[管理番号:9209]
性別:男性
年齢:46
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年2月22日
田澤先生初めまして。
いつもQ&Aを参考にさせていただいております。
術後3年目の検査で再発が見つかりました。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご意見をお聞かせください。
【初発】
2018年2月
ER 99%、PgR 80%、Her2 2+(FISH(-)) MIB-1 20%
浸潤径 3.0×3.0×2.5cm
組織学的波及度:g,f,s
リンパ管侵襲 ly0 血管侵襲 v0
水平切断端:陽性
体表側断端、下床断端:陰性
異型度:Grade1
リンパ節転移なし。
【再発】
2021年2月
(エコー)
前回の手術痕の下2箇所に再発疑い(3mmと4mm)
(生検結果)
ER 99%、PgR 90% HER2 2+(FISH(-))
MIB-1 50%
1.組織型が初回はSolid tubular carcinoma、再発時の生検では Scirrhous carcinomaとなっています。
これは別の癌細胞が新たに発生したと考えるべきでしょうか。
それとも前回の手術で取り切れなかった部分が大きくなったと考えるべきでしょうか。
2.遠隔転移が無い場合、主治医からは部分麻酔の日帰り手術を勧められています。
部分麻酔手術で除去できるものでしょうか。
3.稀な症例ですが田沢先生に診察またはセカンドオピニオンをいただくことは可能でしょうか。
以上よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
初回手術の標本で「水平切断端:陽性」とあるので、素直に「局所再発」と考えるべきです。
「1.組織型が初回はSolid tubular carcinoma、再発時の生検では Scirrhous carcinomaとなっています。」
⇒同じものです。
どちらも「浸潤性乳管癌」であり、厳密に区別はできないのです。
「それとも前回の手術で取り切れなかった部分が大きくなったと考えるべきでしょうか。」
⇒その通り
「2.遠隔転移が無い場合、主治医からは部分麻酔の日帰り手術を勧められています。
部分麻酔手術で除去できるものでしょうか。」
⇒初回手術時に放射線照射していますよね?
なので、原則「再温存ではなく、全摘」となります。
「3.稀な症例ですが田沢先生に診察またはセカンドオピニオンをいただくことは可能でしょうか。」
⇒勿論、問題ありません。