[管理番号:2352]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして質問させていただきます。
去年11月に乳がん抗癌剤で1月中に温存手術しました。
乳頭腺管がんで リンパ節転移なし
0.7×0.5の大きさで
ER 3a 35% PGR3a 40%受容体 あり
HER2 0 ki67 28%
悪性度1 切除断端- 脈管侵襲-
と言う結果なのですが 化学療法をするか どうか担当医師と相談中なのですが、必ず受けなければ ならない状態なのでしょうか?
先生の ご意見お聞かせください、宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1b(7mm), pN0, luminal, NG1, Ki67=28%
「 化学療法をするか どうか担当医師と相談中なのですが、必ず受けなければ ならない状態なのでしょうか?先生の ご意見お聞かせください、宜しくお願い致します。」
⇒これだけの早期癌で「化学療法を迷っている原因があるとすれば、Ki67=28%というグレーゾーン」にあるのでしょう。
しかし、「核グレード1」で「この大きさ」だから、殆ど「化学療法による上乗せ」はありません。(再発率で僅か3%, 生存率では1%)
私であれば「ホルモン療法単剤」とすることに迷いはありません。
質問者様から 【質問2】
先生 先日は 術後についての回答ありがとうございました。
担当医師と話した結果 オンコタイプを試す事になりました。
その話の中で もしも再発しても早期に対応すれば 大丈夫ですか?と先生に質問したら もう再発してしまったら治らない、と言われてしまいました。
私は温存手術したので なんだか とても不安になってしまいました。
でもその不安をなくす為にもオンコタイプを受けてみる事になったのですが…。
やはり再発すると厳しいのでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「その話の中で もしも再発しても早期に対応すれば 大丈夫ですか?と先生に質問したら もう再発してしまったら治らない、と言われてしまいました。」「私は温存手術したので なんだか とても不安になってしまいました」
⇒何か勘違いしているようです。
担当医師の言っている「再発」は「遠隔転移再発」とことであり、質問者のいう「温存手術でしたので…」というのは「乳房内再発=局所再発」とかかわってくるので、その点は「噛み合っていません」
♯「遠隔転移再発」で20年を超えて「完全寛解を継続」するのは2-3%と言われています。
その一方で「温存乳房内再発=局所再発」は基本的には「根治可能」です。
「やはり再発すると厳しいのでしょうか?」
⇒上記通りです。
再発には「局所再発」と「遠隔転移再発」に明確に分けて考えてください。
質問者様から 【質問3】
田澤先生 こんにちは、また質問させて下さい。
先日 オンコタイプdxを受けたのですが うまく検査が出来なかったと看護師の方から 先生からの伝言ですと連絡が来ました。
詳しい説明は来週の受診時にします。
と言われました。
検査が出来ないという事があるのでしょうか? 高リスク以外なら化学療法は 受けないと医師とも確認していたので なんとも言えない気持ちです。
先生、私は化学療法をしなくても大丈夫ですか?
宜しくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「先日 オンコタイプdxを受けたのですが うまく検査が出来なかった」
「検査が出来ないという事があるのでしょうか?」
⇒「腫瘍が小さい」とか「癌細胞が少ない」という理由以外に「ホルマリン固定状態が悪い」などが考えられます。
「先生、私は化学療法をしなくても大丈夫ですか?」
⇒前回コメントした通りです。
私が「勧めない」ことに変わりはありません。