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乳癌と診断されました

[管理番号:4201]
性別:女性
年齢:44歳
はじめまして。
昨年年末に乳癌と診断され、毎日悩んでいろいろ調べているうちにここにたどり着きました。
毎年乳癌検診は受けていて、去年は6月にエコーとマンモをうけ異常なし。
8月に会社の健診でオプションで触診とエコーで要精密検査になり、9月にいつものクリニックでエコーしてもらいましたが異常なし。
でもなんとなく左の脇の近くのとこに小さいしこりあるような気がして、ヤッパリ気になり12月初めにまた受診して、
エコーしてもらい7×5ミリのしこりがあり、先生は6ヶ月の経過観察といわれましたが、心配で、生検してもらい浸潤性乳癌と12月末に言われました。
昨年の2月に主人亡くなったばかりで、3人の娘が居るのでショックでたまりません。。
せめて9月にわかっていれば違ったのかと後悔ばかりです。。
今の病院では2月頭に手術となっています。
昨日乳房内の広がりみるMRIをやりましたが、他の腫瘍どころか、今ある腫瘍もわからない感じでした。
今の担当の先生は質問しやすいですが、初期なんですか?って質問したら、だと思います。
そう信じましょう。
と曖昧で、、
脇に近いので小さくてもリンパ節に転移してるのではないか?左肩もよく凝って痛いし、左手もしびれた感じもするし。。
先生に診ていただきたいですが、遠方で子ども達も小さいですし、手術が早いなら、
こっちでした方がいいのかな。
とか。
ほんとに毎日眠れないし、子ども達が心配で、たまりません。。
まだ初期なんでしょうか?リンパ節に転移とかしてないのでしょうか?
生検した結果は2週間かかるらしく、まだわかっていません。。
9月にわかっていればとそればっかり考えてしまいます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「8月に会社の健診でオプションで触診とエコーで要精密検査」
「9月にいつものクリニックでエコーしてもらいましたが異常なし。」

⇒ここが残念なところです。
 「エコーで要精査」としている以上、(解り難い所見だったのだとは想像しますが…)「白黒つけるべき」でした。
 ♯「エコーで要精査」というのは「マンモで要精査」とは意味が全全違います。
(マンモの場合は、乳腺の重なりなどで偽陽性率が非常に高くなります)
「7×5ミリのしこりがあり、先生は6ヶ月の経過観察」
⇒「小さいから経過観察」という姿勢は改めてもらわないと、「早期発見早期治療」という患者さんの利益に著しく反することとなります。
「脇に近いので小さくてもリンパ節に転移してるのではないか?」
⇒担当医が「6ヵ月経過観察でも大丈夫」だと判断したくらいだから(判断は誤りでしたが…)、「リンパ節転移の可能性は相当低い」と「常識的に」考えられます。
「左肩もよく凝って痛いし、左手もしびれた感じもするし。」
⇒これは1000%無関係です。
 冷静になりましょう。
「まだ初期なんでしょうか?リンパ節に転移とかしてないのでしょうか?」
⇒当然、初期です。
 進行した癌を「6ヵ月の経過観察」とする医師はいない筈(いないと信じましょう)だからです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生の心強い言葉にいつも支えられています。
先生に本当に診ていただきたかったです。
針生検の結果がでました。
浸潤性小葉癌
ルミナールA
グレード1
ki67 8%
しこりの大きさは7×5ミリですが、小葉癌ということで浸潤が大きくなりそうで怖いです。
MRIでは外にしこりや広がりはなさそうでしたが。。
小葉癌ということで乳房切除と同時再建を
考えているのですが、シリコン入れると局所再発に気づきにくいとかありますか?
乳癌と分かる前にしこりなのか乳腺なのかわからず3ヶ月ほどよくぐりぐり触っていたので、浸潤が広がったり、転移しやすくなっているのではないかと不安不安でたまりません。。
そのせいで皮膚や脂肪に浸潤していたら再建してもすぐ再発するのではないかと心配です。
手術まで1週間もないのに、不安すぎて眠れません。。
いろいろなネットの情報ばかり見てしまい、不安が募る一方です。。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「小葉癌ということで乳房切除と同時再建を考えているのですが、シリコン入れると局所再発に気づきにくいとかありますか?」
⇒ありません。
 そもそも「乳房全摘なのに局所再発を心配する」事自体全くナンセンスです。(おかしなネットの見過ぎです)
「浸潤が広がったり、転移しやすくなっているのではないかと不安不安」
「そのせいで皮膚や脂肪に浸潤していたら再建してもすぐ再発するのではないかと心配」

