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乳頭腫かおとなしい乳がんか

[管理番号:1829]
性別:女性
年齢:36歳
初めて質問させて頂きます。
妻が乳がん検診で石灰化が少しあり、再検査になりました。
細胞診ではクラス3でした。その後大きい病院で同じ細胞診の結果をみてもらいましたが、こちらでもクラス3で、先日造影剤MRIと針検診をして結果待ちです。主治医は、乳頭腫か、おとなしい乳がんか、との事ですが、乳がんだった場合、非浸潤乳がんでしょうか?
しこりはさわっても分からない、やわらかい?で、広がりが1.5cmくらいだそうです。
エコーでみても、癌っていう顔つきではないようですが、造影剤MRIで白く映ってます。一ヶ所だけです。これから妊娠を計画してた矢先なので、不安でいっぱいです、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「石灰化で要精査」⇒「超音波で15mmのしこり」⇒「細胞診でクラス3」
細胞診はおそらく「papillary lesion乳頭状病変」だったと思いますが、何故「同じ検査(細胞診)を2回したのでしょうか?」
全く無意味と言えます。
分泌はないのでしょうか?
もしも「分泌」があれば「乳管造影」する必要があります。
MRIは無用な検査だとは思いますが、「針生検の結果次第」ですが、「少しでも、癌が疑われた場合」は摘出(分泌があれば乳管区域切除)すべきです。
「乳がんだった場合、非浸潤乳がんでしょうか?」
⇒その可能性が高いです。
 「乳管内病変」として「乳頭腫か乳癌(殆どが非浸潤癌)」の鑑別が必要ということです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、以前は質問にご回答頂き、ありがとうございます。
昨日、バコラ生検の結果がでました。
診断結果 境界
#1、#2 左乳腺、バコラ生検。豊富な繊維性間質を認める。悪性所見を、認めません。
#3 左乳腺、バコラ生検。比較的小型核細胞が充実性に乳管内に増殖する。この部分はCK5/6陰性。low grade DCISを疑う像。B4。adenosisを伴う。
マージンをとって、部分切除の手術をすることになりました。
年内に、CT、骨シンチを行い、年明けに手術、センチネルリンパ生検を行います。
主治医は、手術だけで、放射線治療はいらないと言っています。
採取した細胞も非常におとなしく、普通では見逃してしまうレベルとの事です。
手術まで期間が空きますが、悪化したりしないでしょうか?
最終的に手術後の病理結果で浸潤していることならないか心配です。
前回、田澤先生に分泌物ああったか?と質問されましたが、分泌物はなかったです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「low grade DCISを疑う像」という記載は「あくまでも、疑い」であり、「確定診断にはみえない」のですが、担当医からはどう言われていますか?
手術に「センチネルリンパ節生検」も行うこととなっていますが、(私であれば)「癌の確定診断出ない限り」腋窩は触りません。
そもそも「low grade DCIS自体にリンパ節転移など殆どない」し、最終病理結果で「癌とはしない」となる可能性もあります。
「センチネルリンパ節生検とはいえ、腋窩をいじる事は(癌では無かった場合)大変申し訳なく思う」からです。
ただ私に「大いに引っかかる」事は、「こんな病変」で「CT、骨シンチを行っている」ことです。
担当医は「本気で、そんなところに転移の可能性が1%でもある」と思っているのか?
患者さん自身には「被爆」を与え、医療財政を「無駄に圧迫」するだけでしょう。
大病院(大学病院なのか、ガンセンターなのか知りませんが)の「とんでもない(五郎丸的)ルーティーン」です。(五郎丸も、こんな例えに出されたら浮かばれません)
○もしも質問者が「体の事を考える」ならば、そんな「無駄どころか有害な検査」は受けるべきではありません。
 
「手術まで期間が空きますが、悪化したりしないでしょうか?最終的に手術後の病理結果で浸潤していることならないか心配です。」
⇒そんな事は一切心配ありません。
 それよりも私が危惧しているのは(それらの検査や術式が)「無駄どころか有害な検査や治療とならなければいいが…」ということなのです。