[管理番号:4932]
性別:女性
年齢:50歳
よろしくお願いいたします。
現在50歳、閉経前(手術時)
2年半前、48歳で左側乳がんが見つかり、部分切除と放射線をしました。
その後リュープリン+タモキシフェンで治療中です。
硬がん 1.0cm×0.9cm
(管腔形式3 核異形2 核分裂数1) = グレード2
リンパ転移0/3(ただし、事情により術後のセンチネル生検だったため、
信頼性は落ちると思います)
断端陰性
PR 80~90%
ER 80~90%
HER2 1+
ki67 40~50%
オンコタイプ スコア9
実は術前のマンモで、両方の胸に集簇石灰化があり、術側はMRIでも
「DCiSを否定できません」と書かれていました。
しかし主治医は「経過観察で問題ない」とのことで、まず半年後にマンモをし、
「集簇というには弱い、カテゴリ2と3の間くらい」とのことで、
その後は年に1度、2回マンモをしましたが、「変わっていないか、減ったように見える」と言われています。
また、術後すぐにエコーで、術側腋窩リンパ4mm台が映り、形が丸かったので細胞診をして陰性でした。
その後、3か月から半年ごとにエコーをしていますが、この2年半、大きさも形も変わっていません。
さらに1年前には両方の鎖骨上に、2mm×3mm(術側)5mm×2.5mm(対側)のリンパ節が映りましたが、この1年で変化はありません。
じつは先日のエコー検査で、術側腋窩のいつもの丸い4mmリンパ節のそばに、もうひとつ新たに、2.5mm×3.5mmくらいのリンパ節が映りました。
3か月前までは映らなかったものです。
主治医は、「リンパ節はちょっとしたことで腫れるし、この大きさでは評価にあたいしない。次には消えてるかも」と言います。
帰宅していろいろ考えていたら、心配になってきました。
がん自体はとれていて、いまさらリンパ節に転移する原因がないように思えます。
そしてもし、手術時に見逃されていた転移リンパなら、術後2年半もたってからこの大きさで登場するのも??と思います。
けれど、今、経過観察している石灰化があるので、もしそれが非浸潤がんで、浸潤部からリンパ節に転移というのは在りうるのかなと。
そしたら今後、どんどん大きくなりますよね。
心配でたまりません。
このような場合、どんなケースが考えられますか。
お考えをお聞かせいただければ幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
これは「術者自身のエコー」ですか?
リンパ節の評価は医師が直接行わなくては意味がありません。
「じつは先日のエコー検査で、術側腋窩のいつもの丸い4mmリンパ節のそばに、もうひとつ新たに、2.5mm×3.5mmくらいのリンパ節」
⇒これは「リンパ節はちょっとしたことで腫れるし、この大きさでは評価にあたいしない。」という主治医の意見の通りです。
「そしてもし、手術時に見逃されていた転移リンパなら、術後2年半もたってからこの大きさで登場するのも??と思います。」
⇒その通りです。
無関係と思います。
「けれど、今、経過観察している石灰化があるので、もしそれが非浸潤がんで、浸潤部からリンパ節に転移というのは在りうるのかなと。」
⇒それは「考え過ぎ」ですね。
「このような場合、どんなケースが考えられますか。」
⇒術後の正常なリンパ節だと思います。
本来、術後のリンパ節を見慣れている医師なら区別がつきそうなものですが…