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乳がんか不安です。

[管理番号:3290]
性別:女性
年齢:30歳
 
今、漠然と不安なので、ご相談させてください。
 
友人が乳がんになり、検診を強く勧められ2年振りの7月(上旬)日土曜日にマンモとエコーを受けました。
2年前は左胸にエコーで2ミリの石灰化が確認されていますが経過観察でした。
私は生理前の胸の張りは毎回殆どあります。
 
今回4日から9日まで生理でした。
生理開始1週間前あたりから胸の張りが徐々に強くなり、今回6月29日水曜日あたりから
今までに感じたことのない左胸の痛みが現在も続いています。
痛み方は心臓近くの骨(肋骨?)が痛む感じと、左鎖骨から乳頭までの中心あたりから
左脇にかけての筋で引きつる感じです。
 
筋肉痛のような痛みにも似ていて、これをすると痛むという姿勢は特になく、ふとした瞬間に痛みます。
痛みは徐々にですが和らいでいる気もします。
痛みの強さも筋肉痛に似ている程度の強さです。
この時点で、肋間神経痛かな…と思っていました。
(上旬)日の検診でも痛みのことは伝えました。
 
翌日何気なく検診で教わった触診をしてみると、
素人判断ですがしこりのようなものはないのですが、透明の分泌液が出てきました。
量はごくごく微量で、絞ると毎回ではなく時々出ますが下着につくことはありません。
そしておそらく同じところから毎回出ています。
 
それらを踏まえ慌てて(中旬)日に検診をした病院に連絡したら診察に来るように言われ(下旬)日に行きます。
初めて分泌液が出てから今日で6日ですが5日目の昨日と本日は分泌液は絞っても出ていません。
先生の病院に伺い、すぐに乳管造影をするべきでしょうか?
伺えない距離ではないと思っています。
 
また3月ごろから極度のストレスがかかっており、ホルモンバランスの崩れもあります
が、一カ所の乳頭からの分泌液が4日間時折ですが、出たことがとても気になっています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
「透明の分泌液が出てきました。量はごくごく微量で、絞ると毎回ではなく時々出ますが下着につくことはありません。そしておそらく同じところから毎回出ています。
それらを踏まえ慌てて(中旬)日に検診をした病院に連絡したら診察に来るように言われ(下旬)日に行きます。初めて分泌液が出てから今日で6日ですが5日目の昨日と本日は分泌液は絞
っても出ていません。」

⇒これは様子を見ましょう。
 分泌に関しては「毎回絞れば必ず出る」状態でなければ、そもそも「乳管造影」ができません。
「軽く絞れば必ず出る」までは気にしなくて結構です。(逆に、そのような状態となっても「乳管造影もせずに(無駄な)分泌細胞診をしながら(無駄に)様子を見ている乳腺外科医がいることこそが問題です)
是非、『今週のコラム 36回目 もしも本当に「乳管内病変が存在」すれば、「浮きの方から沈んでくれる」ので心配ありません。』をご一読を。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生こんにちは。
 
以前質問をさせていただき、先生のご回答にホッいたしました。
また質問後すぐに先生の勧めてくださったコラムにも気付き、読ませていただきました。
メールでご相談させていただいてからしばらくは、分泌液も出ることがなかったのですが、左胸の痛みが続くことと、昨日から再び分泌液が出てきていることが気になります。
(透明なのは変わりません)
 
左胸の痛みは特に変化はなく、同じ状態が続いています。
分泌液に関しては朝、夜しこりのチェックなどを行う時に出るとき出ないときとありますが昨日から再び出てきます。
 
伺いたいことは、
①この左胸の痛みは分泌液が出ることからして、乳腺炎などと関係あるのでしょうか?
(妊娠、出産経験はありません、現在も妊娠しておりません)
 
②分泌液が、単孔性であっても、軽く絞ると常に出てくるまでは、様子を見ていて良い
とのことですが、ではこの一過性の分泌液にはどのような原因が考えられるのでしょうか?
 
