[管理番号:5585]
性別:女性
年齢:37歳
最近まで授乳してました。
授乳のさいに、血乳がでたため
病院を受診しました。
乳エコーをして、おそらく乳管内乳頭腫との診断になりました。
今は三ミリくらいで、
今は分泌物もでてないから
検査できない。
形をみると、癌ぽくはない。
また出血がでるようなら受診してくださいといわれました。
経過観察のようです。
それで大丈夫ですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
☆妊娠授乳期の血性分泌は気にしないようにしましょう。
それは「一過性」であり、「乳腺増生や分泌亢進による傷」みたいなものなのです。
そもそも、その「三ミリのしこりが乳管内乳頭腫という診断」なのが怪しい。
おそらく「分泌とシコリ」を結び付けて、「尤もらしい診断」としているだけだと想像します。
○事実は「授乳の際の血性分泌」は一過性のものであれば、「分泌亢進によるもの」であり、全く正常なことです。(乳管内乳頭腫も存在しない)
♯その3ミリのシコリとやらは、無関係だと思います。
「経過観察のようです。それで大丈夫ですか?」
⇒問題ありません。
ご安心を。
質問者様から 【質問2】
乳管内乳頭腫
性別:女性
年齢:37歳
こんばんわ。
お忙しいなか返信ありがとうございました。
先生の言葉に安心しました。
断乳して2週間以上たちました。
ここ一週間は自分で搾乳しても、ミルクのみで血が混ざるということはなかったのですが、
昨夜再び血が混ざりました。
何もしないで分泌液や血液がでることはありません。
血が出てもどのような状態を心配のない一過性のものというのですか?
今の状態は、心配ないですか?
つい最近まで授乳中でも、どのような状態なら、再び病院にいったほうがいいでしょうか?
あとエコーで癌の形ではなさそうと言われたのですが、
それは三ミリという大きさでも、
わかるものなのでしょうか?
乳管の中のそのつまり?しこり?は何なのでしょうか?
教えてください。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
前回の解答に何の追加もありません。
繰り返し、言いますが…
「☆妊娠授乳期の血性分泌は気にしないようにしましょう。
それは「一過性」であり、「乳腺増生や分泌亢進による傷」みたいなものなのです。
そもそも、その「三ミリのしこりが乳管内乳頭腫という診断」なのが怪しい。
おそらく「分泌とシコリ」を結び付けて、「尤もらしい診断」としているだけだと想像します。
○事実は「授乳の際の血性分泌」は一過性のものであれば、「分泌亢進によるもの」であり、全く正常なことです。(乳管内乳頭腫も存在しない)
♯その3ミリのシコリとやらは、無関係だと思います。
「血が出てもどのような状態を心配のない一過性のものというのですか?」
⇒妊娠出産時には、『乳腺増生や分泌亢進による傷』ができて、血性分泌は非常にしばしば起こります。(外来をやっていると沢山いらっしゃいます。質問者だけではありません。ご安心を)
人間は「自分の身体から血液が出る」ことに恐怖を感じることは良く理解できます。
だけど、実際に妊娠出産の血性分泌を気にする事はナンセンスなのです。
「今の状態は、心配ないですか?」
⇒全く心配ありません。
分泌は最低「3カ月以上継続」するか様子を見ましょう。
「つい最近まで授乳中でも、どのような状態なら、再び病院にいったほうがいいでしょうか?」
⇒最低「3カ月以上継続」したら受診しましょう。
おそらく、このまま断乳すれば、「3カ月も継続することは無い筈」です。
もしも「3カ月以上継続」した場合には、受診すればいいのです。
「それは三ミリという大きさでも、わかるものなのでしょうか?」
⇒私が実際に診ていないので解りませんが…
ただ、「その3ミリのシコリ」と「血性分泌」を結び付けて「癌ではないか?」と考えているとしたら、それは考え過ぎです。
「乳管の中のそのつまり?しこり?は何なのでしょうか?」
⇒解りませんが…
前回もコメントしたように、今回の血性分泌は「乳管内病変が原因ではない」と(私は)考えています。
ということは、「その3ミリが乳管内乳頭腫ではない」と思います。
★冷静になりましょう。
勿論、偶然に(血性分泌を伴う)「乳管内病変」が「授乳期に発生した」という偶然も0%ではないでしょう。
ただ、あまりにも低い確率を心配するのは、「外出すると飛行機からの落下物にぶつかるのでは?」みたいなことと同じです。
0%ではないとしても「限り無く0に近い」のです。
「浮きは沈むまで待つ」これが乳頭分泌で重要なことです。『今週のコラム 36回目 もしも本当に「乳管内病変が存在」すれば、「浮きの方から沈んでくれる」ので心配ありません。』
★今回は、全く同じ内容に解答しましたが…
もしも、この回答に不満であっても「同じ質問を繰り返す」ことは止めてください。