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乳輪の凹みと膨らみ、乳頭が大きくなる

[管理番号:4612]
性別:女性
年齢:29歳
昨年の6月くらいから左の乳頭下付近に線状の凹みと左乳頭の乳輪の右側が一部膨らんでいます。
また、乳頭の一部が後から増えたように左のみ大きくなってしまいました。
乳頭の向きも少し外側を向いたように感じます。
最近では、右乳房の乳腺はなめらかなのに、左乳房の乳腺はがたっと差があり、左乳房のみ押すと乳輪付近に痛みがあります。
昨年、8月、12月、今年3月と乳腺外科にかかり、8月、12月は技師さんのエコーで、3月は医師のエコーでさらっと診て頂きました。
その際には異常はありませんでしたが、医師がさらっと診たので不安です。
また、昨年3月から乳房の差が気になってたため、マンモグラフィーは昨年3月の乳がん検診、その後別の病院で4月に撮っています。
その際に異常はなく、その後撮っていません。
4月のエコーで左乳房に充実性腫瘤がみつかりましたが、細胞診は行われず、エラストグラフィーで脂肪のかたまりのような柔らかいものと判断されました。
乳輪下や乳頭内に何か病気が隠れているのではないかと心配です。
マンモグラフィーはしばらく撮っていないのですが、非浸潤がんの可能性はありますか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ネットに書いてあるだろう(他の報道かもしれませんが)」見逃しの心配をされているようですが…
私には、とても賛成できません。
医師が3月にエコーしているのに「見逃しを心配」しているのでは…
何も信用できなくなります。とても残念な風潮です。
「乳輪下や乳頭内に何か病気が隠れているのではないかと心配です。」
⇒私には、何故そんなに心配なのか全く理解できません。
 医師の診断を信用し、無駄な心配をしないように願います。
「マンモグラフィーはしばらく撮っていないのですが、非浸潤がんの可能性はありますか。」
⇒ありえません。
 全く根拠がありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生ありがとうございます。
インターネットを見て見逃しがあること、しこりを形成しないものもあることを知りすごく心配になってしました。
なぜ、下にしこりも何もないのに乳輪が凹んだり、その乳輪の上の部分が一部膨らんだりするのでしょうか。
そのためなのか、乳頭の位置が右は前を向いているのに左は外側を向いています。
また、横から見ると乳頭の下部分のみあきらかに乳輪から増殖したかのようにぼこっと見えます。
この2点がとても気になるのと、子宮筋腫もありますので、ホルモンバランスが気になっています。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「インターネットを見て見逃しがあること」
⇒医師の方を信用しましょう。
 皆さんが心配するようには、見逃しなどないのです。
「しこりを形成しないものもある」
⇒画像を見れば(医師なら)わかるのです。
「なぜ、下にしこりも何もないのに乳輪が凹んだり、その乳輪の上の部分が一部膨らんだりするのでしょうか。」
⇒そもそも「乳輪」をきにするのは止めましょう。
 乳輪には「乳輪腺(モントゴメリー腺)」がありますが、皮脂腺です。そこに乳腺は無いので(乳腺が無い所に)乳癌はできないのです。
 ♯乳輪の裏の深い部分には乳腺がありますが(乳輪そのものは皮膚の一部であり乳腺ではありません)、その部分に「シコリ」がなければ気にしない様にしましょう。
「そのためなのか、乳頭の位置が右は前を向いているのに左は外側を向いています。」
⇒その裏側に「シコリ」が無ければ、気にする必要はありません。
「また、横から見ると乳頭の下部分のみあきらかに乳輪から増殖したかのようにぼこっと見えます。」
⇒乳輪腺の肥厚のようです。
 
★乳頭乳輪を気にするのは止めましょう。
 唯一問題となるのは、「乳頭部の爛れ(パジェットの症状)」のみです。
 それ以外の(特に多いのは乳輪腺の肥厚ですが…)ことは気にしない事です。
 乳頭、乳輪部分は時に凹んで見えたり、外を向いたりすることはありますが、(もしも、それが、その裏側に腫瘍が有って起こっているのであれば)『それを医師が見逃すなど、全くナンセンスです。(物凄く解り易いのです)』
 
 

 

質問者様から 【質問3】

ありがとうございます。
しこりがなければよいと聞き安心しました。
充実性腫瘤が見つかってから、毎日の入浴でセルフチェックをしていたのですが、毎日チェックすることで乳腺が刺激され、乳頭が大きくなったり、乳輪にひきつれができることはありますか?
低温期ですが、左の乳輪あたりがピリピリ痛みます。
また、左の脇のみ、手で押すと小さな丸い動くしこりを感じます。
そのせいか、左手のみ痺れる時がありますが、乳腺外科で診ていただいた方がよろしいでしょうか?
また、乳頭下のしこりを調べる際に、乳頭が邪魔になると思うのですが、どのようにセルフチェックするとよいか知りたいです。
乳頭の下あたりを掴むと左のみ乳腺にくっついたこりこりして掴めるものがあります。
触るときは押しながら触らないとわからない感じです。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
○無駄な心配が多い事を気の毒に思います。
重要な事は
1.(前回のコピペ)
 ★乳頭乳輪を気にするのは止めましょう。
 唯一問題となるのは、「乳頭部の爛れ(パジェットの症状)」のみです。
 それ以外の(特に多いのは乳輪腺の肥厚ですが…)ことは気にしない事です。
 乳頭、乳輪部分は時に凹んで見えたり、外を向いたりすることはありますが、(もしも、それが、その裏側に腫瘍が有って起こっているのであれば)『それを医師が見逃すなど、全くナンセンスです。(物凄く解り易いのです)』
2.「乳房痛」や「腕の痺れ」などは「女性ホルモンによる刺激症状」であり、気にしない
「乳頭が大きくなったり、乳輪にひきつれができることはありますか?」
⇒そんな病気はないので「気にしないこと」です。
「低温期ですが、左の乳輪あたりがピリピリ痛みます。また、左の脇のみ、手で押すと小さな丸い動くしこりを感じます。そのせいか、左手のみ痺れる時がありますが、乳腺外科で診ていただいた方がよろしいでしょうか?」
⇒不要です。
 「女性ホルモンによる刺激症状」です。
「また、乳頭下のしこりを調べる際に、乳頭が邪魔になると思うのですが、どのようにセルフチェックするとよいか知りたいです。」
⇒そもそも「乳頭が邪魔で解り難い」ほどに気にするのは止めましょう。
 いつもと同じならいいのです。
★まず、一度「最低1カ月は触らずに」気にしないで暮らしましょう。
 それ以降も「月に1度、サーと自己検診」それだけで十分です。
もしも上記で納得できないのであれば、(このQandAではなく)「もっと、心配を煽るようなサイト」を見るしかないとは思いますが、(それは)心身ともに良くないのでお勧めしません。
まずは冷静になることです。