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乳がんと言われました

[管理番号:4359]
性別:女性
年齢:50歳
いつもこのサイトを拝見して田澤先生の丁寧な受け答えに励まされています。
2月(上旬)日に乳がんと診断されました。
毎日不安で不安で心が折れそうになっています。
2014年9月の健康診断で右乳房の要精密検査という結果が来ました。
その時は仕事がとても忙しく、なかなか受診する事ができず数ヶ月経ってしまい、心配だったので翌年の健康診断を早めて2015年6月にマンモグラフィーと超音波を受けました。
この時は異常なし。
とても安心していました。
2016年6月にまたマンモグラフィーと超音波検査を受け、9月に結果が郵送され、また要精密検査
右乳房の石灰化カテゴリー2とありました。
会社の産業医に相談し、○○病院に紹介状をもらい11月に精密検査を受けに行きました。
マンモグラフィー三方向をまず受けた後ドクターから画像の説明を受けました。
「ここの影がすこしトゲトゲしているようなので超音波で見てもしシコリがあれば針を刺して詳しい検査をしましょう」 超音波でやはりしこりがあり、その場で針生検となりました。
2週間後の結果は何もでませんでした。
とてもホッとしていましたが、担当の先生は「この画像は誰がみても100%ガンを疑います。
今回は針がそれた可能性もあるので再度3ヶ月後に検査に来てください」不安もありましたが、もう大丈夫と思っていました。
1月にマンモと超音波を受けました。
11月の所見と全く変わらず、シコリは1.2センチとの事「ここまで来たら保険のつもりで針を刺しますか?」と聞かれたので疑惑を晴らすつもりで受けました。
結果乳がんでした。
絵を描いて説明されましたが、私のガンは母乳の管ではなくその先の房みたいなところにあるそうです。
サブタイプとかはわかりませんが、治療は部分切除か全摘でその後ホルモン療法を10年だそうです。
ここのサイトでいろいろ勉強させて貰いましたが、私のガンは
小葉がんでしょうか? 2年近くほったらかしてしまいました。
転移の可能性は高いですか?
1人で子供3人育ててます。
今どうにかなるわけにいかないです。
脇のリンパも腫れてる気がしますし怖いです。
田澤先生のところでセカンドオピニオンの予約も入れました。
ですが、それまで不安に押し潰れそうです。
これからMRIも受けますが、喘息があるため担当の先生は「重大発作になるかもしれない」と先輩ドクターの指示を聞きに行ってました。
もう10年近く発作はありません。
アドエアを使ってますが。
MRIを受けて大丈夫なのでしょうか?
今何もかも不安です。
骨に転移したりしませんか?症状は出ますか?
取り止めない文章で申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
実際には(2015年にマンモとエコーで異常無なのだから)2014年の要精査は
無関係である可能性が高いと思います。
♯現時点で12mmならば、2年前は所見が無くても何ら不思議ではありません
ただ問題は2016年9月?に行った針生検で診断がつかなかったことです。
これは質問者には罪がなく「とても残念なこと」です。
「担当の先生は「この画像は誰がみても100%ガンを疑います。今回は針がそれた可能性もあるので再度3ヶ月後に検査に来てください」
⇒問題はここですね。
 そもそも「1.2cmのシコリ」を診断できない手技的な未熟さも問題ですが(それは、大学病院の若い医師であれば仕方がないかもしれませんが…)
 それ以上に問題なのは自分で、それを自覚していながら「3カ月後」とした事です。
 問題を「先送り」にすることは何の解決にもならないばかりか、(その間に)進行する可能性があるわけです。
 ○患者さんにとって「その無駄な3カ月」の意味は?
  本来なら、もう少し「まともな診断能力」のある医師に「その場で」交代すべきでした。(今更言っても仕方がありませんが、言わずにはいられません)
「サブタイプとかはわかりませんが、治療は部分切除か全摘でその後ホルモン療法を10年」
⇒ルミナールタイプのようです。
 しかも(Ki67を調べているのかは不明ですが)ルミナールAとの判断がありそうです。
「私のガンは小葉がんでしょうか? 」
⇒そのようです。
 典型的な「大人しい(核グレード1、Ki67低値の)小葉癌」を(文面からは)想像します。
「2年近くほったらかしてしまいました。」
⇒2015年に異常無かったのだから「2年放置」ではありません。
 全く、質問者には非はありません。
「転移の可能性は高いですか?」
⇒遠隔転移はありません。
 リンパ節転移は…
 不明ですが、担当医が「3カ月も放っておく位の所見である」ことからは大丈夫だと思います。
「脇のリンパも腫れてる気がします」
⇒これは無関係だと思います。(ストレスによる脇にある副乳の刺激症状でしょう)
  ♯腋窩リンパ節に症状など存在しません。
「MRIを受けて大丈夫なのでしょうか?」
⇒MRIの造影剤ならば問題ないでしょう。
「骨に転移したりしませんか?」
⇒それはありえません。