[管理番号:9026]
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年12月1日
いつも拝見しております。
昨年私に乳がんが発覚し、手術しました(全摘+センチネルリンパ節生検)。
今年姉(44歳)にも乳がんが発覚し、手術しました(全摘+センチネルリンパ節生検)。
それぞれ結婚しており、違う地方に住んでいるため、病院は異なります。
私は、センチネルリンパ節生検の注射は術前にはなく、術中にあったようで、注射の痛みは感じずに済みました。
また、術後、少し脇が痛むので、点滴で薬を入れてもらい、痛みは感じなくなりました。
術後3時間で起き上がって自分でトイレに行きました。
(尿道カテーテルは入れてせん。)
その日の夕方には点滴も外れ、夕食も普通に食べました。
術翌日から、腕のリハビリで、頭の上まで腕を上げることができました。
術翌々日から、シャワーも浴びて院内を自由に散策しておりました。
痛み止めの錠剤は最初の数日しか飲んでません。
姉の場合、まだ入院中ですが、
手術前のRI注射が非常に痛かった、
術後も身動き取れないほど痛く、座薬を2度入れ、効かないので、点滴で痛みを和らげた、
術翌日の朝に尿道カテーテルは取れたが、点滴は昼までつけていた、
明日(術後6日)で退院の予定だが、まだまだ痛くてシャワーもまともに浴びれないとのことです。
腕も全然動かしていないそうです。
質問
1.痛みには個人差があることは重々承知の上ですが、乳がんの手術って姉のような痛みが出る人も数割はいらっしゃいますか?
2.センチネルリンパ節生検は、色素法だと術中、RI法だと術前の注射ですよね?どちらが良い悪いはありますか?
緊急性のない質問です。
お忙しいことと存じますので、無理のない範囲でご回答頂けますと幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「1.痛みには個人差があることは重々承知の上ですが、乳がんの手術って姉のような痛みが出る人も数割はいらっしゃいますか?」
⇒少数派だとは思います。
「2.センチネルリンパ節生検は、色素法だと術中、RI法だと術前の注射ですよね?どちらが良い悪いはありますか?」
⇒RI法の必要性は全く感じません(色素で解るから)
質問者様から 【質問2 】
ルミナルAタイプの湿潤径の違いによる、抗がん剤の有無について
性別:女性
年齢:42
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年12月17日
先日はお忙しい中、術後の姉妹での痛みの相違につきまして、ご回答頂きありがとうございました。
今回は、術後補助療法の違いに関しての質問をさせて頂きたいです。
私自身(42歳)はちょうど一年前に全摘手術をし、術後補助療法はタモキシフェンのみです。
湿潤径5mm、ステージⅠ、リンパ転移なし、グレード2、ルミナルAタイプ(ホルモン陽性、Her2陰性、Ki値7)でした。
姉(44歳)は、先月全摘手術をし、先日補助療法について医師から説明があり、3か月以内に抗がん剤(TC)とのことでした。
湿潤径2.5cm、ステージⅡa、リンパ転移なし、グレード不明、ルミナルAタイプ(ホルモン陽性、Her2陰性、Ki値10)
(グレードは、特に説明がなかったそうです。
グレードに限らず、受け身ではなく、こちらからいろいろ聞いたほうが良いよとは助言しました。)
湿潤径が大きいので抗がん剤が必要との説明だったようですが、
ルミナルAタイプですし、どの程度効果が見込めるのか、具体的な話がないそうです。
遠方のため、病院が異なるので、医師によって考え方はいろいろだとは思うのですが、抗がん剤をする効果がほとんど見込めないなら、する必要はないと私は思います。
抗がん剤をしない選択をしたことによって後悔する日が来る可能性もあるので、最終的には本人が決めるべきだと思いますが、田澤先生のご意見をお聞かせいただけますでしょうか。
質問1
田澤先生でしたら、姉の術後補助療法は、どのような提案をなさいますか?
質問2
姉の場合、再発率は、抗がん剤ありなしで、どの程度の数値になりそうでしょうか?
質問3
姉はオンコタイプDXの検査をすべきでしょうか?Ki値が低いので、不要でしょうか?
質問4
グレードは、術後補助療法の決定にどの程度の指標となりますか?
以上、お忙しい中恐れ入りますが、ご回答頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「質問1
田澤先生でしたら、姉の術後補助療法は、どのような提案をなさいますか?」
⇒タモキシフェンです。
「質問2
姉の場合、再発率は、抗がん剤ありなしで、どの程度の数値になりそうでしょうか?」
⇒OncotypeDXしないと解りませんが…
確率的には「上乗せ殆どなし」と面ます。
「質問3
姉はオンコタイプDXの検査をすべきでしょうか?Ki値が低いので、不要でしょうか?」
⇒私から勧めることはありません。(患者さんが希望すれば、行います。)
「質問4
グレードは、術後補助療法の決定にどの程度の指標となりますか?」
⇒指標にはなりません。