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不安です

[管理番号:4198]
性別:女性
年齢:48歳
先生のおかげで荒れた心を毎日フラットに近くすることが出来ています。
心から感謝をしています。
先生の様な方がいらっしゃる事が皆の救いです。
わたくしに関して先生のご意見を頂きたく問い合わせをさせて頂きました。
1月末に全摘リンパ節郭清の手術予定です。
流れは
一カ月前に
乳房上部少し内側寄り
によく動くしこりを見つけすぐに
専門医でエコーを受けました。
腫瘍は1.7センチ
石灰化もあり
悪性の可能性が高いとこの事で細胞診をし
がんセンターへ紹介状をもらいました。
翌日診察をし
そこから一週間の間にエコー、造影剤MRI、造影剤CT、針生検
を行い年末に確定診断を受けました(腋窩リンパ転移含む)
遠隔転移は見られず
原発乳癌の大きさは2センチ未満(1.5~1.7)だが、リンパ転移があり
針生検の結果
ER95
PgR85
HER2:score -
ki67は24
ステージⅡB
ルミナールAもしくはB
の予測の元手術予定です。
術後の抗ガン剤はやると思うと言われています。
同時再建の提案をしましたが
うーん、、、と言われてスルーされた感じです。
(再建しても再発するから意味がないと思っているのか?などと考えてしまいます)
先生のQ&Aを見ていると自分の状態は把握でき前向きになれます。
でも私は病院に行くと
この前向きな気持ちがしぼんでしまいます。
担当医が確定診断の時にリンパ転移のMRI画像を見せながら、こんな風に言っていました。
「ほら、見てください。
結構離れてるのにこんな所に転移してるんだよねぇ、
あと気になるのはもう一つこの小さい物でこれは生検してないから分からないけどこの二つだね。」

離れてる事を強調され不安になりました。
場所は脇の下のちょうど真ん中より少し下程度のところで、腫瘍は5ミリにも満たない感じです。
その後認定看護師さんからこれからの治療に関してお話がありましたが、始まりの言葉は
「残念ながら腋窩リンパ転移があったと言う事で、、、」
でした。
一生懸命前向きに考えていたのですが
【離れたところに残念ながら転移してしまった残念な癌患者】と言う自分になり
この言葉が頭の中を巡ります。
この病院に命を預ける事に不安になり、そして先のない癌患者として私は扱われるのかと息苦しくてしかたありません。
私の癌は残念な(先のない)ものなのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
cT1c(17mm), cN1?, luminal
Ki67=24%であれば(針生検ではなく、病変全体で評価すべきですが)luminalAの可能性が高そうです。
「ルミナールAではリンパ節転移の有無にかかわらず化学療法によるbenefitが無い」
ことが解っているのに「術後の抗ガン剤はやると思うと言われています」というのは
腑に落ちません。
頭が硬い担当医には、OncotypeDXの結果を見せて「有無を言わせない」位の気持ちが必要なようです。
「残念ながら腋窩リンパ転移があったと言う事で、、、」
⇒言いたい人には言わせてあげましょう。
 全く無意味な話です。
 「リンパ節転移と遠隔転移の区別もつかない」ようでは「認定」は早すぎるようです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

同じ質問ではありません
1/(下旬)に右乳房全摘
リンパ節郭清レベルⅡまでしました。
術前の診断では
cT1cN1M0
ステージⅡA
硬癌
腫瘍径1.5~1.7センチ
グレード1
リンパ節転移2つ
ki-67 24%
ER95%
PR85%
HER2-
ルミナールa?b?
という結果でした。
術後の病理では
腫瘍2.7センチ
リンパ節の腫瘍2.1センチ(可動)
核グレード2
ki-67 30%以上
HER2-
ルミナールB
ステージⅡB
術後の病理はパソコン上の画面で説明を受けだだけなので
記憶出来ている部分のみになります。
こちらでお答え頂いたので、オンコDXをしようと思っていましたが30%
以上との数値を見てやめました。
ホルモンの値は言われませんでした。
確定診断から手術まで一カ月あったのでタモキシフェンを飲んでいたの
ですが、腫瘍が小さくなる事は無く
「あまりホルモン治療が効かなかったので、、、」
と言われまして
「?」となりました。
効かないならトリプルネガティヴでは?と思いましたが今後の治療を
TC4クールの後タモキシフェン~アナストロゾールを5~10年と言われ
たので聞きませんでした。
(その後やはり気になって電話でホルモン値はいくつだったのでしょう
か?と聞いた時に術後は調べていないととても忙しそうに冷たく答えら
れ、それから質問が怖くなってしまい主治医に質問ができなくなってい
ます。

