[管理番号:8715]
性別:女性
年齢:55歳
病名:右乳癌骨転移 骨粗鬆症
症状:腰痛
投稿日:2020年7月6日
田澤先生
1年半前に、浸潤性乳癌(硬性型)NG1、ER:+、HER2:スコア2、ki-67:10%の温存手術をしました。
リンパ節転移無し、ステージ1で、レトロゾールでホルモン療法をしていましたが、
今年の初めから腰痛があり、MR検査をしたら、腰椎(L3)と仙骨(S1)に骨転移を疑うと言われ、PETCTをとりました。
骨転移で、フェソロデックスを始めました。
今後、ランマークも予定しています。
ステージ1で、転移は考えられるますか?
他の臓器の原発は、ありますか?
手術前に、PETCTで甲状腺の異常を指摘され生検をしましたが、良性の甲状腺腫といわれました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
骨転移とのこと。お気持ちお察しします。
ただ、ステージ1で無再発生存が95%だとして、5%は再発してしまうのです。
「ステージ1で、転移は考えられるますか?」
⇒上記通り。
5%は「遠隔転移再発」するのです。
「他の臓器の原発は、ありますか?」
⇒(確率的に)考える理由がありません。
★それよりも(Fulvestrant単独ではなく)palbociclib併用を相談してみては如何でしょうか?
質問者様から 【質問2 】
右乳癌骨転移
性別:女性
年齢:55歳
病名:右乳癌骨転移 骨粗鬆症
症状:
投稿日:2020年9月4日
先日は、ご回答ありがとうございました。
L3とS1の骨転移の診断で、7/(上旬)~フェソロデックス 7/(下旬)~ランマークで治療していましたが、本日の診察で骨転移ではなく
て、赤色髄かもしれないので、もう一度、PETCTをとりましょうと言われ、ランマークは中止、フェソロデックスのみ施行しました。
骨シンチや針生検はせずに、PETCTで診断すると言われたのですが、大丈夫なのか不安です。
転移でなく赤色髄のこともあるのでしょうか?
田澤先生に、診察して頂くことは可能ですか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「本日の診察で骨転移ではなくて、赤色髄かもしれない」
⇒これはPETでの評価ですか?
もう一度PET撮影するよりは、MRIの方が有効では?
MRIの所見が明らかであれば、骨転移として治療してもいいとは思います。
(「PETありき」ではありません)
★ 逆にMRI所見が明らかでなければ、MRIで経過をみてもいいでしょう。
「田澤先生に、診察して頂くことは可能ですか?」
⇒骨転移は生検するわけではないので、あまり意味はないでしょう。