[管理番号:1493]
性別:女性
年齢:41歳
はじめまして。
分泌液についての相談です。
2年前人間ドックを受けた際、濃い乳白色の分泌液が出ました。
検査技師さんからは、血液が混ざってるわけではないから大丈夫と言わ
れ、2週間後に送付された結果も異常なしでした。
そして現在、最近の報道で乳ガンを意識するようになり、夏の検診でも異常なしでしたが分泌液のことを思い出し、先日お風呂に入る前絞ってみたら、ポツンと分泌液が出たのでティッシュで拭き取ったら粘着性のある茶褐色の分泌液がでました。
心配になり検診を受けた病院を受診したのですが、触診でもマンモグラフィー画像でもしこりはないから大丈夫、との事。
念のためエコーやっておきましょうとおっしゃり、次回エコー検査をします。
ですが、そこで分泌液を診ることはなく、不安な気持ちは拭いきれません。
「粘着性のある茶褐色の分泌液」は、絞った時にでるだけです。
先生でしたら、このようなものでも乳管造影をされますか?
エコー検査の結果を待ってから動くのでも問題ないでしょうか?
もし、これが非浸潤癌のサインだったら…と思うと心配でなりません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳頭分泌を「まともに診療できる」医師が極めて少ない事には注意が必要です。(早期発見に拘るかどうかです)
回答
「粘着性のある茶褐色の分泌液」「このようなものでも乳管造影をされますか?」
⇒「単孔性」であれば、必ず行います。
「茶褐色」は注意が必要です。(緑色は乳腺症に伴うものであることが多いのですが…)
「エコー検査の結果を待ってから動くのでも問題ないでしょうか?」
⇒時間的には、全く問題ありません。
○エコーで「異常無」となった時が問題です。
おそらく、「担当医」は「乳管造影などしない」でしょう。(私は、この件については、一切期待する事は止めました)
「エコーで何もないから様子を見ましょう」もしくは「エコーで何もないから検診でいい」とされるでしょう。
その時、どう動くか?です。
もしも「単孔性」であり、「早期発見を望む」のならば、当院を受診してください。
質問者様から 【質問2】
田澤先生、こんにちは
昨日、エコーの結果を聞きに行きました。
先生のおっしゃる通り、エコーでもしこりはなかったので半年後のマンモ&エコーで様子を見ましょうとのことでした。
(マンモ検診では指摘されませんでたが、今回のエコーでは両胸に嚢胞はいくつもあると言われました。)
茶褐色の分泌液は気にしなくていいのかを聞いたら、「癌はないですとは言い切れないけど今はしこりもないんだし、もし癌が潜んでいたとしても2センチ以内なら取ればいいし乳ガンは治るから」と言われました。
茶褐色の乳頭分泌は若干強く絞った時に、まだポツンと出てきます。気のせいか色が少し薄くなったような気もするのですが、気づいてから1ヶ月以上は経ちます。
また、もう片方の乳頭からも分泌液がでるときもありますが、こちらは茶褐色ではありません。
…これを、「両孔性」と判断するのか、「単孔性」なのか、わかりません。
先生のところで一度診ていただいてもよい症状でしょうか?
急がなくてもいいものならば、ご回答いただいた後に予約を取ろうと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
乳管造影をすれば「乳頭分泌が手掛かりで乳管内腫瘍がみつかる」可能性があることを「本当に知らない」のでしょうか? 今更、(呆れをとおりこして)疑問にも思わ
なくなってしまいましたが…
『「癌はないですとは言い切れないけど今はしこりもないんだし、もし癌が潜んでいたとしても2センチ以内なら取ればいいし乳ガンは治るから」と言われました。』
⇒他に選択肢が無ければ仕方がありませんが、「乳管造影」という診断技術があるのです。
言うに事欠いて「早期発見は不要」論を展開するとは、「早期発見の志し」は無いのでしょうか?
回答
「先生のところで一度診ていただいてもよい症状でしょうか?」
⇒勿論です。
「単孔性」であれば「乳管造影」すべきです。
♯乳管造影は「江戸川でも市川でもやっています」が、「市川の方が、明るくてやり易い」ので、是非「市川へ予約」してください。
「急がなくてもいいものならば、ご回答いただいた後に予約を取ろうと思います」
⇒急ぐ必要はありません。
担当医は「半年後」と言っている位ですから…