乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:4239]
性別:女性
年齢:48歳
はじめまして。
乳管内乳頭腫の手術方法についてお尋ねしたいことがございます。
お忙しいところ申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年12月中旬、1年ぶりにマンモとエコーを撮りました。
右のしこりの大きさは変わっていませんでしたが、左のしこりが1年で、7mm → 11mmに
なっているため、念のため MRI の指示がありました。
1月初めに 造影剤 MRI を撮り、左右ともに wash out し、悪性が疑われるため、バネ式針生検をいたしました。
針生検の結果は、以下の通りでございます。
**************
【右】 
【針生検依頼時の主治医による臨床事項】
右10時方向に9㎜大の境界明瞭な低エコー腫瘤を認めます。
MRIでT2高信号、早期濃染 +wash out を認めます。
粘液癌を疑って針生検を行いました。
乳がんの場合は、ER, PgR, HER2, Ki67 の検索もお願いいたします。
++ 結果 ++
【先生の診断】 線維腺腫。
このまま放っておいてよい。
【組織診報告書】 右乳腺C針生検
columnar cell hyperplasia の強い fibroadenoma あり。
軽度浮腫性の間質に稀に紡錐形脂肪が見られる。
異常なし。
**************
【左】
【針生検依頼時の主治医による臨床事項】
左B領域に11㎜の境界ほぼ明瞭な低エコー腫瘤を認めます。
血流豊富、MRIでT2高信号、wash out を伴います。
粘液癌を疑って針生検を行いました。
乳がんの場合は、ER, PgR, HER2 の検索もお願いいたします。
++ 結果 ++
【先生の診断】 乳管内乳頭腫。
経過観察。
【組織診報告書】 左乳腺B針生検
intraductal papilloma あり。
異形は乏しいが上皮増生が強い。
**************
また、MRIの画像を示しながら、左乳房には、今回生検しました1.1cmの腫瘤以外にも、
小さいが恐らく乳頭腫と思われる腫瘤がいくつか確認できるとのことでした。
乳頭からの分泌液はこれまで見られません。
田澤先生の他の方へのご回答を拝読しておりましたので、乳頭腫切除の可能性を主治医に尋ねました。
主治医からは、1.1cmの腫瘤は大きくなりそうなので切除しても良いが、手術の方法は、
腫瘍のみを切除する「腫瘤摘出術」と言われました。
「周りも含めて大きく切るのですか?」と確認しましたら、「周りは取らない、腫瘤のみ」との回答でした。
とりあえず、2月初めの手術予約はしたものの、やはり納得できず、再度受診して手術方法を相談したいと考えておりますが、素人が治療法に意見するのは主治医に失礼にあたるのではないかと心配なところもございます。
また、かかりつけ病院は乳腺クリニックで手術件数もそこそこありますが、乳腺専門医がいないのも不安材料です。
乳頭腫にも色々あるのでしょうけれど、田澤先生はどのような乳頭腫でも乳腺腺葉区域切除が最善とお考えでしょうか?
それとも、乳頭腫によっては、腫瘍のみを切除する「腫瘤摘出術」でも良い場合があるのでしょうか?
当方、関西在住ですが、主治医に乳腺腺葉区域切除をしてもらえない場合、田澤先生にお願いすることは可能でしょうか?
お願いできるとなりましたら、やはり MRI の提出は必要でしょうか?
今後のやりとりによっては、主治医に紹介状の依頼が難しい可能性も出てくるのでは?
と危惧しております。
実は、春に海外転居予定があり、日本を出る前にしっかりとした治療を受け、安心して海外に行きたいと考えております。
お忙しいところ恐れ入りますが、田澤先生のご意見をお聞かせ願えましたら幸甚に存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メールを読みました。
「乳頭腫」というのは「乳管内病変」です。
乳管内にポリープ状に増殖するものを「papilloma(乳頭腫)」と表現するのです。
「乳頭腫にも色々あるのでしょうけれど、」
⇒これは勘違いだと思われます。
 上記にコメントしたように「papilloma(乳頭腫)」は「乳管内にできるもの」です。
 その意味では全てが「乳管内乳頭腫」なのです。
 それを「超音波で見た際に、乳管が拡張して嚢胞状に見える場合」に「嚢胞内乳頭腫」とよぶだけです。
「どのような乳頭腫でも乳腺腺葉区域切除が最善とお考えでしょうか?」
⇒最善です。
 ただ…
 実際には「分泌が無いと、(乳頭腫が発生した)その乳管を同定することは不可能」となります。
 つまり、『分泌が無い限り、(乳管腺葉区域切除をしようにも)できない』のです。
「それとも、乳頭腫によっては、腫瘍のみを切除する「腫瘤摘出術」でも良い場合があるのでしょうか?」
⇒「良い場合がある」ではなく、(本当は乳管腺葉区域切除したいのだが)「腫瘍摘出術にせざるを得ない」ということです。
「当方、関西在住ですが、主治医に乳腺腺葉区域切除をしてもらえない場合、田澤先生にお願いすることは可能でしょうか?」
⇒前述のように…
 「分泌がない」かぎり、私でも「乳管腺葉区域切除はできない」のです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお忙しい中ご回答いただきまして、ありがとうございました。
乳管内乳頭腫について、もう少しお尋ねしたいことがございます。
分泌が無い限り、乳管腺葉区域切除をしようにもできないため、本当は乳管腺葉区域切除したいのだが「腫瘍摘出術にせざるを得ない」とご回答いただきましたが
乳管腺葉区域切除できない現在の私の状況では、下記の内いずれが最善とお考えになりますか?
① 経過観察
② 腫瘍とその周りの組織を切除する「乳腺腫瘤切除術」
③ 腫瘍のみを切除する「腫瘤摘出術」
もし経過観察でもよいところ、②「乳腺腫瘤切除術」や③「腫瘤摘出術」を選択した場合、将来的になにかマイナス要因になるようなことはあるのでしょうか?
また、①経過観察を選択した場合、どのような状態に進めば、②または③の切除 となるのでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「もし経過観察でもよいところ、②「乳腺腫瘤切除術」や③「腫瘤摘出術」を選択した場合、将来的になにかマイナス要因になるようなことはあるのでしょうか?」
⇒特にありません。
「また、①経過観察を選択した場合、どのような状態に進めば、②または③の切除となるのでしょうか?」
⇒2つに分けると解り易いと思います。
 1.(その医師の針生検の精度は解りませんが)その腫瘍自体が実は悪性(乳頭腫は癌との鑑別が時に困難となります。 特に組織採取が不十分な場合には)である可能性
  ⇒(この場合は)その腫瘍自体が「大きく」なったり「形状が不整」となった場合
 2.(乳管内病変の場合には、これに気を付けなくてはなりませんが)同一乳管内に「別の腫瘍」ができた場合
  ⇒同一乳管内に複数の病変が(超音波で解る程)となる場合には、「経過観察自体、リスクが高い」と思います(その場合には、それらの複数の腫瘍を連続させながら、その乳管を取りきる様な感覚で大きく切除すべきです)





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