[管理番号:7437]
性別:女性
年齢:45歳
病名:乳癌
症状:
1月に発見
2月(下旬)日右胸温存手術
病理検査
病期1期 浸潤癌 12mm ly(-)v(-)
グレード2 MIB_1index30 リンパ節転移なし
ホルモンレセプターER(+) PgR(+)
HER2タンパク(+)
術後治療
化学療法FEC×4 ドタキセル×4
終了後ハーセプチン1年間
ホルモン療法5年皮下注射3w毎2年間
放射線治療となりました。
①この治療はどうでしょうか?
②FEC1回目すぐに頭痛と目眩がした為、念のため入院しました。
4日で退院して10日後復活したものの15日後3日間起き上がれずそのこともあって主治医から2回目量を減らすか、やめるか?と言われ即決できず量を減らしてやりたいと。
150→100にして2回目しました。
倦怠感頭痛胸が苦しくなり5日間起き上がれずにいました。
いま6日目です。
後2回やるべきか、今までの2回でどれくらい効果はあるのか、4回こそなのか、やめるとしたらEC.ACなどに変更できるのか、次のドタキセルにいけるのか、そもそも10%しか変わらないのに、辛さ、金銭的、時間を費やす意味はあるか?
今後控えてるハーセプチン、ホルモン、放射線ではどれだけ再発率を抑えられるのかそれだけでは不十分なのか教えて下さい。
長くなってすいません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①この治療はどうでしょうか?」
→非アンスラサイクリンレジメンでもいいと思いますが…
「今後控えてるハーセプチン、ホルモン、放射線ではどれだけ再発率を抑えられるのかそれだけでは不十分なのか教えて下さい。」
→そもそも非アンスラサイクリンレジメンでいいわけですから(上記①)アンスラサイクリンは2回で終了にしてtrastuzumab + docetaxelを4回→温存乳房照射→trastuzumab単独で14回(ホルモン療法は放射線のあたりから併用)で何ら問題はありません。
★再発率とありますが…
(私が何度も口を酸っぱくしてコメントしているように)
局所再発率(温存乳房内再発)と全身遠隔転移再発に明確に区別しましょう。
局所再発率は「放射線」することで半分になる(もともと10年で10%→5%とする)
遠隔転移再発率は「抗HER2療法」をすることで半分になる(もともと10~20%→5~10%とする)