[管理番号:7896]
性別:女性
年齢:52歳
病名:
症状:
2年前に乳がんがみつかり、左胸の温存手術をしました。
先週のマンモとエコー検査で異常が見つかり、MRI検査を受けました。
結果、胸の広い範囲に異常がみつかりました。
幸い、リンパの腫れはないと言われました。
担当医から乳がんの再発、左胸の全摘手術を勧められました。
転移が心配ならPET検査をと言われ、来週受ける予定です。
4か月前の検診では、異常なしでした。
こんなに短い間に胸全体に癌が広がることがあるのかと疑問に思っています。
現在、左胸に20年前に乳腺炎になった時のような症状があります。
胸が硬くなり、左わきや胸に時々痛みがあります。
昔、乳腺炎になったときに、更年期にまた同じような症状がでるかもと言われました。
MRI検査やPET検査で乳がんと乳腺炎の違いはわかるのでしょうか。
また、乳がんと乳腺炎を誤診することはあるのでしょうか。
田澤先生のご意見を伺いたく、質問させていただきました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「4か月前の検診では、異常なしでした。こんなに短い間に胸全体に癌が広がることがあるのかと疑問」
⇒おそらく、「乳管内で拡がるタイプ」なのでしょう。
このタイプだと、(ギリギリまで)シコリを形成しない=「腫瘤非形成性病変」なので、『いきなり、広い範囲!』との認識となるのです。
「現在、左胸に20年前に乳腺炎になった時のような症状があります。胸が硬くなり、左わきや胸に時々痛みがあります。昔、乳腺炎になったときに、更年期にまた同じような症状がでるかもと言われました。」
⇒その通り!
年齢的にも、症状的にも、明らかに「更年期に伴う症状」です。
「MRI検査やPET検査で乳がんと乳腺炎の違いはわかるのでしょうか。」
⇒違いは分かりますが、そもそも組織診断していないのですか?
「また、乳がんと乳腺炎を誤診することはあるのでしょうか。」
⇒常識的にはありませんが…
それが怖いのであれば、「組織診(バネ式でも、MMTEでも)」してもらいましょう。