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乳がんのしこりのサイズの変化について

[管理番号:5277]
性別:女性
年齢:36歳
はじめまして、宜しくお願い致します。
新規でご質問させて頂きます。
春に検診で異常が見つかりました。
超音波、マンモグラフィ、マンモトーム、造影剤を使ったMRI、マンモトーム生検の検査の末、
非浸潤がんで大きさは7ミリ(異形度は低~中 面胞懐死は見られない)との告知を受けました。
セカンドオピニオンなどを受けている間に3~4か月ほど過ぎてしまいましたが
『進行は遅い。しかし今は7ミリだがゆくゆくは1センチを超えるようになるので、早い方が切る容積も少なくて済む』
との主治医の後押しを受け手術を決意しました。
しかし直前の診察で、主治医の先生から『しこりのサイズは1.2センチです』と言われました。
前回までの説明とサイズが違うようですが、とお尋ねすると『病状が進行したわけではない』『しこりが歪んだ形をしているから1.2センチ』
との回答がありました。
しかしここ3か月ずっと説明されていたサイズより5ミリも大きいことに驚いています。
大きな病院で何人かの先生で話し合って治療方針を決められているそうなので、他の先生から意見があったのでしょうか・・・?
正直なところ、なぜこの土壇場で5ミリも急にサイズが変わるのか、と患者としては不安に思ってしまいます。
先生にお伺いしたいのですが、同じ画像を見ても、見る先生によってサ
イズの判定が違うことはありうるのでしょうか?
看護師さんで『数ミリは誤差の範囲』と仰る方もいらしたのですが乳がんで5ミリは誤差の範囲なのでしょうか?
せっかくMRIなども撮ったのにMRIではしこりのサイズなどはわからないのでしょうか?
しこりのサイズはどのように決められるのですか?
診察の流れとしては、
・超音波、マンモグラフィ、マンモトーム、造影剤を使ったMRIを行う
→7ミリのしこりがあるとの説明を受ける→マンモトーム→7ミリと説明受ける/マンモトーム後の様子として超音波で画像撮る→数回診察→1.2センチとの説明に変化です。
お忙しいところ恐縮ですがアドバイス頂ければ幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず私が指摘しなくてはならないのは…
せっかく超早期で見つかったのに「セカンドオピニオンなどを受けている間に3~4か月ほど過ぎてしまいました」という点です。
質問者が、このQandAを本気で読破すれば、『自分が如何に、幸せな状況にいるのか。』が解るでしょう。
○我々男性には「胸にメスを入れられる思い」は本当には理解できない事は重々承知の上ですが、「時間は巻き戻せない」ことは肝に銘じてください。
「先生にお伺いしたいのですが、同じ画像を見ても、見る先生によってサイズの判定が違うことはありうるのでしょうか?」
⇒あります。
 特に「くりっとした腫瘍」でない限り、「辺縁のぼんやりをどこまで腫瘍径ととるべきか?」などでかなり変わります。(最終的には顕微鏡レベルでの評価となります)
「乳がんで5ミリは誤差の範囲なのでしょうか?」
⇒上記コメント通りです。
「せっかくMRIなども撮ったのにMRIではしこりのサイズなどはわからないのでしょうか?」
⇒上記コメント通りです。
 「せっかくMRI」とありますが…
 MRIは、「そのため」にあるわけではありません。
 あくまでも(大雑把な)拡がりがどうなのか?「温存できるのか?」をみるためにあるのです。(サイズを測る為ではありません)
「しこりのサイズはどのように決められるのですか?」
⇒超音波なりMRIなりでの測定です。(測定者によって、多少の誤差があるのは上術通りです)
「お忙しいところ恐縮ですがアドバイス頂ければ幸いです。」
⇒敢えて、もう一度コメントいたします。
 重要なことは「サイズがどうこう」ではなく、「癌はいつまでも待ってはくれない(大人しいとしても、癌はいずれは進行するものであり、どの時点がターニングポイントとなるのかは「誰にも解らない」のです。」