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生検でマイクロパピラリー様、ルミナールB、ki67は30です。

[管理番号:9040]
性別:女性
年齢:52歳
病名:浸潤性乳管がん
症状:自覚症状はありません。

投稿日:2020年12月9日

先生のご意見をお聞かせ頂きたくよろしくお願いします。

妻の話です。
 今年11月に検診を受けて、がんですがサイズは1cm、手術で簡単に取れそうだと言われて、乳腺外科のある大きな総合病院を紹介されました。
 大きな病院での生検の結果はマイクロパピラリー様な感じ、サイズ1cm、ER,PgRともに100、HER2は1+、ki67は30、がんの悪性度、異型度はグレード1との事でした。
 マイクロパピラリー?って聞いた事が無いので、何かと色々先生に聞くとあまり見ない症例で、小さいまま全身に転移しやすいガンだと言われているとの事でした。
 その後CTやMRIを受けて現時点で転移は無し、リンパ節は腫れていない。
マイクロパピラリーなのでリンパ針生検を追加で行ったが陰性(但し少量しか取ってないので参考にならない?)、の様な状況です。
 先生は今の段階では治療について確定できず、手術時にセンチネル生検(但し、マイクロパピラリーの可能性高く、5個ぐらいリンパ節を取って術中簡易検査)、更にそのリンパ節を術後液に漬けてリンパ節に転移が無いかちゃんと判定したいとの事。
 
その結果、転移が無いか、数が少なく小さな転移であれば、オンコネルDXを受けて結果によりホルモン剤治療、転移があり数が多ければ抗がん剤治療との説明を受けました。

そもそもルミナールBなので手術して、後はオンコタイプDXを自費で受けてできればホルモン剤治療のみで。
と考えていたので、悪そうな説明を受けて妻がかなり気落ちしています。
 手術は来週の予定です。
 少しでも事実把握ともう少し良い情報が無いのかと考えています。

ついては下記について先生のご意見をお願いします。

①マイクロパピラリーについて
 “マイクロパピラリー様”と聞いて先生の質問者へのご回答もいくつか拝見させたいただいたのですが、組織型で早期転移の根拠は無い“と断言されていましたが、それはまだ医学的に断定できる様な治験結果がなく、(例えば)将来的にはサブタイプ?の様に分類される可能性はあるかもしれない(?)が、現時点では組織型での治療方法の違いは無いので現時点で心配する必要は無いという事でしょうか? (ただ、主治医は明らかに意識されていますが。)

②手術してがん細胞がリンパ節に(多数?)転移していた場合:
オンコネルDXをやる必要は無く、抗がん剤治療だと言われています(またマイクロパピラリーなので通常ならホルモン剤治療と判断する場合でも抗がん剤治療を考慮するとの事)が、先生もそう判断されますか?

③ホルモン治療、抗がん剤治療について:
局所手術で全摘もしくは部分切除をしても、リンパ節に転移があれば、全身のどこかにがん細胞が散っている可能性があるということで全身治療としてのホルモン剤、抗がん剤をそれぞれのガン細胞の特徴によって使い分けて治療するという事だと理解しています。
  これらの治療を行なって(例えばホルモン剤なら5年等)、がん細胞を根絶する事は出来るのでしょうか? 単に増殖をさせないという治療という事なのでしょうか? 妻から先生に色々と質問をしたら、根絶するというより増殖させないための治療だとの事。
 では5年でやめたら、また増殖するのでは無いですか? そのあたりが今一つ理解できません。
(また、マイクロパピラリーだという事なら、もっと全身に散って潜んでいるのでは?と悪い方へ考えてしまいます。)

④サイズ1cm、リンパ節転移ありの場合の
  5年/10年生存率をご存知でしたら教えてください。
また、マイクロパピラリーはそれより数字が悪いとか言うことはありませんか?

色々と質問させていただき申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

私から言わせると、あまりにも「頭でっかちな主治医」に余計な洗脳をされているだけのようです。

組織型は「手術標本で病変全体の結果」で判断すべきです。(そもそも組織型で予後を云々すること自体、無意味)

リンパ節に関しても、余計なこと(無駄に心配されるいい方)を何でワザワザ言うのか理解に苦しみます。

★ 今解っていることは「1cmの早期乳癌」「ホルモン療法が効くタイプ」「グレードも低そう」
  これで無駄に心配させられている質問者が「心底」可哀想に思います。
  回答になってますか?

