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パクリタキセルの奏効率について

[管理番号:8821]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳癌
症状:胸のしこり リンパ節転移
投稿日:2020年8月17日

私はトリプルネガティブタイプの乳がんで、腫瘍が9cmあります。
心不全の持病があり、weeklyパクリタキセル単剤での治療中です。
今現在7回行いましたがあまり縮小した感じがしません。

パクリタキセル単剤での奏効率(縮小率)は低いのでしょうか?

また、大きくなる、縮小しないという可能性はあるのでしょうか?

腋窩リンパ節が(20mmから12mm)小さくなっているなら、腫瘍も小さくなっているのでしょうか?
(エコーでは9cmある為測定不能でした)

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

文面からは術前抗がん剤のようですが、何故「術前抗がん剤しているのか?」
もう一度(自分自身及び、その主治医に)問いかけてみましょう。

以下の3通りの「どれか」の筈です。
1.手術不能(現時点では腫瘍が皮膚浸潤を広範囲におこしており、切除不能状態である)
⇒これであれば、パクリタキセル単剤ではなく、bevacizumab+paclitaxelとすべきです。(bevacizumabは手術不能乳癌には適応あり)

2.質問者自身が「小さくして温存」を希望している。
⇒9cmの大きさで有ればリスクがあるので、手術先行に切り替えるべき

3.(そもそも手術可能なのに)主治医が「腫瘍の大きさやリンパ節転移などを理由に」無駄に術前抗がん剤を勧めている
⇒「小さくならないなぁ」などと悩まずに、すぐに手術先行に切り替えるべきです。