③乳腺炎、乳腺症であった場合、両側からの分泌や、多孔性の場合のことしか書かれていない情報が多いのですが、乳腺炎、乳腺症の場合でも、単孔性の分泌液が出てくることは考えられるのでしょうか?
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
 
以前にもどこかでコメントしましたが、乳頭分泌に関しては(不必要なのに)「心配する方」と(真逆に)「(本来、心配すべきなのに)無駄な検査だけして放置する乳腺外科医」の「極端が存在」しているように私には思います。
○こと「乳頭分泌」に関しては(不必要に)「過敏になる必要はない」し、(いよいよ、これは異常だと判断した場合には、慌てずに)「きちんと乳管造影ができる乳腺外科医に診てもらう」だけでいいのです。決して「急を要することではない」のです。
「分泌液も出ることがなかったのですが、左胸の痛みが続くことと、昨日から再び分泌液が出てきていることが気になります。」
⇒何が心配なのですか??
 
 「乳房痛は決して乳癌の症状では無い(明らかにホルモンの刺激です)」だし、
(それに呼応するかのような)「分泌は、いかにも(乳管内病変が原因ではなく)ホルモン分泌によるもの」と、却って安心できるのではないでしょうか。
 
「①この左胸の痛みは分泌液が出ることからして、乳腺炎などと関係あるのでしょうか?(妊娠、出産経験はありません、現在も妊娠しておりません)」
⇒それは明らかです。
 そもそも「乳房痛は心配」することがナンセンスです。(決して乳癌の症状ではありません)
 
「②分泌液が、単孔性であっても、軽く絞ると常に出てくるまでは、様子を見ていて良いとのことですが、ではこの一過性の分泌液にはどのような原因が考えられるのでしょうか?」
⇒「乳房痛が続いている=ホルモンバランスが崩れた状況は続いている」ことから考えれば(しかも、継続的ではなく、止まったりしていることも考えれば)ホルモン分泌が関係しているようです。
 
「③乳腺炎、乳腺症であった場合、両側からの分泌や、多孔性の場合のことしか書かれていない情報が多いのですが、乳腺炎、乳腺症の場合でも、単孔性の分泌液が出てくることは考えられるのでしょうか?」
⇒あります。
 乳管拡張などがあると、「ある乳管が選択的に」分泌が多いこともあります。
 ただ、「診察時に、実際に強く絞ると」少量ながら「実際は多孔性」であることも多いです。
○とにかく、「浮きは沈むまで待つ」ことで十分です。(過剰に心配する必要はありません)
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生、ご回答ありがとうございました。
 
分泌液のことがあり、乳がん検診の結果も早めてくださるとのことで診察に行ってきました。
田澤先生へ、こちらで質問させていただいたことで気持ちは落ち着いていたこともあり
ますし、ほぼほぼなんでもないことも分かっていたので、症状のことよりも検診結果が気になっていましたが、今回の結果は
マンモグラフィによる所見(左胸の石灰化)でした。
石灰化のサイズは表記がなかったのでわかりません。
2年前はエコーによる石灰化2mm(しかしエコーでは石灰化とは呼ばないことはこちらで学びました)と嚢胞となっていましたが、今回は嚢胞はなくなっていました。
とりわけ気になることはありませんでしたので、このまま年に一度の検診を必ず行おうと思っています。
それにしても、診察してくれた先生の
「白や透明な分泌液は出続けたとしても問題ないから大丈夫。」
という言葉に、不信感を抱きました。
田澤先生の仰る「乳管造影をご存じない先生なのかな?」と。
万が一私の分泌液が出続けるようになって、この先生に診察された場合はきっと経過観察になるのか…と思うと。。。
浮きが沈んだ時には、田澤先生にお世話になりたいと思います!
ご丁寧な回答、本当に安心致しました。
感謝しております。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
異常が無くて良かったですね。
「乳管造影をご存じない先生なのかな?」
⇒そのようですね。
 乳頭分泌は(無駄な心配はせずに)「じっくり見極めること」なのです。
 『慌てふためくことなく、(ただ)確実にしとめる』(ゴルゴ13か、凄腕猟師のようですね)それが大事です。