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

HBOCの可能性あり?の場合の温存術後の放射線治療
性別:女性
年齢:52歳
病名:浸潤性乳管がん
症状:特になし
投稿日:2021年1月12日

田澤先生、先日は色々な質問をさせていただきましたが、ご回答ありがとう
ございました。
 結局、主治医と何度か話し合った後、最終的に妻の場合
は、12月中旬に温存術を行いました。
 摘出したがん細胞の病理診断は、Invasive ductal carcinoma with micropapillary component, left breast partial mastectomy, No evidence of malignancy, lymph node, dissection[H2020-12802]
[1.4×1.3 cm, scirrhous type, Ly1(D2-40), V1(EVG), gf.] pT1cN0M0 pStage I NSAS:Grade2, M-SBR: Grade2、でした。

前回の生検時に調査済の下記については調査せずとの事。
(ER,PgRはともに100、HER2は1+、ki67は30)

色々と心配しましたが、リンパ節転移が無いものの脈管とリンパ管に侵襲がみられKi67が
30であることから、オンコタイプDXを行い、2/上旬に出る結果を見てから。

放射線治療をして、ホルモン治療単独or抗がん剤上乗せするかどうかを決定するとの治療方針が出ました。
  ただ、一つ主治医にも当初から説明しつつあまり
に色々な事が短期間に起こったのでとりあえず先延ばしにしているHBOCの可能性について気になっています。

実は妻のおばさんはすい臓がん(72歳ぐらいで発症し亡くなる)と、いとこは乳がん(48歳で発症、既に脳転移状態、49歳で亡くなる)という家族歴があり、HBOCの遺伝子検査をしようかという話まで術前に出ていたのですが、とりあえずは今あるがんについての対処のみ行うということで措置を決めて温存手術しました。
 ただ、主治医からは説明が無かったのですが。
色々と調べると、乳房温存した後に放射線治療を行うが、HBOCの場合、局所再発率が
上がるので放射線治療を推奨しないとの知見があるとの事が分かりました。
(もしそうなら、全摘した方が良かったのか?とも思っています。)

ついては
(1)遺伝子検査も受けずに放射線治療を受けてもいいのでしょうか? それともHBOCかどうかをはっきりさせてから再度治療方針を決めた方がいいでしょうか? 田澤先生はどう思われますか?
(2)放射線治療は術後あまり期間を置くと効果が無い(2か月以内なので2月中に開始しないといけない)と言われており、あまり時間が無いので心配です。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

HBOCの確率は「かなり低い」
質問者のような家族歴など、(乳癌が増加している)現在では「ごく当たり前」です。
全く、不要な心配です。
普通にOncotypeDXの結果に従って、標準治療をしましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

左乳房温存術後の放射線治療方法と心臓等への影響について
性別:女性
年齢:52歳
病名:浸潤性乳管がん
症状:特になし
投稿日:2021年2月8日

田澤先生、いつも私たちの質問に答えていただきありがとうございます。
 私たち夫婦も初めての経験で、ああでもないこうでもないと二人で不安に立ち向かって何とか一歩一歩前進しております。
 田澤先生の明快なご回答で色々なもやもやや暗雲がそのたびに少しずつ吹き飛んで気が楽になったような気がしています。
 ありがとうございます。

今日はまた一つ気になる事がありますのでご質問します。

昨年12月中旬に左乳房温存術でがん細胞の摘出手術をしました。
 その病理診断結果で上部断端陽性となり、1
月中旬に追加切除を行いました。
現在は1月に検査をお願いしたOncotypeDXの結果を待っているところです。

左乳房温存術なので今後放射線治療をすると、照射によって心臓や肺(特に心臓)に悪影響が出る可能性が高いという事があるらしく、また不安になっています。

ついては下記についてご教示ください
①田澤先生は温存術にて手術後の放射線治療について、左胸と右胸で何か差を付けておられますか?  照射後の副作用他を考えた場合、左胸の方が肺と心臓に放射線の照射可能性があり得るのでより慎重なケアが必要かと考えていますが。
間違った認識でしょうか?

