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乳腺症について

[管理番号:3337]
性別:女性
年齢:29歳
去年の年末頃から腕がむくんだ感じや脇の下のむくみ、引きつったよう
な痛みがあり長く症状が続いたので今年の3月に乳腺外科を受診しました。
マンモグラフィーとエコーをして頂き、乳腺症と診断されました。
元々左胸にしこりがあるのは自覚しており2、3年に1回検診を受けていました。
しこりの大きさは1.4cmと言われました。
経過観察でよいと言われましたが今現在も同じような症状が毎日変わらず続いているため不
安になり相談させて頂きました。
乳腺症でこのような症状が長く続くことはありますか?
また、前回乳腺外科を受診した際にカルテに超音波検査カテゴリー3a、
血流(+)と書いてあるのが見えたのですが、どういうことを意味してい
るのか教えて頂きたいです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「腕がむくんだ感じや脇の下のむくみ、引きつったような痛みがあり長く症状が続いた」
⇒典型的な「女性ホルモンによる刺激症状(乳腺症とも呼びます)」です。
 ♯正確に言うと、(女性ホルモンによる強い刺激により)「乳腺が硬くなったり痛くなったりする」ことを「乳腺症」と呼びます。
  つまり「女性ホルモンによる刺激」により「乳腺症」や「その他の(腕や肩、脇、肩甲骨の辺り)部位の痛み」が引き起こされるのです。
 ○こんな病気は無いのでご心配なく(医師なら皆、知っています)
「乳腺症でこのような症状が長く続くことはありますか?」
⇒典型的なものです。
 全く心配ありません。
「超音波検査カテゴリー3a、血流(+)と書いてある」
⇒これが「もともと左胸にある1.4cmのしこり」の所見ですね。
 線維腺腫など「良性腫瘍」であり、「血流があるのは、若い時期の線維腺腫には良くある所見」です。
 経過を見ていて「変化がない」なら、「線維腺腫で矛盾しない」と思います。
○「女性ホルモンに寄る刺激症状」と「左のしこり(線維腺腫?)」を結び付ける必要は全くありません。
 ご安心を。