[管理番号:9143]
性別:女性
年齢:45
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年1月26日
妻の乳がんについて、代理で質問させて下さい。
浸潤性乳菅がんにて、右乳房の部分切除手術を受けました。
術後の病理診断にて、浸潤径2mm,非浸潤径38mm,ホルモン陽性,核グレード/異形成度1,ki67=21.1,her2は2+で追加のfish法判定待ち,リンパ節転移0,脈菅侵襲なしとなっています。
ただし断端陽性があり、この断端陽性について心配しております。
医師からの説明では、断端陽性は乳菅での進展が細く延びており、画像でも細く延びた先で、
徐々に細くなって行っている先端の様に見えました。
医師からは、断端陽性は微小であり、取りきれている様に考えられるとのことで、この後の放射線で十分なので追加切除は必要なしと言われています。
他の医師や看護士に話を聞くと、断端陽性は追加切除をするのが普通との意見しか出てこず、本当に大丈夫なのでしょうか?
放射線がどの程度の効果のものなのかも、素人にはわからず不安です。
先生のご意見を聞かせてください。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「先生のご意見を聞かせてください。」
⇒断端陽性では原則「追加切除」の方が安心だとは思います。
患者さん側が希望するのに、それを断るだけの(放射線で大丈夫だという)根拠は無いと思います。
質問者様から 【質問2 】
断端陽性時の追加切除の判断について
性別:女性
年齢:45
病名:乳がん
症状:断端陽性
投稿日:2021年2月2日
管理番号:9143にて私の乳がんにつきまして主人が質問させていただいたものです。
このような機会を設けて頂きどうもありがとうございます。
追加で教えていただけますでしょうか。
その後の通院で主治医と話しました。
・Her2
陰性でした。
これで、術後の治療は放射線+ホルモン剤治療(タモキシフェン:現在服用中)となります。
・断端陽性
断端の詳しい情報を聞くと直径数ミリ、頭側(とうそく)という回答でした。
断端部分は非浸潤がんと言われました。
・主治医が追加手術なしと判断した理由
断端はわずかで術中診断で陰性だったため
自分は大きく切るタイプだし乳腺はほぼ残していないと判断した、
これ以上は切るところが無い、心配するなら全摘となるといわれました。
田澤先生のQ&Aで他の断端陽性の方のコメントを見ていると
断端の直径、方向、乳腺(腺管?)の本数を告げられている方が多いですが
そのような詳しい情報はありませんでした。
下記、教えていただけますでしょうか。
①断端陽性について医師が追加手術なしと判断する場合の判断基準はどのようなもの
なのでしょうか。
私自身が納得できれば追加切除せず放射線をしようと思っていますが、
主治医の説明では決めきれずどちらが良いのか日々気持ちがゆれている状態です。
②断端の直径 数ミリと言われ詳細は分かりませんでした。
mm単位であれば問題ないのでしょうか。
または詳しい直径を聞くべきなのでしょうか。
③乳腺はほとんど取り切っている認識だがその先の脂肪のところにがんがないとは言い切れない(可能性として)といわれました。
そこ(脂肪)からがんが再発する可能性もあるということでしょうか。
④私の断端陽性の場合(頭側:非浸潤:直径数ミリ)、追加切除ではなく全摘しなければいけないのでしょうか。
主治医が「乳腺は取り切れていると思う、心配するなら全摘」というところがどうしても理解できません。
全摘を希望していない場合、他院で追加切除の手術をすることはできるものなのでしょうか。
⑤断端陽性についてセカンドオピニオンする場合、どのような情報があれば
再手術が必要か不要か判断していただけるのでしょうか。
⑥私のがんの場合(pT1aN0:非浸潤36mm、浸潤2mm/ER,PgR陽性、HER2陰性、ki21.1%)
ホルモン療法はタモキシフェンのみで大丈夫でしょうか。
文章がまとまっておらず申し訳ありません。
何卒よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
前回の回答と大きな変更はありません。
「これ以上は切るところが無い、心配するなら全摘となる」
⇒これは「誤り」です。
頭側断端だけが陽性であれば、「その方向のみ」追加切除でいいのです。(他の方向を切除する理由がない)