［管理番号:9018］
性別:女性
年齢:43歳
病名:浸潤性乳癌
症状:
投稿日:2020年11月26日
11/中に左全摘手術を受け、病理検査の結果が返ってきました。
1.5ｃｍ×1.5ｃｍ（浸潤径1.5ｃｍ×0.6ｃｍ）
ＩＮＦβ、sci、ly1、v0、pn1
核：1（3点）＝核 atypia:2点+Mitosis:1点（1/10HPF)
切除断片（-）
ＥＲ（+）100％ ＰｇＲ（+）100％ ＨＥＲ２：score1+(-)
Ｋｉ67：30％ Ｇｅｍｉｎｉｎ：5％
主治医からはホルモン剤が効きやすいので、抗がん剤不要と言われました。
Ｋｉ67が30％とのことで、不安なのでオンコタイプを受けるかどうかとても迷っています。
（術前の病理検査ではＫＩ67は40％でした）
先生のコラムを見ても、30は受けるかどうかの境界であると思います。
上記の病理検査の結果を含めて先生はどう思われますか？
Ｇｅｍｉｎｉｎとは何ですか？
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「上記の病理検査の結果を含めて先生はどう思われますか？」
⇒質問者が理解されているように…
Ｋｉ６７＝３０％はグレーゾーンだから「ＯｎｃｏｔｙｐｅＤＸすべき」ですね。
「Ｇｅｍｉｎｉｎとは何ですか？」
⇒細胞分裂においてＤＮＡ複製を抑制する蛋白であり「増殖マーカー」として認識さ
れています。
臨床的意義は研究段階と言えます。
質問者様から 【質問２ 】
オンコタイプ結果出ました
性別:女性
年齢:43
病名:左乳癌
症状:
投稿日:2020年12月25日
先日はお忙しい中ご回答頂きありがとうございました。
オンコタイプ結果はRS16でした。
上乗せ効果1.6%でしたので、抗がん剤治療は見送りました。
タモキシフェン10年
閉経まで（50歳くらい？）リュープリン注射（在庫ないのでソラデックス）になりました。
タモキシフェン単独ではなく、注射も併用した方が良いのでしょうか？
田澤先生から 【回答２】
こんにちは田澤です。
「タモキシフェン単独ではなく、注射も併用した方が良いのでしょうか？」
⇒不要です。
今日、掲載した『今週のコラム 269回目 Rx PONDER （中間解析） その解釈』を熟読してください。
因みに「４０歳未満や化学療法閉経後の月経再開」であれば（上記とは別に）
LH-RHagonist併用しています。（無論、質問者はこの条件には当て嵌まりません）
質問者様から 【質問３ 】
今更ですがセンチネルリンパ節生検への不安
性別:女性
年齢:44
病名:浸潤性乳癌
症状:
投稿日:2021年5月10日
先生のコラムを読み、今更ですが私の受けたセンチネルリンパ節生検の事が、とても不安になったので質問させて下さい。
私の病院では術前、手術とは別日にセンチネルリンパ節生検のみを行いました。
方法はRI法のみ（事前説明で正確さが色素法は90％、RI法は100％だからと言われました）
脇を2ｃｍほど切開、丸い機械のような物を体に沿わせながらピピピをいう音を頼りにセンチネルを探しているようでした。
慣れていない先生2人で（会話で分かる）、最初1つリンパを取り出したのですが、それは違ったようで、もう1つリンパを取り、計2個取られました。
後で取った方のリンパには、丸い機械をあててピピピと反応するのを一応確認していました。
当初30分程で終わると言われていましたが、なかなか見つからず倍以上の時間が掛かりました…。
後日診察で2つのリンパからは何も癌細胞は見つからなかったと言われましたが、先生から「事前の画像ではリンパ腫れてたけど」という気になる言葉も聞きました。
不信感でいっぱいです。
長々とすみません、ここから質問です。
①もしこのSNが失敗だったとして、リンパに癌が残っていたとすれば、やはり再発リスクは上がりますか？
②今の段階で出来ることは、術後の経過観察でエコーなどでリンパをしっかり見てもらうしかないでしょうか？
（私の病院では年に1度しか術後画像診断はしません。3か月ごとに血液検査、腫瘍マーカーのみです。
転院も考えています）
今は全摘手術（腫瘍系1.5ｃｍステージ1・リンパ節転移陰性）オンコタイプ（RS16）を終えホルモン療法をしています。
田澤先生から 【回答３】
こんにちは田澤です。
「慣れていない先生2人で」と、あるので大学病院もしくは○○がんセンターみたいな施設でしょうか？ 「あるある」と言えます。
私から、そのセンチネルリンパ節生検らしき手技についての評価は不適切なので、主治医がセンチネルリンパ節生検の精度に自信がないようであれば、（3か月に1回通院しているわけだから）せめて「半年に1回の腋窩エコー」を責任をもって行ってくれ
るようにお願いしてみましょう。
質問者様から 【質問４ 】
センチネルリンパ生検の不安
性別:女性
年齢:44
病名:浸潤性乳癌
症状:
投稿日:2021年6月1日
お忙しい中お返事ありがとうございました。
私がセンチネルを受けたのは小さな総合病院の乳腺外科で認定医の先生でした。
癌の確定診断から手術まで2週間（センチネルは術前別日なので更に短い期間）だったので、
癌になったショックと癌を一刻も早く取り除きたい気持ちで、言われるがままに勉強しない状態で受けてしまいました…。
勉強不足だったと反省しています。
こちらのサイトはすごく有難いです。
田澤先生、本当にありがとうございます。
縁あって術後フォロー（半年に１回エコーと腫瘍マーカー＆年一回のマンモ）専門医の先生がいる個人クリニックに転院が決まりました。
もしも！（無事に過ごせることを願っていますが）リンパ転移などした時は是非田澤先生に手術して頂きたいたいと思っております。
私のような例の手術にも対応して頂けるのでしょうか？
田澤先生から 【回答４】
こんにちは田澤です。
「私のような例の手術にも対応して頂けるのでしょうか？」
⇒勿論です。
実にいろいろな患者さんが当院で手術を受けています。
質問者様から 【結果５ 】
ありがとうございます
性別:女性
年齢:44
病名:浸潤性乳管癌
田澤先生の診察:［診察なし］
田澤先生の手術:［手術なし］
田澤先生、お返事ありがとうございます。
とても心細くずっと不安だったので、「もしも万が一の時は田澤先生がいらっしゃる！！」と心の拠り所が出来てすごく安心しました。日々過ごす中で再発の不安は感じてしまいますが「どうにかなるから大丈夫！」と明るく前を向いて過ごしていきたいと思います。先生本当にありがとうございます。
＜Ｑ＆Ａ結果＞