術後3週間目からTC治療を始め先日3クール目が終わった所なのですが
術後1ヶ月位から摘出した部分や、逆側の乳房もチクチクと痛み、(チ
クチクは前からありましたがな乳腺が無くても痛むのが不思議です)
先日少し赤いポツッと小さな小さな窪みが患側にひとつあることに気づ
きました。
その下や付近にしこりはないですがちょうど腫瘍があった部
分辺りです。
引っ掻き傷の後のようにも見えます。
普通の人なら気にな
らない赤みと言うかシミのような色ですが患部付近なのでとても気にな
ります。
先生に教えて頂きたい事がいくつか御座います。
①術後病理でホルモンの検査は省略するのでしょう
か?
②抗ガン剤治療中の皮膚転移はあり得ますか?
③ki-67 30%以上とは、30以上100未満と言う意味なのでしょうか?
④私は乳房再建もしたいと考えていますが、命の方が大切です。
危険度
が高いなら放射線治療もしたいです。
抗ガン剤も他に必要ならしたいで
す。
必要性はどの位と思われますか?
⑤生まれつき白血球が高く9000~11000位あり、好血球も少し多めなの
ですが、(多血症の検査は昔しましたが体質との事でした)
今回抗ガン剤検査前に10500でリンパ球は17.6%と低めでした。
腫瘍マーカーなど検査はしていないです。
もっと詳しく検査をした方が
いいでしょうか?
因みに抗ガン剤後は次の抗ガン剤の日まで診察はありません。
初回のみ
1週間後にありました。
⑥生理がなくなりません。
1回目のTCの1週間後28日周期で生理があり
2回目のTCの5日後に21日周期で生理になりました
3回目のTCの前日に14日周期でまた生理になり、合計3回も生理が来て
います。
ホルモンが出過ぎて生理が止まらない事などありますか?術前ホルモン
剤が効かないと言われたのは多すぎて効かないと言う事でしょうか?
もう48歳なので閉経するものだとばかり思っていたので、不安になって
います。
この辺の話を診察の時にしても流されてしまいます。。。
お忙しいと思いますが、お返事が遅くお待ちしております。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
いろいろ「考え過ぎ」のようですね。
術後の抗癌剤中は仕方がありませんが、抗癌剤が終わったらしばらく「余計なことは考えずに過ごす」ようにしましょう。
皆さんが想像しているようには転移再発は起こらないものですが、(その病院の「医師」も「認定看護師らしきもの」も、質問者に不要な心配を与えている様で残念に思います)
「確定診断から手術まで一カ月あったのでタモキシフェンを飲んでいたのですが、腫瘍が小さくなる事は無く「あまりホルモン治療が効かなかったので、、、」と言われまして
⇒この医師は「余計な事をいう」天才ですね!(しかも「的外れ」な…)
 術前ホルモン療法など「効かないのが当然」です。
 あくまでも「手術まで期間が長い場合に(少しでも)増殖しなければ儲けもの」という感覚で行っているものです。
 ○術後のホルモン療法は「再発予防」です。その意味では「化学療法も同様」です。
  「再発予防として画像で解らないような相手を抑える」ことと(手術前の)「腫
瘍を小さくする」こととは次元が異なる話なのです。
  術前ホルモン療法が効かないのは「寧ろ当然」
  再発予防での効果をそれで推し量るなど、全くナンセンスです。
「効かないならトリプルネガティヴでは?と思いました」
⇒上記の通り「誤り」です。
 ホルモン療法にそれ程のパワーはそもそも無いのです。
 再発予防として無効だと考えるの大間違いです。
「①術後病理でホルモンの検査は省略するのでしょうか?」
⇒その通りです。
 当院でも行っていません。
「②抗ガン剤治療中の皮膚転移はあり得ますか?」
⇒ありえません。(考え過ぎです)
「③ki-67 30%以上とは、30以上100未満と言う意味なのでしょうか?」
⇒その通りです。
 その病院の病理医は「カウントが面倒くさくて、それ以上カウントしない」ということです。
 ちなみに当院の病理医は「きちんとカウント」して「数値で出して」くれます。
「危険度が高いなら放射線治療もしたいです。抗ガン剤も他に必要ならしたいです。
必要性はどの位と思われますか?」

⇒どちらも不要です。
「もっと詳しく検査をした方がいいでしょうか?」
⇒不要です。
 
 抗癌剤が終了してから3カ月~半年に1回、腫瘍マーカーを取るようにしましょう。
(CTとかPETは不要)
「ホルモンが出過ぎて生理が止まらない事などありますか?」
⇒全く考え過ぎです。
 おそらく、そろそろ「化学療法閉経」すると思います。
「術前ホルモン剤が効かないと言われた」
⇒そもそも、「この考え自体が誤り」なのは先にコメントした通りです。
 冷静になりましょう。
「48歳なので閉経するものだとばかり思っていたので、不安」
⇒全く余計な不安です。
 TC4回終了するまでは化学療法閉経になるとは思います。
 ただ、(結果として)「もしも化学療法閉経とならなかった」場合には、(化学療法後に)「LH-RHagonistを併用」すればいいだけの話なのです。
 ♯化学療法後に月経が継続している(再開した)場合には「LH-RHagonistの絶対的適応」がありますのでご注意ください。
 
○余計なことで頭を悩ませずに、やるべきことをやっていれば、いずれ「気にならなくなる時がくる」そういうことです。