[管理番号:6004]
性別:女性
年齢:33歳
よろしくお願い致します。
断乳してから8ヶ月経ちました。
乳ガン検診へ行ってきました。
超音波エコーと触診です。
医師からは「乳汁のたまり」があるくらいで他は大丈夫だよ、と言われました。
乳首のすぐ横辺りです。
エラストグラフィを見ていただきましたが、固さは緑、血流はなし。
でした。
小林麻央さんの報道もあり誤診ではないか?
不安になり、ちがう乳腺外科へ行ってきました。
そちらでは「乳管の拡膨」と言われました。
質問1、「乳汁のたまり」も「乳管の拡膨」も一緒でしょうか?
質問2、「汁のたまり」や「乳管の拡膨」は癌との見分け付きますか?癌になったりしますか?
質問3、「汁のたまり」はエラストグラフィでは緑ですか?
質問4、次回は1年後と言われましたが、1年後で大丈夫でしょうか?
お忙しい中、質問すみません。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳管の中を分泌液が流れます。
授乳期には「ミルク」が流れますし(当然ですね?)断乳後にも古いミルクが乳管内に貯まっていることは「寧ろ、当然」です。
想像力を働かせてみてください。
「管の中をミルクが流れる」⇒(授乳も終り、滞りがちになるが、ミルクの生産も終了するため鬱滞して鬱滞性乳腺炎にはならないが)乳管内に何となく貯まりがち」となる。
1.この乳管内に貯まりがちとなり(乳管という管の中にミルクが淀んで)「管が(ダボっと)拡がっている状態=乳管拡張」となります。
2.この「乳管拡張」の状態で、(ミルクが固まってしまうと)「管が閉塞して、(風船状に)拡張=嚢胞」となります。
「質問1、「乳汁のたまり」も「乳管の拡膨」も一緒でしょうか?」
⇒勿論です。
上記を読んでもらって「想像が付きましたか?」
乳汁が乳管内にたまり⇒「乳管が拡張」⇒(閉塞すると)「嚢胞」となるのです。
「質問2、「汁のたまり」や「乳管の拡膨」は癌との見分け付きますか?」
⇒勿論!
100%つきます。
「癌になったりしますか?」
⇒1000%ありえません。
正常乳管であり、癌ではありません。
「質問3、「汁のたまり」はエラストグラフィでは緑ですか?」
⇒硬さの問題であり、「ミルクの塊具合」で「どんな硬さにもなりうる」ただ、それだけです。
「質問4、次回は1年後と言われましたが、1年後で大丈夫でしょうか?」
⇒経過観察は全く不要です。
「1年後」というのは(異常がないので)「毎年、検診は受けましょう」というだけの話です。