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乳癌と診断

[管理番号:8986]
性別:女性
年齢:38歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:ルミナル
投稿日:2020年11月8日

3年前から右胸に小さな小豆サイズのコリコリしたしこりがありました。

4年前にはマンモ、超音波異常なし。

ずっと放置していました。

そして毎年、子宮頸癌の検診にはいってるものの、ついでにしこりの検査もしてもらいました。

婦人科の先生からすぐに精密検査にまわされて
お昼から大学病院の乳腺外来の先生に診てもらい。

マンモ異常なし。

超音波エコーで右胸18mmのしこり
右脇リンパの腫れ
疑わしくなりその場で組織検査。

11月(上旬)日にまた来てくださいと言われ終了。

そしたら10月(下旬)日、電話があり癌の可能性があるので大学病院受診。

手術前のあらゆる検査、遺伝子検査、
をして。

リンパ転移がなければステージ1。

リンパ転移があればステージ2と言われました。

そしてまた後日にpet-ct MRIの撮影をしました。

petでは右脇リンパの所が光ってました。

もちろん右胸も。

そしてMRIでは25mmになってました。

こんなに数週間で大きくなるんですか?
術前抗がん剤か術後抗がん剤かの選択をされて。

私は不安で先行手術でお願いしました。

全摘はしません。

11月(下旬)日から入院になり(下旬)日に手術が決まりました。

それまでまた腫瘍が大きくなったり
リンパ転移とかが不安で仕方ないです。

右腕がとにかく痺れたり
痛かったり肩こりも右だけ酷いです。

これは転移ですか?
そして先生はホルモン系の癌、ルミナルと言われました。

aかbかと聞いても返答があやふやでした。

そしてステージは2になりました。

ショックでした。

抗がん剤も不安で。

術後半年抗がん剤と言われてます。

リンパ転移がなければ放射線治療と言われてました。

抗がん剤も不安。

来年は息子が高校受験ですし。

そして抗がん剤始まるまでに虫歯の治療は必須と。

でもなかなか予約が入らず。

1月から抗がん剤です。

術前抗がん剤をすればリンパも消えてるかもしれないしね。

よく効く薬がわかるとも言われました。

でもわたしは先行手術にしました。

全てが不安にしかありません。

抗がん剤の副作用から。

今、この右腕とか右肩とかの痛みがリンパ転移か。

でも右脇しこりも何もありません。

大丈夫でしょうか?
リンパ転移してたら抗がん剤治療になるしで。

petで右脇リンパの部分がひかってたら
やはり転移してるんでしょうか?確実でしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「そしてMRIでは25mmになってました。こんなに数週間で大きくなるんですか?」
⇒違います。

 画像診断では、それぞれで大きさは異なります。
 「全く同じであれば、何種類も行う理由が無いではありませんか??」

「それまでまた腫瘍が大きくなったりリンパ転移とかが不安で仕方ない」
⇒全く問題無い期間です。
 ご安心を。

「右腕がとにかく痺れたり痛かったり肩こりも右だけ酷いです。」「これは転移ですか?」
⇒1000%違います。

 その症状は「ホルモンの刺激症状」です。
 ご安心を。

「術後半年抗がん剤と言われてます。」
⇒?

 リンパ節転移=抗がん剤は「とっても」古い 古(いにしえ)の時代の考え方です。
 無論、本当にルミナールBならば抗がん剤すべきですが、それは手術病理で確認しましょう。

「リンパ転移がなければ放射線治療と言われてました。」
⇒これは、(裏を返すと)「リンパ節転移あり⇒抗がん剤」「リンパ節転移なし⇒抗がん剤無」ということですか?? 全く馬鹿げている!!

「術前抗がん剤をすればリンパも消えてるかもしれないしね。」
⇒この医師は頭悪いのか???(言葉が悪くてスミマセン)

 (術前抗がん剤で)リンパ節転移が消えたとしても、それが何かの意味がある???(いずれ手術で摘出しなくてはいけないのです)

 この医師の言い分だと、術前抗がん剤が効いてリンパ節転移が(画像所見で)見え無くなれば、手術で取らなくてもいいみたいに聞こえますが…
 極めて危険な考えであり、(もしも、そんなことをしたら)「術後の腋窩再発のハイリスク」となるだけです。

 
「よく効く薬がわかるとも言われました。」
⇒馬鹿げている!
 術前術後に「適応のある抗がん剤は決まっている」ので、全く無意味!

★ この手の医師は、リンパ節転移があると術前抗がん剤を勧めて、(さぞいいことがあるように話をもっていって)その実、(画像上)リンパ節転移が消えたことをいいことに「適当な郭清(もしくは禁忌であるセンチネルリンパ節生検をおこなったりして)」で自分が楽をしたいだけでは?と疑ってしまいます。

「この右腕とか右肩とかの痛みがリンパ転移か。」
⇒10000%無関係
 その医師に聞いて「どうだろう? 可能性もひていできない」などと、(仮に)言うようなら、その医師の経験不足極まりないことです。

「リンパ転移してたら抗がん剤治療になるしで。」
⇒この考え方が、100万年前の考え方です。
 ご注意を。

「petで右脇リンパの部分がひかってたらやはり転移してるんでしょうか?確実でしょうか?」
⇒その可能性は高いとは思います。
 但し、本来PETは遠隔転移のスクリーニング目的です。

 腋窩リンパ節は超音波で評価すべきものですよ。