⇒全く無関係です。
 冷静になりましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生、いつも本当に冷静に判断してく
ださり、ありがとうございます。
2月(上旬)日に皮下乳腺全摘と同時再建を行い、今日病理結果がでました。
センチネルリンパ節生検は陰性。
エストロゲン受容体 強陽性
プロゲステロン受容体 強陽性
グレード1 HER2 1+
KI67  8%
術前は浸潤性小葉癌で7ミリの腫瘍1つと言われていましたが、やはり多発していたので全摘して正解だったと言われました。
多発していたものの、最大のものでも7ミリで、リンパ管、静脈にも侵襲はなく、ステージ1、
全身療法として、タモキシフェン、2ヶ月飲んでまだ生理が来るようならLH-RHアゴニスト製剤をプラスすると言われました。
 
田澤先生でもこの療法を選択されますか?
多発していたので、再発、転移が心配です。。
私の場合の再発、転移の確率はどれくらいですか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「田澤先生でもこの療法を選択されますか?」
⇒少し違います。
 タモキシフェン単剤とします。
 「年齢」と「進行度(早期)」からはLH-RHagonistの適応はありません。
「多発していたので、再発、転移が心配です。」
⇒多発と「転移、再発」は無関係です。
 乳房を全切除したことで「多発である」ことは全く無意味となりました。
 ♯温存術を選択していれば「局所再発のリスク因子」ではありましたが…
「私の場合の再発、転移の確率」
⇒再発とは「局所再発」のことですか?
 それは「全摘している以上、ほぼゼロ」です。
 遠隔転移の確率は「ホルモン療法を行うと9%」となります。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生、いつも的確で冷静な判断をしてくださり、本当にありがとうございます。
術後、2ヶ月近く経ち、先日、タモキシフェンの副作用の報告に病院に行ってきました。
そのときに改めて病理結果を聞いてみました。
私の場合、最初しこりは7ミリの浸潤生小葉癌と言われていましたが、術後、多発していたことがわかりました。
スライスした写真を見てみましたら、5個以上丸で囲まれた部分があり、それらが多発していた浸潤性小葉癌のようでした。
それらはくっついてはいないように見えましたが、先生はこれ全体を浸潤径と考える考え方もあるし、私の場合ステージは1ではないと言われました。
でも病理結果には最大浸潤径は7ミリ、T1となっていました。
担当医はステージ上がっても、リンパ節にも転移なしで、ホルモン効くタイプで、
ki67も8%で、グレード1だから、ホルモン療法でいいと思う。
田澤先生はどう思われますか?
田澤先生は浸潤径小さいのが最大の武器と言われいますが、私の浸潤径はやはり大きく考えるべきだと思いますか?
リュープリンなど療法を足すべきでしょうか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
前回のQの内容にすでに『術前は浸潤性小葉癌で7ミリの腫瘍1つと言われていましたが、やはり多発していたので全摘して正解だったと言われました』とあるので、今回の内容は前回から『全く変化なし』のようですが…
担当医が何を言おうと、私の判断に何の変わりもありません。
「私の浸潤径はやはり大きく考えるべきだと思いますか?」
⇒7mmです。
「リュープリンなど療法を足すべきでしょうか?」
⇒不要です。
 ○前回と状況に変化は全くありません。(理由は前回のAの通りです)
 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生、いつも的確で冷静な判断をしてくださり、本当にありがとうございます。
術後、半年が経ち、体調もよく過ごしていますが、最近、手術跡のちょっと横が2箇所ほど皮膚が膨れているような感じで、毎日鏡で見ては、手術の取り残しが大きくなったのではないか?ととても心配になっています。
田澤先生に写真を見ていただきたいのですが、メールで送って、見ていただくことはできますか?
すいませんがよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「手術の取り残しが大きくなったのではないか?ととても心配」
⇒術後半年で「それは、心配しすぎ」です。
 担当医に診てもらう機会はないのですか?
「田澤先生に写真を見ていただきたいのですが、メールで送って、見ていただくことはできますか?」
⇒それはQandAの主旨を超えています。
 手術した担当医に診てもらうべきでしょう。