[管理番号:9067]
性別:女性
年齢:39歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2020年12月17日
はじめて質問させていただきます。
術後の抗がん剤が必要か否か悩んでおります。
2020年9月に左胸のしこりに気づき、乳がんの診断がでました。
11月に乳房全摘術と同時再建をし、現在エキスパンダーが入っております。
術前のエコーで脇の下のリンパ節に怪しいのが見えるのでサンプリングしますと言われました。
術後、執刀医から リンパ節を2つ取ったけど柔らかかったので、
それ以上は取らず、腋窩リンパ節郭清はしなかったと言われました。
病理検査の結果は
腫瘍の大きさ 0.7×0.7センチ
リンパ節転移の個数 2個中2個
ki67 16%
ER陽性90%以上 PgR陽性90%以上
HER2 陰性
乳房全摘術の切除断端 陰性
脈管への侵襲 リンパ管 血管 共になし
ルミナルAでしたが、7ミリの腫瘍の周りに散らばった小さいガンがあったこと、リンパ節に転移があったという事もあり、
TC治療4回
放射線治療
ホルモン治療(ノルバデックス内服5年以上、ゾラテックス2年以上)
という治療方針を提案されました。
説明を受けている時に、オンコタイプDXの適応なのか聞いたのですが
腫瘍が小さかったのにリンパ節転移があった事(散らばりやすいタイプのガン?)なので抗がん剤やったほうがいいと思うので、オンコタイプは必要ないよ、となりました。
その時は深く考えられず、上記の治療をすることで話は進んでおります。
しかし、こちらのホームページにたどり着き、田澤先生の回答を見て、この治療で本当に良いのか疑問を持つようになりました。
田澤先生でしたらどの様な治療方針を提案されますでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
どうして術中センチネルリンパ節生検迅速診断しなかったのでしょうか?
「柔らかかったから追加郭清しなかった?」今時?
「田澤先生でしたらどの様な治療方針を提案されますでしょうか?」
⇒腋窩郭清を行います。
私から見て不適切なのは
1.術中センチネルリンパ節生検を行わなかった
2.腋窩リンパ節転移の取り残しを危惧しているのであれば、(それを抗がん剤で代用するのではなく)「局所は局所として腋窩郭清を行う」べき
質問者様から 【質問2 】
ゾラデックス注射は必要か?
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2021年3月22日
先日は回答いただきありがとうございました。
田澤先生のコラムを読んで今更ながら自分の病気について学んでおります。
実は質問をした後すぐ、先生の回答を見る前に受診して、オンコタイプDXをお願いしました。
結果は再発スコア14でTC治療は無しとなり、放射線もしなくていいね、となりました。
オンコタイプの結果を聞いた時に、腋窩郭清の再手術の事を聞いたのですが、それならオンコタイプした意味ないよと言われ、しない事になりました。
センチネルで2つ取ったリンパ節のサイズが2mmと、もう一つは1mm以下(詳しい数字は忘れました…)といっていたので、微小転移の場合は腋窩郭清省略可能という事で再手術の必要無しという判断なのでしょうか?
通っている病院は総合病院ではなく、乳腺クリニックなので病理医は居ないので術中迅速診断は出来ないと言われておりました。
その時はそういうものなんだと思い、特に気にも留めてなかったのですが、病理結果を聞いてもう少しリンパ節をとってくれてたら安心出来たのになぁと思ったものです。
またエコー検査も超音波検査士がしてくださったのみで、主治医はしておりません。
クリニックはいつも凄く混んでいて先生達もお忙しそうなので、
エコーは技師さんがするものなのだと思っていたので、田澤先生の「自分でエコーしない医者なんてありえない」というお話を読み今更ながら、病院選びは大事だなと実感しております。
前置きが長くなりましたが、新たな質問があります。
現在、タモキシフェンとゾラデックスの注射の治療をしております。
ゾラデックスに関しては、私がお願いして打ってもらいました。
主治医はどっちでもいいよ、というスタンスでした。
田澤先生の269回目のコラムを読ませて頂きました。
RS14だった私の場合はゾラデックスの注射は必要無いでしょうか?
今のところ副作用もなく(注射後1ヶ月が過ぎた所です)過ごしております。
もし必要無い場合、ゾラデックスは途中で辞めても問題は無いのでしょうか?
まだ幼い子ども達の為にも長生きしたいです。
出来る限りの治療はしたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
今週のコラム269を読まれているとのことですが、どうやら勘違いされているようです。
「田澤先生の269回目のコラムを読ませて頂きました。
RS14だった私の場合はゾラデックスの注射は必要無いでしょうか?」
⇒勘違いしていますね。
質問者はpN1(リンパ節転移1-3個)閉経前なのだから、以下に相当します。
(以下、抜粋)
pN1
閉経前では RS -25 TAM+LH-RHagonist
お解りですね? pN1閉経前 RS0-25ではLH-RHagonist併用ですよ。(だから、今のままでいいのです)
「まだ幼い子ども達の為にも長生きしたいです。
出来る限りの治療はしたいと思っております。」
⇒腋窩が心配なので、暫くは3か月に1回腋窩エコーしてもらいましょう。
質問者様から 【結果3 】
ありがとうございました
性別:女性
年齢:40
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
先日は回答いただきありがとうございました。
田澤先生に教えて頂いた通り、今後はエコーで腋窩をチェックして貰おうと思います。
今は地方に住んでおりますが、数年後に東京に戻る予定ですので、その時は江戸川病院で田澤先生に術後検診をお願いしたいと思っております。
この度はありがとうございました!
<Q&A結果>