②現時点で他臓器への影響(特に心臓)を出来るだけ少なくする放射線照射に適した機器はあるのでしょうか?
(Tomocerapy? Truebeam?) など

③乳がんプラザの記事を拝見していますと通常照射(何を通常照射というのかは分かりませんが)と比べて
Tomocerapy(乳がんプラザに設置)だと臨床的に肺臓炎にかかる可能性が非常に少ないとの事、安心できそうな照射機ですね。
 
Tomocerapyだと放射線照射後の心筋梗塞などの心疾患や肺疾患の減少にはつながるものなのでしょうか? 

④現在12/(中旬)に手術後もうすぐ2か月経過しようとしています。
 今受診している総合病院では(おそらく)リニアックしかないかもしれず(IMRT、IGRTの記載はありますが)、照射による心臓等に対するリスクを考えた場合、トモセラビーがもし無ければ、トモセラピーのある病院で放射線治療を受けるべきなのか? ただ、他病院で放射線治療をする
となると更に時間が経過する事になり、放射線治療が遅れることによるリスク上昇も気になっています。
(今は外科手術しか行っていないので、全身治療(ホルモン剤 or 抗がん剤)が遅れる事も心配です。

田澤先生のアドバイスをいただけると有難いです。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

まずは私見から…
コロナワクチンの副反応を心配して、接種に否定的な人たちがいますが私には全く理解できません。
何事にも「リスク―ベネフィット」があります。
明らかにベネフィットが勝るから、承認されているわけです。 もう一つ言えば「社会全体で(ワクチンにより)集団免疫を獲得するための個人の義務」とも思います。

同様に温存術後の放射線も(放射線肺臓炎などの有害事象は時にはありますが)「あくまでも、リスクベネフィットが高いから承認されている」のです。
そのあたりよく考えましょう。

「左乳房温存術なので今後放射線治療をすると、照射によって心臓や肺(特に心臓)に悪影響が出る可能性が高いという事があるらしく、また不安になっています。

ついては下記についてご教示ください
①田澤先生は温存術にて手術後の放射線治療について、左胸と右胸で何か差を付けて
おられますか?  照射後の副作用他を考えた場合、左胸の方が肺と心臓に放射線の照射可能性があり得るのでより慎重なケアが必要かと考えていますが。間違った認識でしょうか?」

⇒全く気にしていません。

「②現時点で他臓器への影響(特に心臓)を出来るだけ少なくする放射線照射に適した機器はあるのでしょうか?
(Tomocerapy? Truebeam?) など」

⇒普通のリニアックでも十分許容範囲ですが、どうしても気になるなら下記定位照射でしょう。

「③乳がんプラザの記事を拝見していますと通常照射(何を通常照射というのかは分かりませんが)と比べてTomocerapy(乳がんプラザに設置)だと臨床的に肺臓炎にかかる可能性が非常に少な
いとの事、安心できそうな照射機ですね。」

⇒私の印象ではトモセラピーは殆ど放射線肺臓炎はありません。
 
「Tomocerapyだと放射線照射後の心筋梗塞などの心疾患や肺疾患の減少にはつながるものなのでしょうか? 」
⇒心臓は「そもそも」影響を感じることは実際には皆無です。

④現在12/(中旬)に手術後もうすぐ2か月経過しようとしています。
 今受診している総合病院では(おそらく)リニアックしかないかもしれず(IMRT、IGRTの記載はありますが)、照射による心臓等に対するリスクを考えた場合、トモセラビーがもし無ければ、トモセラピーのある病院で放射線治療を受けるべきなのか? ただ、他病院で放射線治療をする
となると更に時間が経過する事になり、放射線治療が遅れることによるリスク上昇も気になっています。
(今は外科手術しか行っていないので、全身治療(ホルモン剤 or 抗がん剤)が遅れる事も心配です。

田澤先生のアドバイスをいただけると有難いです。」
⇒時間的な遅れは全く気にせずに、「御自身のこだわり」で決めましょう。



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