そのようなやり方もできます。(仮に、抗がん剤が無効だった場合には予定を変更して手術を前倒しにすることも想定しなくてはいけません)

「(2)抗がん剤は定期的にやらないと効果が下がるということはないのでしょうか?」
⇒定期的?
 散発的(間隔がバラバラ)ではよくありませんが、「術前」「術後」であれば問題ありません。

「(3)抗がん剤を手術の前後にすることで、個人病院の乳腺内科と総合病院の乳腺外科で連携が難しいことはあるのでしょうか?」
⇒それは不明です。(あんまり関係なさそうですが)

「(4)住まいが(東海)県なのですが、手術を田澤先生にして頂くことは可能でしょうか?」
⇒可能です。

「可能であれば手術以外にも術前の検査等で何回くらい診察する必要がありますか?」
⇒外来は2回必要です。

「最短でどれくらいで手術していただけるでしょうか?」
⇒現在、1か月程度です。

「治療後の定期検診は乳腺内科でも大丈夫でしょうか?」
⇒(遠方の方の中では)そのようにしている方も実際にいらっしゃいます。
告知を受けて1週間ですが、やっと気持ちの整理ができてきたので、今週金曜日に主人と一緒に今後の治療計画の希望について、主治医に話をしに行く予定です。
⇒もしも術前抗がん剤を選択するのであれば…(抗がん剤は術前でも術後でも効果は同じだから、冒頭のリスクを承知であれば、その選択もあるでしょう)

 きちんと、(抗がん剤が効いているかどうか)『最低3週間に1回は診察してもらえるのか?』確認したほうがいいですよ。
 ご参考に。

「手術相談」メールはこちらをクリックしてください。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

PCR検査とPDL1検査について
性別:女性
年齢:42
病名:乳がん
症状:しこり
投稿日:2021年3月29日

田澤先生こんにちは。

先日は地方からの手術の受け入れを了承して頂き、また、今後のスケジュールについても早々にご連絡頂き、心より感謝申し上げます。

(秘書の植山様にも、とても丁寧に対応して頂き、この場をお借りして感謝申し上げます。)

今回は入院前のPCR検査についてと乳腺内科で受けたPDL1検査結果について相談させて下さい。

PCR検査について
検査を地元の医療機関で受けて、結果を持参する、もしくは事前に郵送するという形でも大丈夫でしょうか?
今日、自費検査ができる病院を調べて電話で確認したところ、同じ状況の方が他にもいたそうでそちらの病院としては問題ないと回答頂きました。

江戸川病院はそれを許可していないということであれば、それに従うつもりで相談させて頂いています。

もし許可頂ける場合、PCR検査を受ける病院から確認するよう言われたことが1つあります。

→PCRの検査は外注となります。

 検査結果証明書には外注先の社名の記載だけで大丈夫か
 当院の医師の名前の記載が必要かを確認して下さい。

とのことでした。

ご回答宜しくお願いします。

PDL1検査について
告知を受けた乳腺内科からPDL1の検査結果が陽性であったと聞きました。

告知の際、治療の流れとしてこの検査が陽性であれば抗がん剤治療に免疫療法をプラスして治療し、その後手術と説明を受けました。

看護師さんから「陰性の確率の方が高いから期待しない方がいいですよ」と言われていたため考えないようにしていたのですが、いざ陽性と言われて少し調べたところトリプルネガティブの再発や転移の場合しかできない治療のように受け取れたのですが、最新の情報としてはどうなのでしょうか。

ご回答宜しくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

コロナPCRについては、病院間のやり取りが必要という事なので不可能ではないのですが、少し面倒な手続きが必要となります。(直接「秘書メール」で問い合わせください)

しかし「目を疑った」のは
『告知の際、治療の流れとしてこの検査が陽性であれば抗がん剤治療に免疫療法をプラスして治療し、その後手術と説明を受けました』
⇒適応外!!!

 こんな医師が要ること自体、驚愕です。
 
添付文章からの抜粋(以下)
○PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌

★そもそもPD-L1検査自体、適応外!!
 とんでもない医師です。

『陽性と言われて少し調べたところトリプルネガティブの再発や転移の場合しかできない治療のように受け取れたのですが、最新の情報としてはどうなのでしょうか。』
⇒その通り。

 「最新」も何も! 「最初から適応外」です!

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

関節痛について
性別:女性
年齢:43
病名:乳がん
症状:関節痛
投稿日:2022年1月7日

田澤先生
いつもお世話になっております。

4月に先生に手術をして頂き、11月(上旬)日まで抗がん剤治療で通院しておりました。

その節は本当にありがとうございました。

治療が全て終わった今も、このQ &Aは私の心の拠り所です。

今日質問したい内容は関節痛についてです。

抗がん剤治療中や治療終了直後にはなかったのですが、寒さが本格化(←寒さが影響しているのでしょうか?)した12月下旬頃から全身の関節痛を感じるようになりました。

手の指の関節痛は車のハンドルを回す程度でも痛みを感じます。

足の関節痛もあり、立ち上がる時や物を拾う時に痛みを伴います。

治療終了から間が空いての症状なのですが、これも抗がん剤の副作用なのでしょうか?
まるで老人のような症状なのですが、閉経が影響しているのでしょうか?
その場合、生理が戻らない限り関節痛は治らないままなのでしょうか?

回答宜しくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

「治療終了から間が空いての症状なのですが、これも抗がん剤の副作用なのでしょうか?
まるで老人のような症状なのですが、閉経が影響しているのでしょうか?
その場合、生理が戻らない限り関節痛は治らないままなのでしょうか?」

⇒関節痛は「抗がん剤の直接の副作用」ではありません。

年齢と術後抗がん剤をしていることから、質問者は「化学療法閉経」の状態であると思います。
関節痛はこの(化学療法閉経に伴う)「エストロゲン欠乏症状(一種の更年期症状とも言えます)」です。
エクオールなど試してみてはどうでしょうか?
ご参考に。