[管理番号:8047]
性別:女性
年齢:56歳
病名:乳癌
症状:
2018年△月に田澤先生に手術をしていただきましたものです。
(診察券No.〇〇)
抗がん剤も今年7月に終え、現在ノルバテックスを服用しています。
さて、遠隔転移の心配があり、質問させてください。
11月初旬から現在まで、咳が続いており、痰も常に喉に絡んでいる状態と、肩甲骨のところ付近の背骨が痛みます。
通常なら、喉の風邪かな?で済むのかもしれませんが、乳癌にかかった私としては、もしや肺に転移?骨に転移?と、心配してしまいます。
年明けに3ヶ月検診を予約しておりますが、その時に何か追加で検査をした方がよろしいでしょうか?抗がん剤を終えてまだ5ヶ月目ですし、考えすぎでしょうか?
知人が同じような乳癌で抗がん剤終えて1年目に骨に転移して、あっという間に亡くなったので、とても心配しています。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まずは『今週のコラム 153回目 喉がイガイガするとか咳が出る→それは風邪です。』を熟読しましょう。
今回の質問内容は「ほぼ、このコラム」で解消することでしょう。
肺転移で「咳や痰」を心配すること自体ナンセンス。
肺転移は余程の状況でない限り症状など起こしません。
質問者は先月「腫瘍マーカー正常」なのに、「余程の肺転移があるのでは?」と想像することは(私には)できません。
〇咳や痰は普通に内科を受診しましょう。そこで胸部レントゲンをすれば「余程の肺転移がないこと」は一瞬で解りますよ。
骨転移の場合には症状があるので100%否定することは(たしかに)できません。
ただ参考となるのは
1.腫瘍マーカーが正常
2.手術した側の肩甲骨部分が痛いのは普通に(骨転移ではなく)手術後の疼痛(何年経っても寒くなったり気圧が下がれば痛くなります)と考える方が理にかなっています。
何故なら、骨転移は血行性なので、「偶然、手術部位の近くに転移する」ことを想像する理由がないからです。
★ただ、気になるなら整形外科で「普通に」Xp撮影すればいい話です。
「年明けに3ヶ月検診を予約しておりますが、その時に何か追加で検査をした方がよろしいでしょうか?」
→必要は無いようですが(上記)
ただ、それらとは無関係に「全身を調べたい」というのであれば、PETとか撮影してもいいですよ?