 
 

 

質問者様から 【質問4 続く単孔性分泌液】

性別:女性
年齢:33歳
病名:
症状:

2年前、単孔性分泌液の事で相談させて頂いた者です。

現在も分泌液が出続けています。

一人目の妊活を始めるにあたり、予防接種等受けている中、今年まだ胸の診察をしていなかったので先月から通っている産婦人科で診察しました。
エコーでは所見なし。
(石灰化がありますが特に触れられず)
その他、血液検査、細胞診をすることになりました。

ところが診察当日に限って分泌液は出ず、翌週再び血液検査の結果を聞きに行くと共に診察(分泌液の細胞診)に行くことになりました。

現在は
明らかな単孔性分泌液。

見た目透明。
(ティッシュにも透明に付く)
絞れば8割の確率で出るが今回のように出ないときも時々ある。
出ないときは一週間出ない日が続く時もあるし、出ない翌日または数時間後出ることもある。

絞った時に出る量は日によって異なる。

お聞きしたいのは、
①血液検査、細胞診でもしも原因が分からなかったと仮定して、単孔性分泌液が出る原因とはどんなことが考えられるのでしょうか。

②そして分泌液が明らかに増えたり、
100%絞る度に分泌液が出るようになる、またはしこりをみつけるまでは、経過観察(年に一度の診察)で大丈夫なのでしょうか?
③単孔性分泌液がこのように長く続いていても(2年)、この先も注意しながら、
浮きが沈むまで待ち続けていいものなのでしょうか。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

前回のメールも見返しましたが(2年前ですね?)特に心配するような内容ではありません。

「血液検査、細胞診をすることになりました。」
⇒全く無駄な検査

 血液検査とは「腫瘍マーカー」とか「血中プロラクチン濃度」とかですか? 
 どちらも「全く」無意味。
  腫瘍マーカーは診断には何の意味もない(乳癌では、診断時に腫瘍マーカーが上がっていることは無いのです。 ★乳癌は再発して全身に転移して初めて上昇するのです)
  プロラクチンを調べて何がしたいのか? 「正常です」で終了です。

「分泌液の細胞診」
⇒無駄な検査(理由は省略します)

「今回のように出ないときも時々ある。」
⇒もう、この時点でリセットしましょう。(つまり「2年も続いている」ではなく、継続無ということです)

「血液検査、細胞診でもしも原因が分からなかったと仮定」
⇒「仮定」ではなく、そもそも「全く無意味」です。

「単孔性分泌液が出る原因とはどんなことが考えられるのでしょうか。」
⇒ 前回回答してますよ!
  (以下、抜粋)
 「③乳腺炎、乳腺症であった場合、両側からの分泌や、多孔性の場合のことしか書かれていない情報が多いのですが、乳腺炎、乳腺症の場合でも、単孔性の分泌液が出てくることは考えられるのでしょうか?」
⇒あります。
 乳管拡張などがあると、「ある乳管が選択的に」分泌が多いこともあります。
 ただ、「診察時に、実際に強く絞ると」少量ながら「実際は多孔性」であることも多いです。
○とにかく、「浮きは沈むまで待つ」ことで十分です。(過剰に心配する必要はありません)

「100%絞る度に分泌液が出るようになる」
⇒この状態が3か月以上継続してから、はじめて受診を考えればいいのです。

「経過観察(年に一度の診察)で大丈夫なのでしょうか?」
⇒勿論です。

「③単孔性分泌液がこのように長く続いていても(2年)」
⇒誤解していますね。

 この状態(時々出なくなる)は「継続」ではありません。

「この先も注意しながら、浮きが沈むまで待ち続けていいものなのでしょうか。」
⇒全くその通り。
 ご安心を。