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再発率と今後の治療について

[管理番号:9033]
性別:女性
年齢:37歳
病名:浸潤性乳管癌(硬癌)+広範囲の非浸潤癌
症状:乳首のへこみ、しこり
投稿日:2020年12月4日

田澤先生、はじめまして。

よろしくお願いします。

2020年11月に左胸全摘手術をしました。

【病理結果】
浸潤性乳管癌(硬癌)+広範囲の非浸潤癌
しこり…1.5cm
脇の下のリンパ節転移…あり(1/12)
他臓器転移…なし
ステージII A
核異形度…3
Ly1
V0
断片(?)
ER 50%
PgR 10-50%
Ki-67…50%
HER2…0
ルミナールB

①再発率について
再発リスクが中間~高リスクと聞き、とても怖いです。

今後抗がん剤治療を行う予定ですが、再発率はどのぐらいでしょうか?
実際再発されるのはグレード3が多いのでしょうか?
Ki-67も高くて心配です。

4歳と2歳の子どもがおり、大人になるまで見届けたいです。

②抗がん剤治療先について
2018年妊娠中に健康診断で要検査になり、乳腺クリニックで石灰化と診断され、その後定期的に検査しておりました。

2020年1月(授乳中)にも検査しており、経過観察と言われてました。

2020年9月に乳首のへこみとしこりに気づき、検査したところ乳がんが確定しました。

乳腺クリニックではMRI・PETCTの結果を見て、温存手術で日帰り手術を提案されましたが、(その乳腺クリニックは全摘手術・入院施設はないです)市民病院を紹介してもらい、手術しました。

市民病院で抗がん剤治療は、最初の乳腺クリニックで治療をするように言われましたが、1月に検査した時に経過観察だった点と乳腺クリニックでは温存日帰り手術と言われていたのが、全摘出の手術になった点がひっかかります。

11月に1.5cmだった腫瘍は、1月のエコー・触診で気づくのは難しいのでしょうか?
これからの治療を前向きに頑張る為に、このモヤモヤを先生に伝えたら気分を害され、これからの治療に支障がでたりするでしょうか?

③抗がん剤治療について
市民病院の病理結果の時に、今後の抗がん剤治療はアンスタ(アンスラ?文字が不鮮明でわからず)+タキサンと記入されています。

先生に抗がん剤の期間を訪ねたところ、乳腺クリニックの先生と相談するように言われました。

田澤先生でしたら、どのぐらいを勧められますでしょうか?

長々とすみません。

先生のご意見をお伺いしたいです。

このような質問の機会を与えて頂きありがとうございます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「今後抗がん剤治療を行う予定ですが、再発率はどのぐらいでしょうか?」
⇒ステージ2Aですね。

 ルミナールBとして抗がん剤+ホルモン療法を行うと10%前後でしょう。

「実際再発されるのはグレード3が多いのでしょうか?」
⇒考えすぎ。

「今後の抗がん剤治療はアンスタ(アンスラ?文字が不鮮明でわからず)+タキサン」「先生に抗がん剤の期間を訪ねたところ、乳腺クリニックの先生と相談するように言われました。」
⇒anthracycline+taxaneは最強の術後補助療法なので(私なら)tripple negativeで行います。
 質問者のような「ルミナールB」ではTCx4を選択しています。
 ご参考に。