[管理番号:8365]
性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:
投稿日:2020年3月11日
こんにちは。
初めまして。
母、祖母が乳癌のため、私も心配なので、
先月ずっと気になっていた。
MRI乳癌検診(DWIBS)を先日受けました。
結果が届いて、「経過観察」とのこと。
所見に3~4ミリ左乳房の下方(BD領域)に小さな結節が認められます。
ADC画像で低値を示す場合、癌の可能性が考えられますが、この部分はごく軽度の低値を示しています。
結節の大きさが非常に小さいので、良悪性の判断はかなり困難です。
通常であれば経過観察ですが、家族歴があるので念のために乳腺外科で診てもらうと安心です。
とありました。
来週、エコーとマンモを受けますが(半年前に受けて異常なし)、エコーとマンモで特に異常がなければ、指示どおり経過観察で大丈夫でしょうか?
ちなみにMRIをしたのは
毎年検診してる病院ではありません。
(そのMRI機械がないため)
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まず、DWIBS:Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background
Suppressionですが、これは全身検索としてはPETと同程度の有効性ともいわれています。(PETが癌の「代謝の高さ」を検出しているのに対しDWIBSは癌の「密度の高さ」
を検出しています)
全身検索として「遠隔転移のスクリーニング」を行う際には(PET同様)有効だとは思いますが、(PET同様)乳房内の「細かい病変の検索」には必ずしも向いていません。
イメージとして…
1cm以上の塊として「細胞密度が高い」場合には腫瘍(癌)の可能性が高くなりますが、(乳腺内の)「3~4mmの高密度」となると(癌だけではなく)様々なものが引っかかってしまうのです。
〇乳腺内の存在診断(所見があるかどうか?)としてはエコーでも3mm以上は容易にできるし、質的診断(癌ぽいか、どうか?)ではエコーの方が寧ろ強いです。
「来週、エコーとマンモを受けますが(半年前に受けて異常なし)、エコーとマンモで特に異常がなければ、指示どおり経過観察で大丈夫でしょうか?」
⇒勿論、その通りです。
★「エコーの方が質的診断として強い」のは間違いありません。
この場合での「DWIBS」の所見はあくまでも「存在診断」にすぎません。(つまり、そこに「3-4mmの何かありそう」という情報に過ぎません)
その部位をエコーで見て、
1.エコーで気になるなら⇒生検すべき
2.エコーで気にならない(乳腺症など良性所見)なら⇒経過観察も不要
私であれば、上記です。
ちなみにマンモグラフィーは(石灰化の所見以外では)単なる「存在診断」なので、このケースでは全く無意味です。
質問者様から 【結果2 】
MRI乳癌検診 結節とは
性別:女性
年齢:35歳
病名:なし
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
お世話になります。
先生にご回答いただき、大変心が落ち着きました。
その後 エコー、マンモ(マンモは必要ないとおっしゃいましたが)をし問題ないと。
その部分を念入りにエコーで診て貰いました。
これ以上調べるなら
DWIBSをして貰った病院で診て貰ったら?
と言われたので、
今回特に問題ないとのことで経過観察していくことにしました。
色々と不安で
少しでも、ん?と思うと病院へ行ってしまいます…。
これからも自己検診と定期検診を続けていきます。
ありがとうございましたm(__)m
<Q&A結果>