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パージェタの追加について

[管理番号:6961]
性別:女性
年齢:53歳
病名:
症状:

お世話になります。

10月に承認されたパージェタの有効性についてご教示頂けますでしょうか。

浸潤径1.4cm×1.0cm
ER+8、PgR+1.3
HER2(3+)陽性割合50%
リンパ節(1/3)微小転移(センチネルで3個とったうちの1個に微小転移移)
核異形 NA:3、MC:2
脈管侵襲 なし
Ki67 20-50%
PETCTでは転移なし
ハーセプチン点滴とアナストロゾール服用中
手術は全摘同時再建で現在エキスパンダーが入っています。

パージェタを追加するかで悩んでおります。

現在ハーセプチン7回目まできており、パージェタを追加しても半年程度になります。

私の状態でパージェタを追加した場合、再発予防の効果はどの程度あると思われますでしょうか。

もしパージェタ1年に合わせてハーセプチンも半年程度延長可能だとすると効果は上がると思われますでしょうか。

パージェタ追加での下記の副作用の程度・割合、またそれらは薬をやめると戻るものなのか、ずっと残るものなのでしょうか。

下痢・発疹・脱毛
また、そろそろ再建手術(インプラントの予定)も行う時期なのですが、パージェタを追加することによってそちらの手術に影響は出ないでしょうか。

お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご回答頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「現在ハーセプチン7回目まできており、パージェタを追加しても半年程度」
「私の状態でパージェタを追加した場合、再発予防の効果はどの程度あると思われますでしょうか。」

→もちろん、そんなデータはありません。

 当院の患者さんの中でも同じような希望のある方は数名いらっしゃいますが、(途中からの投与に)「エビデンスはないので私からは勧めません。ただ、ご希望があれば(残りの)ハーセプチンにパージェタを併用しますよ・。」とお話ししています。

「もしパージェタ1年に合わせてハーセプチンも半年程度延長可能だとすると効果は上がると思われますでしょうか。」
→それは「誤り」

 もしもパージェタを併用するとしても「ハーセプチンは1年以上は投与できない
(転移、再発治療は除く)」のです。 ハーセプチンは延長できません。

「パージェタを追加することによってそちらの手術に影響は出ないでしょうか。」
→それは、無いでしょう。