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乳癌の局所再発の治療について

[管理番号:4296]
性別:女性
年齢:56歳
いつも先生のサイトを拝見し、勉強させていただいております。
私は、9年前に左側を温存手術し抗がん剤、放射線治療を行いました。
その際、ホルモン治療は効果がないガンだといわれました。
今回局所再発し、全的手術を行いました。
手術後の組織検査の結果は、10ミリ×8ミリ。
浸潤等なし。
ki67:85
トリプルネガチブです。
主治医より、治療はこれで終了。
今後、3か月ごとの診察といわれています。
抗がん剤治療はおこなわないとのこと。
遠隔転移が不安です。
お忙しい中すみませんが、先生のご意見をお聞かせください。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
重要なことがあります。
「局所再発」と「全身の(遠隔転移)再発」は全く別のものです。
厳密に分けてください。
「局所再発」は(大きく括れば)「最初から切除すべきだったもの」だということであり、(遅ればせながら)「前回やりのこしたことをやる」というだけのことです。
そもそも…
乳房温存術は『もしも、乳房内再発が起きたら、その際に乳腺を全摘すれば、最初から全摘した場合と予後が同等』という大原則の上に成り立っています。
質問者はまさに「乳房内再発が起きたから、乳腺を全摘する」そうすれば「最初から全摘した場合と同じ」ということなのです。
つまり、
「(9年前に)乳房切除して抗癌剤」=「(9年前に)乳房温存して抗癌剤+(今回)残存乳腺全摘」という計算式が成り立つのです。
「主治医より、治療はこれで終了。」「抗がん剤治療はおこなわないとのこと。」
⇒主治医は完全に正しい!(久しぶりに「局所再発」を正しく治療する医師に巡り合いました)
 ♯このQandAをみていると、「局所再発」すると、(その意味を理解せずに)「化学療法をしたがる」医師が非常に多い事を憂いていたのです。
「遠隔転移が不安です。」
⇒気持ちは解りますが…
 「局所再発」と「遠隔転移」は全く異なります。
 冒頭のコメントを良く理解してください。

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