[管理番号:6247]
性別:女性
年齢:65歳
30年くらい前 左径15ミリ 全摘(昔の術式)リンパ転移なしルミナルA根治
今回右5ミリエコーで発見、充実腺管グレード2、ホルモンレセプター95・90、ハー20、ki67は1%です。
専門クリニックで5ミリにもかかわらず確定診断して頂きました。
引き継いだ大学病院で追加検査として、
PET、全身CT、造影MRIを指示されPETは断りました。
すると、受けない不利益と被爆を天秤に掛けて矛盾しない答えを出しなさいと叱責され、それでもCTとMRIのみ受けますと回答すると、直後にあなたの主治医は??
ドクターです!と若いドクターに変更になりました。
主治医となったドクターは、CTも胸部でも良い(7ヶ月前に他の医療機関で腹部CT異常なし)、CTでリンパ転移は判りますと言って下さり安心致しました。
専門クリニックではくびれがしっかりある肥大した形だが?と云う言われ方です。
質問です。
助教授は、反対側新規発生を再発遠かく転移と疑っておられるのでしょうか。
ルーティーン検査としてPETに拘っておられるのでしょうか?
PETを断った判断は正しかったのでしょうか?
リンパ節転移の可能性や遠かく転移の可能性はそんなに大きいケースなのでしょうか?
そもそも手術適応となるかどうかさえ言えないと、まるで進行がんであるかのように言われて混乱しています。
PETを受けない限り手術さえ拒否されるのではないかと心配しています。
なお、病理所見は元々この大学(病院)病理が担当したものです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
5mmの乳癌
癌になったことは(もちろん)不運ですが、間違いなく質問者の勝利であることに疑いの余地はありません。
★このQandAに頻繁に出てくる「まともに診断ができないまま、大学病院などへ丸投げするクリニックの開業医」に、是非とも見習ってほしいものです。
「PET、全身CT、造影MRIを指示されPETは断りました。」
⇒正しい。
5mmの癌で「遠隔転移を想像」するようでは…
大変困ったものです。
「受けない不利益と被爆を天秤に掛けて矛盾しない答えを出しなさい」
⇒受けない不利益???
そんなものありません。(本気で遠隔転移の可能性など想像しているのか??
Unbelievable!!)
「専門クリニックではくびれがしっかりある肥大した形だが?と云う言われ方」
⇒所謂「二相性がある」ということです。
転移所見ではありません。
★リンパ節転移は遠隔転移とは異なり、5mmでもゼロとはいいませんが「殆どゼロと同等」であり、気にする必要はありません
「助教授は、反対側新規発生を再発遠かく転移と疑っておられるのでしょうか。」
⇒それは、ありえません。(さすがに、その医師もそこまで酷くは無いでしょう)
単純にルーティンなのでしょう。(頭が硬直していて、患者さんから「まともな指摘」をされた際に、痛いところをつかれたので不機嫌となったのでしょう)
「ルーティーン検査としてPETに拘っておられるのでしょうか?」
⇒それ以外に考えられません。
まともな乳腺外科医ならば、「5mmの乳癌でPETが必要なのか?」よく考えた上でPETを撮影することはありえません。(ルーティンとして、頭が硬直しているのです)
「PETを断った判断は正しかったのでしょうか?」
⇒勿論。議論の余地はありません。
「リンパ節転移の可能性や遠かく転移の可能性はそんなに大きいケースなのでしょうか?」
⇒遠隔転移は1000%ありません。
リンパ節転移も99%以上、ありません。
「そもそも手術適応となるかどうかさえ言えないと、まるで進行がんであるかのように言われて」
⇒??
まさか、30年前の対側乳癌の(対側乳腺への)転移を想像している??
全く、馬鹿馬鹿(バカバカ)しい。
2つの明確な理由で、ありえないことです。
1.そもそも「対側乳腺への転移」という発想が誤り。
乳腺の左右は「天と地ほど」離れているのです。
★もしも、その医師が(左乳癌の)右乳腺転移などという「奇想天外な発想」をしているとしたら…
大学病院のようなところではなく、一般病院で症例経験を積み直さなくてはいけません。(大学病院では医師が多いだけで、症例経験を積む事は実際にはできません)
2.30年前の乳癌
30年前の乳癌の再発と(対側の)新規乳癌の発生の頻度を比べれば…
常識的な医師なら、「最初から30年前の対側乳癌とは関係ないな」と1秒の迷いも無く判断できる筈です。
(そのような判断ができないのであれば)やはり、その医師には「症例経験を積み直してもらわなければ…」
「PETを受けない限り手術さえ拒否されるのではないかと心配」
⇒そんな心配よりは…
(これらの質問内容が本当ならば)そんな病院で治療すべきか? という問題ですよ。
質問者様から 【質問2 新たな混乱です。】
性別:女性
年齢:65歳
管理番号6247の者です。
前回挨拶もなく質問させて頂いたのに丁寧な回答を頂き、心より感謝申し上げます。
その後、再エコー再病理を含めて全てのデータが揃い(全てで5ミリ拡がりなし)非浸潤・リンパ節転移なさそう・5月下旬手術となりました。
PETを断って正解でした。
主治医は信頼出来るドクターで、手術については何も心配はしていないのですが、MRI所見の結果コピーで一点だけ気になる記載がありました。
右側ではなく「左胸骨横に高信号を呈する小リンパ節、サイズは非特異的ですが、経過フォローください」とあります。
画像を見ると、確かに1ミリ?くらいの黒い点が見えます。
「エコー、CT所見から他リンパ節他臓器への転移は認められない」「造影MRI診断も右D限局型」なのに、これをどう判断したら良いのでしょうか?
再病理でKi67は2.5%に上がりましたが、総合的所見は変わっていないように思います。
主治医は、非特異的サイズ、今後右と一緒に経過を見ていくので心配は要らないと言われるのですが。
素人判断として、血管腫やリンパ管腫の極小さなものではないか、そうあって欲しいと考えているのですが。
全く別のものでしょうか?
当然ですが、左腋かリンパ節はリンパそのものがないので何も写っていません。
左右は天と地ほど離れているので、左に新規発生?と新たな混乱です。
何卒、ご回答くださるようお願い申し上げます。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「「左胸骨横に高信号を呈する小リンパ節、サイズは非特異的ですが、経過フォローください」
⇒馬鹿馬鹿しい(質問者に言っている訳ではありません)
臨床を知らない「放射線科医」の戯言にすぎません。(主治医も本気にはしていないでしょう)
質問者様から 【結果3 DCISの組織型とは】
性別:女性
年齢:66歳
病名:DCIS
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
術後病理結果を報告致します。DCIS4ミリ、断端陰性(1センチ以上)、SN0/2、DISHで再確認スコア0
術後25回放射線治療終了、3年間は半年毎の経過観察予定です。田澤先生の明快な回答励ましに心より感謝致します。
何度チャレンジしても質問フォームにアクセス出来ません、可能なら回答下さるようお願い致します。
CNBで充実腺管ならDCISでも将来的にはステージ1充実腺管がんに移行するのですか?
組織型が決まるのは浸潤能獲得時点ですか、ADHからDCISに移行する時ですか?
充実性増殖と云う病理表現と同意味ですか?
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事前に下記ページを開いておき、
受付時間になったら、すぐに
質問フォームをクリックすれば、質問できる可能性があります。
(また事前に質問内容を別ファイルに準備しておき、「貼り付け」することをお勧めいたします。)
「乳がんQ&A」
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<Q&A結果>